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ホリエモンが警察のサイバー犯罪対策課を猛批判! 「ダメなトップの下では働く気になれない!」

野口直希

2015/10/19(最終更新日:2015/10/19)


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ホリエモンが警察のサイバー犯罪対策課を猛批判! 「ダメなトップの下では働く気になれない!」 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.555〜どうするサイバー対策!?〜」では、ホリエモンが警察のサイバー犯罪対策課に「ダメな人のところじゃ、誰も働きたくないよね」と辛らつな評価を与えた。

 今回取り上げた質問は、「堀江さんが出演した『TVタックル』のサイバー対策回は、色々な問題点が分かり、議論も聞けて楽しめました。サイバー対策を強化すべきという意見はごもっと­もで、日本のサイバー犯罪対策課はアメリカに比べて人員も100分の1。技術レベル­の高いハッカー経験のある人達を投入しなければ、もう太刀打ちできないでしょう。

 官庁や企業­も、10年以上前からデータ漏洩が騒がれているのにいまだに対策されていません。最後の砦は警視庁だと思いますが、いまやらねばならないことはなんなの­でしょうか?」という質問。

ホリエモン「ダメなトップの下で働く気にはならない」

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 ホリエモンは、「CTO的なリーダーを置くことだろうね。その人に影響力がないと人材が集まらない」と回答。

 「ダメなトップの下では働きたくないよね」と一蹴するホリエモン。彼からすれば、現在のサイバー犯罪対策課は技術レベル以前の問題だ。
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 「現在はサイバー犯罪が何かを考えたこともない人がITゼネコンにテキトーに発注していたりもするんだよ」とホリエモン。ハッキング技術についての知識どころか、ITにもそこまで触れてこなかった人が配属されている例も少ないのだという。

 このような状態では、日々高度化するサイバー犯罪に対応できないのはもちろんだ。しかし、それ以上に問題なのは、そんな組織では技術を持った人を集められないということだ。

 高度な技術を持った人は当然、レベルの高い組織を志向する。そうでなければスキルを活かせないし、そもそもろくに話も通じないからだ。

 しかし、現在の警察のサイバー対策課はそういう組織だと思われていない。そんな中で元ハッカーを集めようとしても成果を出すのは難しいだろう。

 だからホリエモンは、まずはスキルもカリスマ性もあるリーダーの設置を提案している。技術者から見て魅力的な組織にならなければ、優秀な人材は集まらないのだ。

知識がない人は、仕事ができる人を殺す!

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 こうした組織運営のジレンマは、何もサイバー対策に限ったことではない。今回のゲストでLiNK-UP株式会社などの創業者 小田吉男氏は、「組織では、媚び力や組織内の迎合力が強い人がリーダーになることが多いんだよね」と話している。

 こうした人たちから、時代の最先端を走り続ける組織は育ちにくい。「媚び力が売りのリーダーだから、何かを想像して指揮を執ることができないんだよね」と小田氏。

 そこで想定されるのが外部から実務に長けた人材を起用することだが、小田氏はこれも難しいという。「外部から人を入れると自分たちが作り上げた利権が崩れるから、嫌がるんだよね」ということだ。
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 さらに小田氏は、「知識がない人たちの能力って、つまりは仕事ができる人たちを殺すんだよね」と厳しい発言。

 組織での迎合力が強い人だけで甘い蜜を吸うために、知識やスキルを持つ人材は寄せ付けられない、あるいは組織にいても冷や飯を食わせられることが多いというわけだ。

 ホリエモンは、まさに現在のサイバー対策組織がこの状態だと考えている。最先端の知識が必要なサイバー対策を十全にするためには、まずは組織の意識から変えていかなければならなさそうだ。

 ホリエモンがサイバー対策の現状を現在を語った「堀江貴文のQ&A vol.555〜どうするサイバー対策!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!



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