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実は「カビ」は無臭だった! 何度洗ってもカビ臭い服を一瞬で蘇らせる洗濯方法

U-NOTE編集部

2018/08/12(最終更新日:2020/06/25)


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クリーニングに出して保管しておいた清潔なはずの服がカビ臭かったり、何度も服を洗濯してもカビ臭いニオイがとれなかったり、カビのニオイに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、見た目は清潔なのに、カビ臭い服のニオイの原因について説明します。

カビ臭いニオイの対策に有効な洗濯方法を実践してみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 洋服がカビ臭い原因は「ニオイ菌」
  • 酸素系漂白剤を使うと、ニオイが取れる
  • カビ増殖の予防方法

洋服が「カビ臭い」原因とは?

実は「カビ」は無臭だった! 何度洗ってもカビ臭い服を一瞬で蘇らせる洗濯方法 2番目の画像

「しっかり洗濯をしているのにカビ臭い」という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

洋服のカビ臭い原因は、実は「カビ」ではありません。

まずは、洗濯しているのにどうして服が臭くなるのかを説明していきます。

実は「カビそのもの」は無臭だった!

カビからイメージするあの臭いは、実はカビ自体から発生しているわけではありません。

わかりやすく説明するために、「汗」を例に出します。

汗をかいた日、自分でもわかるほど汗臭くなってしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

なので、「汗」そのものが臭いと思ってしまいがちです。

しかし、温泉やサウナに行った時の身体が温まって出た汗を臭いと思ったことはないでしょう。

汗臭いニオイは、時間が経過して発生する細菌によって生じます。

汗と同じように「カビ」も実は無臭なのです。

「カビ臭い」原因は「ニオイ菌」の発生によるもの

汗の臭いのように、カビもカビ自体にはニオイがないことを説明しました。

本当の原因は何なのでしょうか。

実は、「カビ臭い」原因は「ニオイ菌」によるものです。

洗剤のCMで「ニオイ菌」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

「ニオイ菌」を殺菌しなければ、いくら服を洗濯したところで、カビ臭さを除去することはできないのです。

洋服の「カビ臭いニオイ」をとる洗濯方法

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出典:amzn.to

臭い原因は「ニオイ菌」だということがわかりました。

では、「カビのニオイ菌」はどうすれば除去できるのでしょうか?

