1. 「持ち時間の2割は、育成のために使え」:新人マネージャーが覚えておきたい、人を束ねる極意

「持ち時間の2割は、育成のために使え」:新人マネージャーが覚えておきたい、人を束ねる極意

出典:bn-journal.com

 人の上に立つということは、あたりまえだが大変なことだ。自分よりキャリアの浅い若手や新人だけでなく、場合によっては自分より年長の社員、あるいは契約社員、アルバイトなど、雇用形態の異なる人たちまでもマネジメントしなければならないときがある。

 これは外部人材についても同様にいえることで、ビジネスノマドが企業に入り込んで稼働する場合でも、いきなりプロジェクトマネジメントを任されるようなケースがあり得る。その場合は、内部のプロジェクトメンバーのマネジメントが必要だ。 

 彼らを束ね、相談に乗り、アドバイスを与えながら業績を上げていく。やらなければいけないことがありすぎて、途方に暮れてしまう新人マネージャーも多いことだろう。 

 そこで今回は「新人マネージャーになったときに覚えておきたい言葉」を集めてみた。一体どのような気持ちで部下たちに相対すればいいのか。人生の先輩である経営者たちの言葉を参考にしてみよう。

ファミリーマート代表取締役会長 上田準二氏の言葉

出典:www.family.co.jp

「人を動かすということは、人の心を動かすことにほかならない」

 マネージャーの役割は「人を動かす」こと。デール・カーネギーの『人を動かす』という自己啓発の名著は、世界的ベストセラーになった。それだけ多くの人が「人を動かす」ことに関心を払っているのだ。とはいえ、「人を動かす」とは「人を駒のように動かす」という意味ではない。人を上手く操ろうなんて考えたら、必ず失敗する運命なのだ。 

 マネージャーが相手にするのは、駒ではなくて人間だ。人間の心を動かすために大切なのは、相手に対する敬意、リスペクト。リスペクトを感じた現場は、自分たちが主役なんだとというプライドを持ち、意欲的に仕事に取り組み始める。 

 ファミリーマートには、全国で10数万人のアルバイトスタッフがいるそうだ。彼らを動かしているのも、現場に対するリスペクトなのだろう。

日産自動車社長兼CEO カルロス・ゴーン氏の言葉

by Adam Tinworth

「一番大事なのは、あなたを信頼しますという姿勢、あなたが仕事をしてくれると私は信じていますよという姿勢です」

 瀕死の状態にあった日産自動車の経営を立て直し、アメリカの経済誌に「アメリカ国外にいる最強の事業家の一人」とたたえられたカルロス・ゴーン氏。

 ゴーン氏は、マネジメントの鍵は「上司が担当者に細かく介入せずに任せること」だと語っている。過剰なマイクロマネジメントは、モチベーションの低下を招くだけ。その上で、自分が何を期待しているかを正確に伝えることだ。「いつまでに何をどうしてください」と伝える。これをゴーン氏は「期待水準を伝える」と表現している。

 あとはその人を信頼する。そうすることで、モチベーションの高い仕事が引き出せるのだそうだ。そのためには、誰にどんな仕事をしてもらうのか、自分自身が明確に把握していなければいけない。

日立製作所相談役 川村隆氏の言葉

出典:www.ceatec.com

「人の上に立つ人間は、自分の持ち時間の2割ぐらいは後進の教育に充てないといけない」

 2015年、過去最高益を叩き出した日立製作所。日立グループ復活の立役者であり、執行役会長兼社長として辣腕をふるったのは川村隆氏だ。そんな川村氏が最も力を入れたのが、「人材育成」だった。人材育成こそ、企業を持続的に成長させる要だと考えたからである。

  自身が部課長時代は、後進を育てるため、要所で一緒に行動するようにしていたといいう。取引先で叱られることが分かっていたら、部下を連れて訪問する。あえて自分が叱られる姿を見せて、部下と一緒に事情を説明したそうだ。 

 部下のために自分の時間の2割を割くのは、精神的にも肉体的にもきついこと。それだけ自分の仕事を効率よく済ませる必要がある。それでも、部下の成長は会社に多大な貢献であり、マネージャーの功績になる。一度自分の持ち時間を計算して、その何割かを部下のために費やすようにしてみてはいかがだろうか。


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