1. 「おっしゃられる」は間違った敬語! あなたもきっと使っている間違えやすいビジネス敬語まとめ

「おっしゃられる」は間違った敬語! あなたもきっと使っている間違えやすいビジネス敬語まとめ

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 敬語表現は、社会人になって初めてつまずくものかもしれない。普段敬語を意識して生きていなければ、とっさに正しい敬語を使えないのも当たり前。

 一人前の社会人として活躍しようというときに、敬語のボロが出てしまって赤面……。そんなことがないよう、敬語は最低限のマナーとして身につけるべきである。ビジネスシーンで欠かせない敬語をまとめたので、ぜひ覚えてほしい。

尊敬語と謙譲語の違い、蔓延する「バイト敬語」

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 まずは敬語の中でも「尊敬語」と「謙譲語」をまとめた。意外と尊敬語と謙譲語の違いを分かっていない人も多いのではないだろうか?

 尊敬語とは、話し手が敬意を示すために使う言葉であり、主体(動作をする人)を高める言葉である。

・動詞+「れる」「られる」(例:見られる)
・「お」「ご」+動詞+「なる」「なさる」(例:お話になる、おいでになる)
・「お」「ご」+様(例:お父様、ご書簡)

 上記のような言葉が一般的な尊敬語であり、目上の人物を自分より一段高く持ち上げて話すと考えれば理解しやすい。ビジネスシーンであれば、上司や社長、取引相手などが尊敬語を使う対象になる。

 対して謙譲語の主体は自分にあり、自らを一段下げへりくだった表現をするときに使う。例として、「申す」「伺う」「拝見する」「参る」「頂く」などがある。行動を起こすのは自分であり、相手より一歩下に降りることで自然と相手を尊敬する表現になるとイメージしてほしい。

 尊敬語や謙譲語を使うとき、無駄に敬語を重ねてしまう「二重敬語」には注意したい。例えば、「おっしゃられる」という言い方。「おっしゃる」は単体で「言う」の尊敬語であるため、「~れる」という尊敬語をつけると二重敬語になってしまう。

 他にビジネスシーンでよく聞くのが「お帰りになられる」だ。こちらも同様に尊敬語の「お~なる」と「られる」が重なった二重敬語である。「お承りしました」も、「分かる」の謙譲語の「承る」と接頭語「お」をつけることで二重敬語になってしまっている。正しくは「承りました」で良い。

あなたもついつい使っているはず:バイト敬語

 最近では、バイト敬語といわれる表現も聞く。例えば、注文を確認するときの「~でよろしかったでしょうか」という敬語である。よく店で耳にする言葉で、敬語を使わなければいけない場面でついつい口にしてしまうこともあるが、これは間違った敬語の一つである。「よろしかった」は過去の表現のため、現在の行動に結びつけるのは適当でない。正しくは「よろしいですか」「よろしいでしょうか」である。

 同様に「~になります」という敬語も誤っている。たとえば「商品はこちらになります」という敬語だ。対象が変化するものなら「〜になります」といえるものの、まさに今引き合いに出している動かぬ対象に対して使ってはいけない。「商品はこちらになります」は非常によく聞く敬語であるが、正しくは「商品はこちらです」か「商品はこちらでございます」となる。

「〜の方」「〜の形」曖昧な表現のほとんどは間違っている

 とてもよく使用するビジネス敬語に「ご苦労さまです」がある。会社帰りの挨拶として使うことの多い敬語だが、これは間違いである。「ご苦労様」は目上から目下に使う言葉で、同じような場面で使うのであれば「お疲れ様です」が適当だ。

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 同じように、ビジネスの場面で間違いやすい敬語に「了解しました」「承知しました」「了承しました」「かしこまりました」の4つがある。一番間違いやすいのは「了解しました」である。この言葉は尊敬語ではないため、目上の人物に使うのは間違いである。

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 「~の方」というのも、ビジネスシーンでよく聞く間違った表現だ。「こちらのテキストの方をご覧ください」、この表現は、テキストが多数あって、その中から選ぶ場合には適切な表現かもしれない。一方、テキストが一点しかない場合、「~の方」という言い方はしない。「こちらのテキストをご覧下さい」で十分である。

 「~の形になります」と言う表現も避けるべきだ。「こちらに記入して頂く形になります」というのは、実際に形があるものに対して使うならまだしも、形がないのに使うのはおかしい。正しくは「こちらに記入をお願いします」という表現。

敬語が分からないなら覚えてしまう

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 電話対応の際にも、正しいビジネス敬語が使えるかが問われる。

 電話が掛かってきたとき、呼び出してほしい人物が不在であったとする。そんなときに「○○課長は外出しております」と言うのは間違いだ。「課長の○○は外出しております」が正しい敬語となる。また、「○○は本日、お休みを頂いております」と、会社が与える休みを丁寧に表現するのもおかしい。その場合は「本日◯◯は、休ませて頂いております」で良いだろう。

 社会人になりたては、正しい敬語で急な対応をするのが難しい。それならば、ビジネスで頻繁に登場する表現を暗記するというのも一つの手だ。

・どちら様でしょうか
・どのようなご用件でしょうか
・致しかねます
・分かりかねます
・もう一度、お越し願えませんでしょうか
・こちらにお願いできますか
・お確かめ頂けますか
・こちらにお掛けください
・復唱いたします
・とんでもないことでございます
・席をはずしております
・戻り次第、こちらから連絡させて頂きます
・少々、お待ち下さい

 上記の表現はビジネスシーンにおいて頻出である。正しい表現を一つ挟むだけでも印象は良いので、覚えておいてほしい。それでも足りないと思うのなら、社内をよく観察し、上司や先輩の電話対応や接客のマナーを盗むこと。そのうち自然に適切な敬語が使えるようになるだろう。


 最近は間違った日本語が横行しているため、それに気付くかどうかも怪しい。しかし、敬語に厳しい上司や古い得意先から「最近の子は……」なんて思われてしまったらたまったものではないだろう。恥ずかしい思いをする前に、一度敬語をおさらいしておくといいかもしれない。

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