1. もうお金に惑わされない。“伝説のディーラー”藤巻健史氏が金融と経済を解説!:『マネーはこう動く』

もうお金に惑わされない。“伝説のディーラー”藤巻健史氏が金融と経済を解説!:『マネーはこう動く』

by Japanexperterna.se
 日本の景気回復が囁かれ、自分の懐にもやっと余裕が出てきた方々も多いのではないだろうか。老後のためにも、今のうちから資産を増やして貯めておきたいものである。

 本書『マネーはこう動く―知識ゼロでわかる実践・経済学』は、現参議院議員で日本維新の会に所属、元モルガン銀行東京支店長であり「伝説のディーラー」と呼ばれた藤巻健史氏が、金融知識の全く無い人のために金融・経済をわかりやすく解説した本である。

 今回は、社会人として知っておきたいお金の知識を、本書の中からピックアップして紹介している。「お金そのものとは」について、実際に自分がお金を使う時にどのように計画を立てるか、投資する際に気をつけるべき「為替」について、それぞれ考えてみよう。

「お金」を把握するために「バランスシート」を見る

出典:www.kwsa.or.jp
 このような表を見たことがある人はいるだろうか? これは、簿記などでもよく利用する「バランスシート(貸借対照表)」というものである。

 藤巻健史氏は、お金がどう動いているのか把握するのには「バランスシート」を見ることだと主張している。「バランスシート」とは、左側に資産、右側に負債と資本金が書かれているシートである。

 日銀のバランスシートをチェックすることで、膨大なお金はどのように管理され、消えていくかを把握することができる。これを行うと、日本でどのようにお金が動いているかの理解の一助になる。

 日銀でなくとも、会社や他の企業のバランスシートを確認することで、その会社のお金の管理状況を知ることができる。簿記の資格を取る必要まではないが、社会人として読めるようになっておきたいものである。

お金はシミュレーションしてから借りる

 社会人になると、欲しいものの額が学生時代よりも高額になってしまうのは仕方ない。マイホームや車を所有することに、憧れを持っている人もいるだろう。

 前述の通り、家を建てる際、車を購入する際など、誰しもお金を借りる時がいつか出てくる。しかし、計画性なしにお金を借りること程危険なことはない。借金に手を染めて、身を滅ぼしていった人は絶えない。そんなときは、ウェブで一度シミュレーションしてみると良い。MSNにマネーシミュレーションのページがある。次に、借金する際に気をつけたいことを2つ挙げる。

毎月いくらの返済をするか

 この問題は借金をする際に一番重要な問題であると言える。このイメージがわかないことには借金をするべきではないのである。いくら返すか分からなければ、今後の生計すら立てられないのだから。

計画を立てる

 毎月いくらの返済をするかわかったら、前述の通りシミュレーションをしてみよう。家を建てることや車を買うことで生活がどう変化するのか。いちいち確認することは面倒であっても、愛する家族と自分のためにも欠かせないことであろう。

為替はどう動くのか?

 社会人になり、ある程度お金が貯まると、個人で投資をしてみたくなるものである。副業として投資家になり、ドルを買ってみたり、ユーロを買ってみたり……。ところが、本書を読むと、知識もなく投資をするのは控えたほうがいいという気持ちになるだろう。

 藤巻健史氏自身もよくわからないと最初に述べているのが、為替の動きである。彼は為替で勝負した金額が一番低いと認めており、長期的には国力の反映であると述べている。国の力が強くなれば、その国の通貨も強くなるからである。しかし、国力と言っても定義が困難であることが藤巻健史氏を悩ませる原因のようだ。

 短期的には、「為替の世界では声の大きい人が勝つ」と藤巻健史氏は述べる。皆が思っていたり、信じていたりすれば短期的に上がるということである。雨が降ればドルが上がる、そう皆が信じていれば雨が降った際にドルは一時的に上がるのである。しかし長期的には、金利差がモノを言うと藤巻健史氏は主張している。

 1997年から1998年の1年間で32円もの円安ドル高が進んだことを例に挙げると、これの要因として藤巻健史氏は、外国為替及び外国貿易法の改正と、日本とアメリカの金利差を指摘した。為替のトレーダーでさえ、成績は為替の利益だけではなく金利差も考慮して評価されるのである。


 甘言に乗せられて安易に金融商品に手を出し失敗しないためにも、基礎的な金融の知識を身につけることは今からでも遅くはない。本書の中で語られている時事の内容は少し古いかもしれないが、実例として有用であることは間違いなため、経済の仕組みや金融についての基本的な理解をしたい方は、まずこちらを読んでみてはいかがだろうか。

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