1. 世界で最も影響力のある片づけ術『人生がときめく片づけの魔法』は、なぜ世界中で大ヒットしたのか?

世界で最も影響力のある片づけ術『人生がときめく片づけの魔法』は、なぜ世界中で大ヒットしたのか?

出典:konmari.com

 米国「TIME(タイム)」誌の「世界で最も影響のある100人」に選出された片づけコンサルタント・近藤麻理恵氏の著書『人生がときめく片づけの魔法』は既にご存知のかたも多いだろう。
 
 『人生がときめく片づけの魔法』は世界でシリーズ300万部を記録する大ヒットとなり、今や世界中から近藤氏が伝授する「日本の片づけ術」に注目が集まっている。

 「テレビでよく片づけ術は目にするし、珍しくないんじゃないの? 何でヒットしたの?」と思う方も多いかもしれない。しかし、日本の片づけ術が詰まった『人生がときめく片付けの魔法』が大ヒットする理由はしっかりと存在したのだ。

 ここでは、世界中でブームを巻き起こす片付け術『人生がときめく片づけの魔法』が人気を呼んだ3つの理由をご紹介したい。

片づけをしない国で起きた片づけブーム


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 『人生がときめく片づけの魔法』が世界中でヒットした理由の1つ目は、「世界の片づけをしない習慣」である。

 日本では、小中学校の義務教育の課程の中で、生徒が「学校清掃」をする時間が設けられている。クラスメートのみんなで、一斉に床の雑巾がけ競争をしたことを思い出す人もいるだろう。しかし、この当然とも言える「学校清掃」は、日本独自の文化だった。例えばアメリカでは、掃除担当者のプロフェッショナルが学校清掃をしており、生徒が掃除をすることはほとんどない。また、アメリカのようにプロフェッショナルに「学校清掃」を委託をしている国は世界全体で58.1%にのぼっており、(『学校掃除:その人間形成的役割』沖原豊・著)、教育の中で片づけを学ぶ機会がないのだ。

 このプロフェッショナルは、アメリカ教育の中のみならず家庭の中にも広く普及している。アメリカでは共働きの家庭が多いため、子どもの送迎や面倒を見るベビッシッターや前述した掃除専門家のプロフェッショナルなど、専門家に仕事を委託することが多い。それゆえ、普段から片づけをする習慣がない人も多くいるのだ。

 これら教育と家庭の2つの面から見ても、片づけをする習慣が文化として根付いていない国では、日本の片づけ術が真新しく、多くの人に支持を得たと考えられる。 

掃除を追求! 世界無二の“片づけコンサルタント”

 『人生がときめく片づけの魔法』がアメリカでヒットした理由の2つ目は、著者である近藤麻理恵氏の「片づけへの強い追求心」である。

 近藤氏は、幼稚園の頃は主婦雑誌『オレンジページ』や『ESSE』を愛読し、小学生の時には整理整頓係を務めるなど、幼い頃から“大の片づけ好き”だったようだ。また大学在籍中から片づけコンサルティング業務を開始、一度大手企業に就職した後も、片づけコンサルタントとして独立するなど、とことん自分の好きな片づけを極めている。

 誰にも負けない片づけへの愛と極めようとする追求心が、世界無二の“片づけコンサルト・近藤麻理恵”を生み出し、その道のプロが伝授する片づけ術として多くの人の目を引きつけたのではないだろうか。

「片づけ」と「モノへの愛」という2つの新しさ

 『人生がときめく片づけの魔法』が世界中でヒットした理由の3つ目は、「“片づけ”と“モノへの愛”という2つの新しさ」である。

「掃除」ではなく、「片づける」技術

 これまで掃除術に関する本は沢山見てきたが、片づけ術に関する本を見たことはあっただろうか。実は、「片づけ」と「掃除」には大きな違いがあるのだ。

 「片づけ」は、モノの定位置を決めて、その定位置にすべてのモノを収める行為。自分の部屋が散らかったりするのは自己責任であり、片づけは「自分と向き合う行為」なのだ。

 一方で、「掃除」は部屋に溜まった埃や汚れを落とし、清潔にする行為。部屋のホコリやゴミなど、自然の摂理で汚れるものを綺麗にするのが目的で「自然と向き合う行為」である。

 つまり、自分と向き合う行為である「片づけ」技術を身につければ、自分の人生がより快適になるという新しい見方なのだ。

 モノを大切にしてこその片づけ

 近藤氏は、次のように語る。「片づけというと“何を捨てるか”に視点を置きがちだが、近藤氏は大事なのは“残すモノを選ぶこと。そして残すモノの1つの基準が“ときめくモノ”」。ときめくモノは「自分が幸せになる、思い出が詰まっている、ワクワクする」と感じるモノであり、片づけを通して、どういうモノに囲まれて生きたいのか考え直す。

 つい片づけは、邪魔なモノを処分するイメージを持ってしまいがちだが、近藤氏の片づけ術は「モノを大切にしてこその片づけ」と、発想の転換を行っている点が新しい。加えて、人生と片づけが繋がっているという視点も人々の興味を引きつけた理由であろう。

 「掃除」ではなく「片づける」技術、そして「捨てる」ではなく「ときめくモノを残す」という2つの新しさが、多くの人の心を動かした。

 片づけを通し、自分と向き合い、よりときめいた人生を送りたい。これは世界共通の願望であろう。その願望を叶えてくれる『人生がときめく片づけの魔法』が大きなヒットとなったのは、必然的のように思える。

 まだ読んでいないという方は、部屋も心も綺麗にするつもりで、『人生がときめく片づけの魔法』を是非読んでみて欲しい。


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