1. 「お金貸して」はデメリットだけじゃない! お金を貸すメリットと、上手な貸し方について考えてみた。

「お金貸して」はデメリットだけじゃない! お金を貸すメリットと、上手な貸し方について考えてみた。

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 「ごめん! ちょっとお金貸して!」と言われたとき、あなたはどうするだろう。1万円くらいなら全然貸す、それとも100円でも絶対に貸さない……お金を貸す・貸さないの問題は、極めてデリケートだ。

 お金を100円でも貸したくないという人は、口をそろえてこう言う。「デメリットばっかりで、メリットがない」と。確かにデメリットは多い。変に催促をしすぎると「がめつい」という印象を与えがちなうえ、最終的にお金が返ってこなかった、なんてケースもあるだろう。

 しかし、本当にメリットはないのだろうか。否、そんなことはない。お金を貸さない人を責めるつもりはないが、お金を貸すことで得られるメリットは、時に貸さないメリットを上回る。今回は、お金を貸すことで得られるメリットを紹介し、お金を確実に返してもらうための「貸し方」をお教えしよう。

お金を貸すことで得られるメリットとは?

 先にもあげたように、お金を貸すことにメリットを感じていない人は多い。確かに、お金を貸したところで増えて返ってくるわけではないため、返ってくるとしても自分のタイミングで引き落としができないATMにお金を預けているようなものである。

 しかし、それはあくまで表面上の話。お金を貸すことで得られるメリットというのは、表面上にはなかなか出てこない、もっと内面的な部分に存在しているのだ。

メリット①:実質“無料”で貸しを作れる

 すこしえげつない考え方かもしれないが、お金を貸している間、借りている側は貸している側に「負い目」が生まれている。そのため比較的小さなお願いならば、「お金を借りてるから……」と、受け入れてくれることが多い。お金を返してもらうまでの間、実質“無料”で貸しを作ることが出来るのだ。

 ただし、あまりに要求を重ねすぎると「こいつからお金を借りるとロクなことがない」と嫌われてしまうので要注意。

メリット②:お金をきっかけに「頼れる」イメージが出来る

 金額が1万円を超えるようなそこそこ大きいものであれば、人に借りるのはやはり気が滅入ってしまうものだ。それは本人も十分に承知のうえで借りようとしていることだろう。

 そこにすんなりと返事をしてあげることで、「この人は金銭的にも精神的にも余裕がある」というような印象を与えることが出来る。この印象はお金の貸し借りにとどまらず、他の部分でも頼られるケースが発生してくる(金づると思われてはいけないが)。お金を貸すということは、「頼れる」印象を与えるチャンスなのだ。

メリット③:「自己満足」に浸れる

 少々皮肉言い方にもなってしまうが、お金を貸したことで相手に「貢献してあげている」感覚を得ることが出来る。「あの時は助かった」などと言われると、自分の行いが間違っていなかったのだと感じられ、誰でも嬉しくなるものだ。

どのように貸せばいい?

 メリットに関しては、今提示したような内容が挙げられる。しかし、実際に貸すとなるとどうしても気になってしまうのは「リスク」、すなわちしっかり返してもらえるかどうかである。

 ここからは、確実に返してもらうための方法、最悪のケースを想定して「法的手段」を使う際に確実に負けないためにやっておくべきことを紹介する。1万円くらいでは口約束程度だろうが、数万〜10万を超えるのであれば、ちょっと怖くなるのではないだろうか。

上手な貸し方①:とにかく「借用書」をつくる!

 金額が大きくなればなるほど、お金を返されなかったときの対策をしっかり練っておく必要がある。逃げられてしまって泣き寝入り、で済む話ではなくなるからだ。

 対策として一番有効なこと、それは当たり前のことだが「借用書」の作成である。借用書を作成することで、長期間返されなかった際、法的手段に則った措置を下すことが出来る。それだけでなく、あえて「堅苦しく」契約を交わすことで、相手にお金を借りるということの重みをわかってもらうこともできる。すんなり貸してくれるからといって、お金にルーズな人と思われることはメリットではないだろう。

 借用書に厳密な基準はないが、必ず満たすべき項目として以下のことが挙げられる。

①貸し借りの行われた日時
②貸し借りの金額
③返済期限・その方法
④利息
⑤返済されなかったときの措置
⑥貸したお金をすぐに返済してもらう条件

 最低限これらを明記しておくことで、法的な効力を持たせた書類として成立する。最後に署名欄と捺印欄を設ければ、借用書の完成だ。ただし、これらの項目を鉛筆書きで書いてしまっては、書類として認められないので注意が必要だ。

上手な貸し方②:「貸し借り帳」を使う!

 中には、借用書が面倒だと感じる人もいる。借りる側が面倒だと言ったらそれまでだが、貸す側にとって借用書は骨の折れる作業であることは間違いない。大きな金額でなく、最悪手切れ金として捨ててしまっても構わないような額であればなおさらだ。

 そういった貸し借りであれば、借用書ではなく「貸し借り帳」を使うのがいいだろう。法的な効力こそないものの、相手と自分がお互いに貸し借りを行っているということを常に認識できるからだ。

 最近ではスマートフォンのアプリとして手軽に使える貸し借り帳も存在しているので、軽めの貸し借りの場合には、借用書ではなく貸し借り帳を用いるのも一つの手だろう。

上手な貸し方③:貸し借りを行うときは「人前で」!

 貸し借りを行う際に、それが行われた証拠として機能するのは書類だけではない。その現場を目撃している人たちも、貸し借りが行われた証拠になる。

 大勢の人がいる中で貸し借りを行うのはさすがに気が引けるが、立会人のような人を数人用意しておくとよいだろう。借りた側は借りた本人に負い目を感じるだけでなく、そこに居合わせた人たちにも少しばかりマイナスな印象を与えていると感じることだろう。一人で貸し借りを行うよりも、スムーズに返済が行われることは間違いない。

でもやっぱり、信用の無い人に貸すのはNG

 当たり前の話になってしまうが、前提として「信用のない人」にお金を貸すのはもってのほかである。そんなに仲良くない人にお金を貸したところで、返ってくる保証などどこにもない。世の中には、「仲良くない人からお金を借りてそのまま逃亡」といったことを平気でやってのける人もいる。

 借用書などの法的手段を持っていると言ったところで、逃亡されてしまっては元も子もない。至極当たり前の話にはなるが、お金を貸すのは、交友関係が非常に濃い人だけにした方がいい。親しいからこそ、礼儀を以て借用書や貸し借り帳を使うことが大切なのだ。


 お金を貸すということに抵抗があるのは当たり前だ。しかし、お金を貸すことで得られるメリットは少なからず存在しているということは確かである。もし自分がお金を貸すような状況になったとき、貸す・貸さないの判断軸にこの記事が少しでも貢献できていれば幸いだ。

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