1. 空き駐車場を“貸し借り”? ベンチャー企業「akippa」の持つ、ありそうでなかった新ビジネス

空き駐車場を“貸し借り”? ベンチャー企業「akippa」の持つ、ありそうでなかった新ビジネス

by Celine181
 花火大会やお祭りなど、大きなイベントが行われると必ず発生する「駐車場足りない」問題。ワイドショーで「今日は地方からわざわざ車で来ました!」と言っている家族が、現地での駐車場探しに苦戦するコーナーを見るのはもはや毎年の恒例行事と言ってもいい。

 そんな駐車場問題が最近、ある企業のサービスによって減ってきているという。その企業の名は「akippa(あきっぱ)」。今回は2015年10月6日放送のテレビ東京『ガイアの夜明け』に合わせ、akippaが展開している駐車場にまつわるサービスについて紹介していこう。

akippaの考える新ビジネス「駐車場の“貸し借り”」

出典:www.akippa.com

 通常のコインパーキングとは違い、普段は利用できない月極駐車場の空いている区画や、個人所有の駐車場などをスムーズに利用することができます。まずは、空いている駐車場を現在地や住所から検索。そして、借りたい駐車場を事前予約し、料金のお支払いを済ませます。たったそれだけで、混雑する日や人気のスポットの周辺でも、確実に駐車場を借りることができます。

出典:駐車場予約ならakippa | 予約できる格安駐車場
 akippaがどのようにして駐車場の不足を解消したのか。それは、「誰も使っていない駐車場を貸し借りする」という方法である。

 駐車場が足りないと言ったものの、実際には使われていない駐車場というのが多い。それは月極の駐車場だったり、個人のガレージだったりと、本来ならばそこに他人の車を停めるのが許されないスペースである。akippaの文字通り、“空きっぱ”の駐車場を貸し借りするのである。都内で一日中借りたとしても、平均1,000円程度と値段も非常にリーズナブルだ。

 akippaはこの「駐車場の貸し借りサービス」で、ベンチャー企業が一堂に会するInfinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャー・サミット)の新サービス発表の場「Launch Pad(ローンチパッド)」において見事に優勝を果たしている。駐車場に対して世間が感じていた問題を、akippaが解決に導いていると認められたのである。

従来の駐車場にはない「予約」機能

 一般的な駐車場というのは、その場で空いているかを確認し、空いていたら入るというシステムである。駐車場を「予約する」ということができないため、イベントがあった時にはある種の「駐車場争奪戦」のようなことが巻き起こってしまう。

 しかし、akippaがオンラインで掲載している駐車場は全て10日前から「予約」することができる。イベント当日に駐車場を焦って探し回る、なんてことはもう起こらないのだ。

akippaは“なくてはならない”存在へ

akippaは"なくてはならぬ"サービスづくりを目指しています。

人々は生きていく中で、困りごとや悩みごとが必ず出てきます。もしそれらを解決することができれば、もっと便利で快適な暮らしができます。
(中略)
私たちは電気・ガス・水道のような存在になることを目標としています。

出典:ご挨拶|akippa株式会社
 akippaという会社が目指しているのは、「akippaが人々にとって“なくてはならない”サービスを作り出すこと」である。娯楽の一部として“あったら便利”というものではなく、インフラのような“なくてなはならない”というものである。

 現代社会では、特に不便もなく生活できていると感じている人は多い。しかし、本当に細かいところに目を向けてみると、意外と「不便だ」と思うことは多い。イベント時の駐車場に空きがないことなどは、まさしくその典型例だろう。

 そういった問題を解決するサービスを提供し、文字通り“なくてはならない”ものにまで浸透させていくことをakippaは目指しているのだ。

akippaの少し変わった施策「HUBENKOMARI」

 akippaは先の駐車場貸し借りサービスの他にも、Amazon限定の書籍販売サービスや地域密着型の求人サービスなどを行っている。これらを次々と生み出せた理由の一つに、akippaの「少し変わった施策」がある。

 例えば、akippaでは、不便に思ったことや困ったことを書き連ねる「HUBENKOMARI」というものが存在する。ネーミングの安直さはさておき、このHUBENKOMARIに書かれている「不便・困り」がビジネスへとつながっているのだ。現に、駐車場貸し借りサービスはこのHUBENKOMARIから誕生したのだとか。


 akippaが持つ駐車場貸し借りサービスのような、小さな社会問題を解決するサービスは、これからもまだまだ出てくるだろう。akippaはそういった意味で、ある種の「パイオニア」的存在であると言える。

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