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ホリエモン「正直、事業を始めたい9割の人は辞めたほうがいい」――新事業成功の秘訣とは?

野口直希

2015/10/07(最終更新日:2015/10/07)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.549〜金儲けのためは良くない!?〜」では、ホリエモンがメルマガで寄せられる質問に対する、ぶっちゃけた本音を語った。

 今回取り上げた質問は、「沖縄の某飲料メーカーに務める友人から受けた相談­です。沖縄に来る訪日観光客向けにビールの販売数を増やしたいと考えているようです。­沖縄では訪日観光客市場でもオリオンビールが圧倒的に強く、他社は苦戦しているようで­す。

 私は、富裕層向けに原料や製造工程に更なるこだわりを持たせた高級ビール、また黒­糖やマンゴーなどの特産品を使用したビールなどを考えていますが、堀江さんは­訪日観光客が購入したくなるビールはどのようなものだと思いますか?」という質問。

ホリエモン「正直、質問する人の9割には『辞めておいた方がいい』と言いたい!」

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 ホリエモンは、「最近はクラフトビールが流行だよね。オリジナルのレシピでもある程度のロットを保証すればファブレスで作ることも可能。沖縄に限らずせっかく観光に来たのだから、地元のビールを飲みたいと思うのは当然のことじゃないかな。

 『黒糖やマンゴーなどの特産品を使用したビール』などあまり奇をてらうのは微妙だと思う。あくまでもビールの味に沖縄らしさの雰囲気を漂わせるくらいがいいんじゃないかな」と回答。

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 失敗する危険性の高さから、奇をてらったアイデアはお勧めしないホリエモン。「というより、やらないほうがいい。メルマガで質問されるプランの9割には『辞めておいた方がいい』と言いたい!」と本音をぶっちゃけた。

 今回の質問のように、ホリエモンのメルマガには新しい事業の相談が多数寄せられる。その中には、ただ流行りに乗りたいという安易な考えのものも少なくない。ちょっとブームをなぞっただけでヒットするほど、ビジネスは甘くないということだろう。

 そもそも、新事業を始める際には少なからずリスクが付きまとう。成功者の多くはリスクを織り込み済みで、それでも実行するだけの覚悟とアイデアを用意しているわけだ。

 こうした場で質問するということは、その2つを十分に用意できていないという証拠。もちろんホリエモンは、「辞めておいた方がいいけど……」と注意しながらもアドバイスをくれるが、そんなことを聞く前に行動できる人にしか新事業は難しいのかもしれない。

「簡単にお金を儲けられると思わないほうがいい!」

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 今回のゲストでLiNK-UP株式会社などの創業者 小田吉男氏も、今回の質問には芳しくない反応。「金儲けのためにちょっと考えたくらいでは、ろくなことにならない」と厳しい意見だ。

 例えば、質問者が高品質のマンゴーを作っていたなど、確実なリソースがあればいいが、そうでもないのに横からちょっと参入しても成功する見込みは高くない。「簡単に金儲けをしようとする、その心が甘いよね」と小田氏はぶったぎった。

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 「それでもあえてやるなら……」、ということで小田氏が勧めるのは期間限定イベント。イベントならリソースが無くても可能だし、失敗しても大きな損失はない。また、アイデア次第でいくらでも面白いものを提供できるはずだ。

 新事業にはリスクがつきものだが、その大きさはアイデアによってもかなり変わる。期間限定イベントという提案は、リソースがない質問者にも手軽に実行でき、リスクも高くないという点からおすすめしたのではないだろうか。

 ホリエモンも小田氏も複数の事業にかかわっており、新しいことが大好きに見えるが、それが簡単に成功するとは考えていない。リスクを考え、それでも突き進めるような人だけが成功を収められるのだろう。

 ホリエモンが新事業成功のコツを語った「堀江貴文のQ&A vol.549〜金儲けのためは良くない!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!



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