1. 為末大と“教育界の革命児”松田悠介が熱く激論! 大きな山に登り、「事を成す」ためのキャリア戦略

為末大と“教育界の革命児”松田悠介が熱く激論! 大きな山に登り、「事を成す」ためのキャリア戦略


「事を成す」

 この言葉は、「大事を成し遂げる」という意だ。果たしてこの言葉は、坂本龍馬と孫正義だけに与えられたものなのだろうか。坂本龍馬が現代において今の地位を築くに至ったきっかけである司馬遼太郎の著書「竜馬がゆく」で、坂本龍馬はこう語っている。

「世に生を得るは事を成すにあり」

 つまり、「この世に生まれたのは、自分にしかできない大事を成し遂げるためである」と。この言葉からわかる通り、「事を成す」ことができるのは、なにも冒頭の2人だけではない。あなたは、「事を成す」ために、毎日を生きているだろうか?そう胸に問いかけて、本稿を読み進めて欲しい。

 「事を成す」と気張り、乾坤一擲の大勝負を仕掛けろとは言わない。しかし、学生時代であれば、スポーツに対して本気で向き合い、日が沈むまで、暑い日も寒い日も練習に明け暮れていたという方もいるだろう。いつからだろうか。大事を掲げ、試練を乗り越え、「事を成す」ことをやめたのは。いつの間にか社会人になってしまい、「事を成す」ことを諦め、無機質な日常に嫌気が差しているなら、是非とも聞いてほしい話がある。

 この度、まさに「事を成」した、もしくはこれからより大事を成し遂げようとする2人、元陸上競技選手の為末 大氏と、元体育教師でハーバード卒という異色の経歴を持つ“教育界の革命児”松田 悠介氏が、心血を注いだ分野で培った力と経験を生かして自分の未来を切り拓くための「キャリアの築き方」について熱い議論を交わすイベントが開催される(追記:申し込みは終了いたしました)。両氏とも、さまざまなハードルを越えて、決してチャレンジすることをやめない。そこから導き出されるのは、大きな山に登り、試練を乗り越え「事を成す」人になるためのキャリア戦略。心の奥底にある想いを諦めるのは早計だ。

心の奥にある想いを大切に。キャリアチェンジの成否の分かれ目とは?

by tpower1978

 2001年のエドモントンで開かれた世界陸上選手権において、五輪・世界選手権を通じて日本人初の短距離種目の銅メダルを獲得。さらに2005年の世界陸上ヘルシンキ大会でも銅メダル獲得という偉業を達成した為末 大氏。日本中を歓喜に沸かせた華やかな経歴の裏で、大きな挫折を味わっている。2000年、22歳のときに400メートル障害の代表としてシドニー五輪に出場。しかし、まさかの転倒で予選敗退。なんせ、オリンピックという世界的大舞台だ。為末氏の無念は計り知れない。しかし、為末氏はこう断言する。

“シドニーでの転倒がなければ、2つのメダルは取れなかったかもしれない。”(為末氏)

 そして、自身の教訓から、目の前のハードルを乗り越えるための重要なポイントとして、次の3つを挙げている。「1、動き続ける2、時々眺める3、見方を変える」。未来を自らの手で決断することも、過酷な試練、高いハードルと言えるだろう。そんなとき、先に挙げた3つのポイントが重要な鍵を握るという。

 現在、様々な競技のアスリートが交流し、刺激し合い、意識共有を図る場であると共に、アスリートが企業や行政機関、教育機関など、広く社会と繋がるための機会創出を支援するコミュニティ「一般社団法人アスリートソサエティ」の代表理事を務める為末氏。「事を成す」ためには、短絡的なもの、例えば「こっちの方が儲かるから生活が楽になりそうだ」といったことよりも、長い目で見れば、その奥にある想いを大切にした方が良いと為末氏は語る。また、世間体などを気にするあまり、アクションを起こせず、せっかくのキャリアや夢を台無しにしてしまう人も少なくないようだ。

 主にアスリートのキャリアチェンジの現場に立ち会い、成功も失敗も星の数ほど目の当たりにしてきた同氏の話は、未来を切り拓くための「生きる教材」。今回のイベントでは、その成否の分かれ目が実際の事例を交えて語られる。机上の空論ではない納得感を得られるはずだ。キャリアを考え岐路に立つ今、後になって振り返れば、このイベントがターニングポイントだったと回顧することになるかもしれない。

目の前の試練を乗り越えられる人材こそが世の中から求められる


 日本の教育格差を是正する。この壮大な難題に敢然と立ち向かい、「すべての子どもが質の高い教育を受けることのできる社会の実現」を目指すのが、「認定NPO法人Teach For Japan」の創設者で代表理事を務める松田 悠介氏だ。「Teach For Japan」では、情熱と成長意欲ある人材を「フェロー(教師)」として選抜・育成し学校に紹介しているが、その設立には、中学時代の恩師との出会いが色濃く影響している。