カビ臭い服のニオイをとる洗濯方法は「酸素系漂白剤」

カビ臭くなってしまった服の洗濯方法として有効なのは、「酸素系漂白剤」を使って洗濯することです。

酸素系漂白剤を使って洗濯することで、活性酸素が汚れを分解し、服に付いたカビ臭いニオイ菌を殺してくれます

また、酸素系漂白剤は、ニオイ菌を殺して除菌するだけではなく、しみ抜きや消臭にも効果があります。

しかし、酸素系漂白剤を使うときには注意しておきたいポイントもあるのでよく確認してから使用しましょう。

注意点1.家庭用洗濯洗剤で二度洗いする

酸素系漂白剤を使用するときの1つ目の注意点は、家庭用洗剤で二度洗いすることです。

酸素系漂白剤はあくまでも服に付着した細菌を殺すものなので、使用した後は通常の家庭用洗濯洗剤で服を洗濯しましょう。

一般的な洗剤のように洗濯機に入れて使うものもありますが、酸素系漂白剤はつけ置き洗いをするのが主流です。

洗剤によっては、酸素系漂白剤と一緒に使うと、効果が落ちてしまうものもあるので、併用したい場合は調べてからにしましょう。

酸素系漂白剤で殺菌漂白したあとは、家庭用洗濯洗剤で、服についた皮脂や汗を除去する汚れを洗い流しましょう。

酸素系漂白剤を使った洗濯と、家庭用洗剤を使った洗濯をすることでニオイと汚れを落として下さい。

注意点2.酸素系漂白剤を使えるかチェックする

酸素系漂白剤を使用するときの2つ目の注意点は、酸素系漂白剤を使ってもいいか確認することです。

酸素系の漂白剤は、塩素系の漂白剤よりも漂白力が優しく、扱いが簡単で色柄ものにも使用できます。

しかし、すべての服が漂白剤を使えるわけではありません。洗いたい服に漂白剤を使ってもいいのかをチェックすることを忘れないでください。

服の洗濯表示に漂白剤が使えるのなら、三角のマークがあります。

塩素系漂白剤は使えないけれど、酸素系漂白剤は使える場合は、三角に二本の線が引いてあるマークがあります。

木綿や麻、化学繊維なら酸素系漂白剤を使用できる場合が多いのですが、毛や絹製品には使用できません。

金属の飾りや草木染めなどの自然由来の服や、木のボタンや貝の装飾などがついた服も使用できないので注意してください。

もし使用できるかわからなければ、裏側の小さな部分で色落ちを試してみることをおすすめします。

注意点3.酸素系漂白剤で洗濯するときのお湯の温度は40℃前後

酸素系漂白剤を使用するときの3つ目の注意点は、40℃前後のお湯を使うことです。

酸素系漂白剤を使う時は、普通の洗濯とは違って、お湯の温度は40℃前後にしましょう。

水では酸素系漂白剤の洗濯効果が下がってしまいます

あまりにもひどいカビのニオイがする服は、お湯に浸け置きをして、2時間前後待ちましょう。酸素系漂白剤が服の奥まで染み込んで、ニオイ菌の除去に有効に働いてくれます。

また、酸素系漂白剤を使って洗濯をする際は、手袋をして洗濯をすることをおすすめします。

酸素系漂白剤は、汚れを落とす力が強いので、直接触れると身体にも悪影響がある可能性もあります。

酸素系漂白剤を使う際は、注意欄をよく読んでから洗濯をしてください。

洗濯後もカビ臭さがとれない! 覚えておきたい「カビ繁殖の予防法」

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酸素系漂白剤を使って除菌をすることを紹介してきました。

しかし、酸素系漂白剤を使って一時的にニオイが取れても、ニオイが戻ってくることもあります。

次は酸素系漂白剤を使ってもどうしてもニオイが取れない場合の解決策を紹介します。

「酸素系漂白剤を使って洗濯したのに、なぜかニオイが取れない」という方は参考にしてください。

カビのニオイがとれない原因は「保管場所」に問題があることも

しっかり洗濯をしていたにもかかわらず、カビの臭いがとれない服は「保管場所」に問題があるケースが多いです。

タンス、衣装ケース、押入れなど、服の保管場所は湿気が溜まりやすい環境です。

カビは空気中に浮遊し、水分と結びついて繁殖を繰り返す生き物です。

湿気があればカビはどこででも繁殖し、一度繁殖すると全て除去するまで臭いの元「ニオイ菌」はなくなりません。

カビ臭いニオイの原因が「保管場所」にある場合の対処法

カビ臭いニオイの原因が「保管場所」にあるときには、どのように対処したらいいのでしょうか。

まずは、保管場所からすべての服を取り除きます。

目に見えるカビは、濡らした布巾で拭き取りましょう。なお、使う布巾は捨ててもいいものを使ってください。水拭きした後は、しっかり乾拭きしてください。

そして、保管場所内をアルコールの殺菌スプレーを使って丁寧に拭きましょう。壁も目に見えないだけで菌は付いています。忘れずに、アルコール除菌をしてください。

乾拭きをしっかりできていないと、アルコール除菌の効果が減ってしまうので、しっかりと乾拭きしてからアルコールを使ってくださいね。

アルコールが乾いたら服を戻し、市販の衣服用湿気除去剤を入れましょう。

カビは一度付くと根深く住み着くものなので、梅雨や湿気が多い時期には特に気を付けて掃除をしましょう。

カビ臭いニオイを予防する「洗濯槽の除菌」

カビ臭いニオイの予防で、意外と盲点なのが「洗濯機」です。

洗濯機は服をきれいにするものなので、洗濯機が汚れていると思っていない人も意外と多いのではないでしょうか。

確かに、一見洗濯機はきれいですが、洗濯機の裏側が汚れているのです。

次は洗濯機の除菌方法について詳しく説明します。

カビ臭いニオイの原因は洗濯機?「洗濯槽の除菌」の仕方

洗濯機の掃除はどの程度の頻度でしたらいいのか、気になる人も多いでしょう。目安としては、月に一度は塩素系の漂白剤か市販の洗濯機用洗剤で洗濯槽を除菌することが理想です。

50度前後のお湯を洗濯槽に入れ、酸素系漂白剤を投入して3分間洗濯機を回します。泡が溢れるようならば、お湯を減らしてそのまま1〜2時間放置しましょう。

徐々に大量のゴミが浮いてくるので、それを取り除いてからすすぎと脱水を繰り返して終了です。

洗濯槽の洗浄コースがある場合は、活用するといいでしょう。

カビ臭い洋服の臭いケアは「酸素系漂白剤」で行おう

本記事のまとめ
  • ニオイの原因はカビじゃなくて「ニオイ菌」
  • 酸素系漂白剤を使ってニオイの原因を殺菌する
  • 服の保管場所や洗濯機の掃除も忘れずに


カビ臭い服には絶対に原因があります。本記事で紹介した方法を試して、臭くなる原因の「ニオイ菌」を殺菌してみてはいかがでしょうか。

また、基本的ではありますが、服は見えない汚れがたくさんついています。汚れたまま放置された服は、何度洗濯してもカビのニオイが取れなくなってしまいます。一度着た服は早めに洗濯することがおすすめです。

なかなか洗濯できないスーツやジャケットであっても、一日着たら一日休めるなど、ローテーションを組んで着回すことでカビの臭い予防になります。

脱いだ服をその日のうちに洗濯できないなら、必ず衣服用の消臭剤をスプレーしましょう。他の服への臭い移りをなくし、細菌の繁殖を防止する効果も期待できます。

ご自身の行動を振り返り、ニオイ菌が発生していそうな原因を見つけ、対策してみてください。

 

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