1. 仕事が10倍うまくいく『佐藤可士和の打ち合わせ』術:一流になりたければ、社内打ち合わせをなくせ。

仕事が10倍うまくいく『佐藤可士和の打ち合わせ』術:一流になりたければ、社内打ち合わせをなくせ。

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 「打ち合わせ」は、その会社の「要」である。だが、簡潔に打ち合わせを済ませてしまい、その後一向に仕事が進まず再打ち合わせをする、という非効率的な打ち合わせをしてしまう場面はビジネスシーンでそう珍しくないことだ。

 本書『佐藤可士和の打ち合わせ』を執筆した佐藤可士和は、ご存知の通り、楽天、UNIQLOのロゴを手掛けるなど、膨大な数の案件を効率的にベストなカタチでこなしているヒット連発のクリエイティブディレクターである。本書では、佐藤可士和の仕事の速さを支える打ち合わせ術が紹介されている。

 今回は、本書の中で紹介されている佐藤可士和による社員同士の打ち合わせ術を紹介していきたい。これであなたの仕事は、10倍うまくいくだろう。

目標は“打ち合わせをしない”会社

出典:kashiwasato.com
 佐藤可士和によれば、佐藤可士和が経営しているクリエイティブスタジオ「SAMURAI(サムライ)」のオフィスではいつも30以上のプロジェクトを抱えながらも、社内打ち合わせはしないらしい。その理由は、SAMURAIでは打ち合わせをする意味がないからである。

 佐藤可士和は、普段から社員同士のコミュニケーションが十分に行われていれば、打ち合わせはする必要がないと指摘する。例えば、昼休みなどの休憩の合間にスタッフに声をかけ、打ち合わせを済ませてしまうことも出来る。忙しい仕事の合間に、打ち合わせをするからこそ、まとまりのない打ち合わせしか出来ないのだ。
 社員同士のコミュニケーションが不足している中で、効率的な打ち合わせもできていないと、様々な問題が起こってしまう。例えば、部下に仕事を任せきりにしてしまい、なにも進捗の確認をしないのは極めて危険である。相応の時間を経て部下から報告をしてもらったら、イメージしていたものとは全然違っていた、ということになりかねないからだ。それこそ効率的ではないので、避けなければならない。

 このようなことが起こらないためにも、佐藤可士和の効率的な打ち合わせ術を見ていこう。

立ち飲み感覚の打ち合わせがベスト

by North Charleston

 フォーマルな打ち合わせは、効率的ではないと佐藤可士和は指摘する。なぜなら、気楽に発言しにくくなってしまうからである。佐藤可士和によれば、黙っている人は本人にその気がなかったとしても、打ち合わせの場に「負のオーラ」を漂わせてしまうのだという。

 「黙るというパワー」が出てしまっている人がいる状態では、打ち合わせは効率的に進まない。その見えないパワーは、しゃべろうとする人の気持ちを削いでしまうからだ。しゃべらないことによって、空気を重くしてしまうのである。

 さらに、ある程度のフォーマルさが求められるクライアントとの打ち合わせとは違い、社内は基本的に身内である。だから、カジュアルでいいのだと佐藤可士和は指摘する。そしてカジュアルさが、流れを止めない仕事を可能にするのだ。佐藤可士和は、時間を短縮するために内線電話を活用してスピーディーに仕事を進めている事例を本書で紹介している。

 また、何人かで集まって話をしたいときは、思い切って立ち話にしてしまうという。「わざわざ打ち合わせ」という雰囲気にせず、「立ち飲み感覚」で打ち合わせてしまうのぐらいのカジュアルさがベストなのだ。

「無駄」があるからこそ、効率化される

by Infomastern

 「働きアリの2割は、働かない」という事実はご存知だろうか。この働かない働きアリがいることで、全体の作業効率が上がっているという研究結果がある。この事実からわかることは、完璧を追求するのではなく、ある程度の「無駄」が効率的に物事を進めるということだ。

 「こっちのほうがいい」と誰もが言えるような、もっとも効率がいい打ち合わせが出来る環境は、ある程度の無駄があることで成り立つ。無駄があることで結果的に仕事のスピードは速くなるのだ。

 さらに、佐藤可士和は「どうすることがもっとも効率的なのか」を常に考えるようにと、社内にメッセージを頻繁に発信している。そして、同じように打ち合わせについても、「どうすればもっとも効率的なものにできるのか」を常に考えるべきだと主張している。

 このように常に「効率」を考えている佐藤可士和だからこそ、膨大な量の案件をこなすことが出来るのだろう。


 ここで紹介したのは本書の一部に過ぎない。本書では誰もが佐藤可士和のように一流の仕事ができるような打ち合わせ術が紹介されている。本書を読み、「打ち合わせ」のプロフェッショナルになることから、あなたの「成功」ははじまるのかもしれない。

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