“中学校の頃、体が小さかっただけでなく、気も弱く、いじめられっ子でした。いつもクラスの子たちに昼休みに柔道技をかけられたり、酷いことをされたりして、悔しい思いをしていました。今もその時の影響で腰があまり良くありません。”(松田氏)

 この状況を変えたのが、中学時代の恩師だった。一人の教師が真剣に向き合ってくれたことで、変貌を遂げた松田氏の人生。この経験から、教師を志すようになったのと同時に、一人でも多く、情熱を持った先生たちを増やしたいと願うようになったそうだ。日本大学を卒業後、体育教師として中学校に勤務。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課 分析官を経て、ハーバード教育大学院(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。ハーバード留学時代に出会った「Teach For America」に共鳴し、「Teach For Japan」創設に至る。

 現在、教育現場は様々な社会問題を抱え、日本で最も過酷な「職場」と言っても過言ではないだろう。この状況を打破できる救世主が「体育会系人材」だと松田氏は断言する。

“教員のキャリアでもスポーツマンに対する期待は大きい。それは最終的なゴールを見据えて、目の前の試練を乗り越えられる人材こそが、求められているからだ。”(松田氏)

 一般的な企業も「体育会系出身者」を採用したがるが、それは彼らには、日々の厳しい鍛錬に耐える過程において、様々な試練を乗り越えた結果、鍛え抜かれた精神力が有していると、認知・評価されていることが大きい。ただ、このことは何も「体育会系出身者」に限った話ではないだろう。どんな分野であれ、困難にめげずに屈強な精神力を身に付けた人間なら、同じように世の中から求められるはずだ。教育現場であれば、情熱を纏い困難に立ち向かう教師の姿に、当時の松田少年のように、勇気づけられる子どもたちも大勢いるだろう。

 そして松田氏は、「成長のために、あえて居心地の悪い環境に身を置くことも自分に課している」という。そう、自己成長を続けるためには、「嫌い」と向き合う覚悟が必要なのだ。そうして、周囲を魅了する飽くなきチャレンジ精神と熱意でもって、次々に迫り来る試練を乗り越えていけば、永続的にキャリアを築くことができる。問題山積の教育界で闘い続ける松田氏の話を聞けば、立ち止まっている暇はないと、気が引き締まる思いに駆られるだろう。

チャレンジ精神を忘れなければ、どんなキャリアも築いていける

 今回のイベントでは、為末氏、松田氏、それぞれの講演の後に、両氏によるパネルディスカッションも開催される。テーマは「スポーツの力×教育で未来を切り開く」「自分のハードルを越えるためのキャリア選択のポイント」。熱い議論が期待される。その場で発せられるメッセージは、会場で醸成される熱気に乗って、聞く人の琴線を揺さぶるであろう。レポートではなく、ぜひ現場で生の声に触れてほしい。

 為末氏と松田氏、両氏に共通するのは、キャリアを重ねても衰えるどころか加速し続ける「チャレンジ精神」だ。予測できない将来に目を向けると、誰もが不安や葛藤に苛まれ、途方に暮れることだろう。しかし、そんな時こそ、自分自身を信じるべきなのかもしれない。様々なハードルを越えてきたという事実、そして、そこから習得した精神力はしっかりと根を張っているはずだ。チャレンジ精神を忘れなければ、どんなキャリアも築いていくことができる。このことは、体育会系出身者のみならず、新しいキャリアに挑戦しようとしている人全員に通じる心構えだ。

 自分の人生をかけて何を成し遂げたいか――。おそらく、本当は気づいているはず。ぜひ、このイベントに参加して、もう一度、心がじわじわと燃え上がる感覚を思い出してほしい。スポーツをはじめ、何かやり遂げた経験を持つ人間は強い。諦めるな。燃え尽きるな。そして、心の奥底に仕舞い込んだ、熱い想いから目を背けないでほしい。ちなみに申し込み締切日は、9月30日(水)までとなっている。決断は急げ。(追記:申込は終了いたしました。)

イベント開催:ハードルを越える~スポーツの力で切り拓く、キャリアと教育の未来~


日時:2015年10月6日(火)19:15~21:30
会場:コンファレンススクエア エムプラスグランド(東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル 10F)
アクセス:JR・地下鉄「東京駅」/地下鉄「二重橋前駅」より徒歩約3分
定員:150名 ※定員を超える応募があった場合は抽選とさせていただきます。
会費:無料

第一部:講演「ハードルを越える」
一般社団法人アスリートソサエティ 代表理事 為末 大氏

第二部:講演「教育変革にチャレンジし続ける」
認定NPO法人Teach For Japan 創設者・代表理事 松田 悠介氏

第三部:パネルディスカッション「スポーツの力×教育で未来を切り拓く」
一般社団法人アスリートソサエティ 代表理事 為末 大氏
認定NPO法人Teach For Japan 創設者・代表理事 松田 悠介氏

申込は終了いたしました。

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