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面接対策本を読む前に! 採用の運命を左右する、面接室に入室してから退出するまでのマナー

Yuta-Hoshi

2015/10/01(最終更新日:2015/10/01)


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面接対策本を読む前に! 採用の運命を左右する、面接室に入室してから退出するまでのマナー 1番目の画像
出典:blog.alertaemprego.pt

 社会人として働く以上、避けて通ることができない採用面接。一発勝負で自分をアピールする面接では、少しのマナー違反も命取りになってしまう。巷には面接対策などの本が溢れかえっているが、面接官との受け答えの前に、面接室に入室してから退室するまでの最低限の面接マナーを理解する必要がある。

 どんな素晴らしい経歴や能力を持っていても、社会人としてのマナーが身に付いていなければ採用につながらない。今回は、面接官に対して良い第一印象を与えるためのポイントをまとめてみた。

マナーが身に付いてば欠点でさえ補える

 誰しも何度かは経験したことのある採用面接。実際の面接の場では、過去の経歴や受け答えは当然として「面接時のマナー」にを見られている場合が多い。

 面接官は、入室や退室といった面接時のマナーでさえ、「社会人としての基礎を習得ができているか」という判断基準として見ている。逆に言えば、面接時のマナーを良くすることで、資格の有無や経歴など、自分に足りない部分をカバーすることができるのだ。

 「たかがマナー」と侮ることなく実践するのが重要だ。

困ったら「相手に敬意を払うこと」を思い出す

 面接対策の書籍などを読むと、入室のノックは3回、上座・下座を理解し適切な場所に座る、カバンは椅子の横に置くなど、細かなマナーが色々と書かれている。

 しかし、実際の面接の場面では椅子がソファーだったり、「コの字型」の椅子だったり、カフェスペースでの面接だったりと、本に書かれた通りに行くことの方が少ない。

 想定していた面接と違って困ることがないよう意識しておきたいのは、「マナーとは相手に敬意を示すもの」であるということだ。

 例えば、入室するときはノックを3回するといったマナーの本来の意味は、「一度では聞き逃すかもしれない」、「何度もノックをすると、もし仕事中だった場合に邪魔になる」といった、相手を気遣う気持ちから来ている。

 面接のマナーに迷ったときは、相手に失礼のないように行動すればよい。どれだけ相手を気遣った行動ができるかが重要なのだ。

当たり前のことを当たり前にやるだけ:入室のマナー

面接対策本を読む前に! 採用の運命を左右する、面接室に入室してから退出するまでのマナー 2番目の画像
出典:videohive.net

 入室は、数十分に及ぶ面接の中でも特に重要な場面だ。当然面接をされる側は緊張をしているが、面接をする側も「どんな人が入ってくるか」とわずかな緊張感を持っているもの。初めて顔を合わす場所で「いかに好印象を残すか」ということを心がけないといけない。

 一般的な面接室への入室の流れは
①3回ノック
②「失礼します」の声かけ
③ドアを開ける
④ドアの前での自己紹介
⑤席に向かって歩く
⑤相手の合図で着席
というものだろう。

 この入室の流れを必ず行わないとマナー違反になると思うのではなく、一つずつ行動の理由を考えると自然にできる。

 例えばノックだが、あなたの家にチャイムも鳴らさず人が入ってきたとき、たとえそれが友人であっても良い気はしないだろう。ドアの前での自己紹介も同じである。大方想定している人物と別の人間が入室してくることはないだろうが、初めて会う人は顔を見ても誰なのか分からないのだから、面接官に自分が何者か説明することは人として当たり前だ。

 また、相手の合図で着席するというのも、あなたの家を想像してほしい。仕事で訪れた営業マンが勝手にソファーに座ってくつろぎだそうものなら、人間としての品位を疑い、そのような非常識な人間とは契約したい気持ちにならないと思う。

 このように、入室のマナーに関しては「当たり前のことを、当たり前にやる」ということを箇条書きにしているだけに過ぎない。入室から面接開始までを事前にイメージし、相手に失礼のないようにどう行動すればいいかを考えると、比較的スムーズに入室できるのではないだろうか。

緊張の糸が切れたときこそ注意:退室のマナー

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出典:gulfjobvacancy.com

 面接の終わりというのは、緊張のなか面接官からの質問も無事クリアし、「やっと終わった」と安堵の気持ちを感じるものである。しかし、退室こそ面接で最も大切にしたい部分だ。

 面接室に入室するときは緊張感を持っているので、ある程度意識して行動することができる。一方、退室時は面接の終了とともに緊張の糸が切れて失敗をしてしまうことが多々あるのだ。

 退室の基本は入室と同じなのだが、「面接してくれた感謝」をしっかりと伝えることを忘れないようにしたい。面接官は、忙しい一日の貴重な時間を犠牲にして自分と会ってくれている。その数十分があれば別の仕事も進むだろうし、もしかすると残業をせずに帰れたかもしれない。それほど自分に割いてくれた時間というのは貴重なものなのである。どのような理由であれ、自分のために貴重な時間を割いてくれるということに対して、しっかりと感謝の気持ちを伝えなければならないのだ。

 その感謝をしっかりと相手に伝えることで、「礼儀正しい」という印象を与えることもできるかもしれない。退出時にしっかりと感謝の気持ちを伝えることができれば、少々ドアの開け方にまごついても、椅子を直すときに音を立ててしまっても、大目に見てくれることもあるだろう。

 面接室から退出するときのマナーとしては、基本をしっかり押さえつつ、感謝を伝えることを忘れないことがポイントだ。


 ビジネスマナーというのは、細かいルールを含めると数えきれないほどある。マナー講師などでない限り、実際に社会人として働いている方も分かっていないマナーがある。つまり、あまりにも細かくマナーを覚えるというよりは、面接に臨む際「人にとってあたり前のことをあたり前に行う」、このことこそが良い印象を与えるきっかけになるのだ。

 このような心構えを持ち、プラスして面接対策本を読むことで、面接に成功することができるだろう。

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