1. 「数字」だけで企業経営する時代は終わった。「成功し続ける」企業の強さの秘密『グレートカンパニー』

「数字」だけで企業経営する時代は終わった。「成功し続ける」企業の強さの秘密『グレートカンパニー』

by HeyRocker
 永続的に成功する企業は、一つの共通点を持っている。それはソフトエッジである。

 ソフトエッジとはそもそも何であろうか? これは「経営を行っていく中で無視されたり軽視されたりしがちだが、いかれたようなこの世界において、人間らしい価値としなやかな強さーレジリエンスーをもたらす」ものであると本書『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』の中で定義されている。

 今回は世界最大の経済誌「フォーブス」の発行人であり、起業家かつ投資家の著者が語る、成功する人と会社に必要な5つの条件のうち3つを紹介しよう。

「信頼」される会社=「成功」する会社

 著者曰く、イノベーションが自然に起きる健全な状態は、会社のどこかもっと深いところから生み出される。この「どこか」が「ソフトエッジ」である。 

 ソフトエッジには、数字で表すことが困難であるという問題があり、そのため十分に予算が割り当てられないという事態も生じているのが現実だ。つまり、「ソフトエッジ」は企業が成功するために重要な条件であるというのにも関わらず、我々が最も見逃し、軽視しがちなものであるのだ。

 先程も述べた通り、ソフトエッジは5つの条件から成り立っている。それは「信頼」「知性」「チーム」「テイスト」「ストーリー」である。そして、まずこれらの土台となる成功のための条件は、特に「信頼」であると著者は述べる。

 ROI(投資利益率)の観点からは曖昧な概念であるものの、「信頼」はソフトエッジで優位に立つために必要不可欠である。まず我々は、社外の人(外部市場や顧客など)と社内の人(内部市場や従業員など)に信頼されているか否か、自分自身や会社に問うてみるべきだ。

 その企業や企業に勤めている人物に信頼さえあれば、求人においてや、生産性においても他の企業より優位に立ち、成功することができる。そしてもし何か上手くいかないような問題が生じたとしても、顧客や株主から「あの会社(人)は適切な解決方法を見つけ出すであろう」と信頼も同時に手に入れることが出来る。

逆境を乗り越え、耐え抜き、成功する人の条件とは「知性」だ

 ソフトエッジの5つの条件の中で「信頼」の次に大事にするべきものは、「知性」である。

 絶えず成功する人は「知性豊か」であると著者は語る。本書ではチームや会社全体で学び、成功し続ける姿勢はいかにして維持されるのか紹介されている。

 しかし「知性豊か」であることは、必ずしも「知識が豊富」であることではない。IQテストで計られるような「知能」はビジネスでは思うほど重要ではなく、ここでもやはり数字では表しにくい「努力」や「粘り強さ」、「気概」などの性質の方が重要である。これらの性質を持っている人物は、市場の変化に順応し、成功する人である。彼らは、失うもの以上のものを勝ち得ることができる。

 つまり、仕事をやり遂げる力こそが知性であるのだ。そしてその経過における失敗などの経験から学ぶ姿勢が、より企業を成長し永遠の成功へ導くのである。

成功する人は、最高のチームをつくる

 ソフトエッジの構成する3つ目の条件は「チーム」だ。

 信頼を得ている企業はその規模も当然大きいものが多い。しかし会社の中のチームの人数は、少ない方が高い集中力を広げる。著者は、物流サービスを手掛ける世界的企業、フェデックス・コーポレーションの創業者でありCEO兼会長のフレッド・スミスを訪ね、運営の仕方について話を聞いた。その結果、フェデックスのような大企業でさえ、ビジネスチームは10人前後のメンバーで最高のパフォーマンスを上げるということがわかった。

 最高のチームメンバーは、どのような条件で選ばれるのか? 見極めるにはどのような方法が最適なのか? 著者は、過去に困難を乗り越えた人材を集めると、成功するチームをつくることができると主張する。その他にも、ドイツに拠点を置く大手ソフトウェア会社やレストランチェーン、スタンフォード大学の女子バスケットボールチームにまで焦点を当てて、チームワークにおいての成功とは如何なるものであるかを紹介している。


 どのように人々をマネジメントし、成功に導くか。永続的に企業を成功させたいと考えている方に限らずチームマネジメントに悩んでいる方、会社の中でのステップアップを望まれる方は是非この本を読まれることをお勧めする。

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