1. 伝説の“日本マクドナルド”創業者・藤田 田に学ぶ、ビジネスを成功に導く秘訣

伝説の“日本マクドナルド”創業者・藤田 田に学ぶ、ビジネスを成功に導く秘訣

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 藤田 田(フジタ デン)は、1926年生まれで、日本の戦後を代表すると言っても過言ではない経営者の一人だ。東京大学在学中に輸入商社の「藤田商店」を立ち上げ成功させ、さらに米国マクドナルド社の創業者レイ・クロック氏と交渉し、日本マクドナルド社を立ち上げた。

孫正義の将来を決定づけた男

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 そんな藤田田に会いたいと熱望した九州在住の無名の高校生がいた。その名は「孫 正義」。何度も断られた末に、ついに面会することを許された当時の孫正義は、「これから有望なビジネスとはなにか」と藤田田に尋ねたそうだ。そんな孫正義に対し、藤田田はこうアドバイスした。「これからはコンピューターの時代だ。これからビジネスをしたいなら、コンピューターの勉強をしろ」

 時は流れ、成功者となって藤田田を訪ねた孫正義。あのとき訪ねてきた高校生と知って感動した藤田田は、ソフトバンクにコンピューターを300台発注したと言われている。

「ユダヤ式」の超合理主義でビジネスを成功に導く

 東大在学中から米軍将校の通訳として活躍した藤田田。通訳として米軍将校と関わる中で、ユダヤ人将校が同僚に金を貸し、給料日になると容赦なく取り立てる姿に驚くとともに感銘を受ける。

 契約に対する厳しい姿勢に、ユダヤ人が祖国を持たない中で2000年の時を生き抜いてきた秘訣を見いだしたのだ。「田」という名前は、元々母親がキリスト教徒だったため、「口に十字架」を意味して名付けられた。しかしながら藤田田自身は、知恵だけで厳しい迫害に耐えぬき、民族として成功を収めてきたユダヤ教徒に自身の「商売のルーツ」を見いだしたのだ。

 藤田田がユダヤ人から学んだ商売の中でも、繰り返し強調していたのが、「ビジネスは女と金を狙え」ということである。その心は「女は、男が稼いだ金をどのように使うか決める立場にある。だから、女性の心をとらえることができれば、ビジネスはうまくいく。その次によいのは、口を狙うビジネス。何故なら、胃の中に入ったものは必ず消化され、数時間経てば再びお腹がすく。つまり、必ず一定期間ごとに需要が発生するので、一回の消費は少なくとも利益を積み重ねていくことができる」とのことだ。

孫正義に息づく「藤田田の商売の秘訣」

 藤田田は、マクドナルドの成功の秘訣を「アメリカの文化を日本に輸入したことだ」と語っている。日本人には根強い西欧文明への信仰があり、それを無意識に刺激することで、マクドナルドのブランドを日本に浸透させることに成功した。

 とはいっても、ただ輸入しただけではない。米国本社が「マクダーネルズ」と名付けることを強く主張したのに対し、日本人に取って発音しやすい「マクドナルド」にすべきだと強攻に反対し、意見を突き通した。

 米国のブランドを日本に浸透させる為の細かい工夫も、藤田田の成功の秘訣と言えるだろう。このような「文化を輸入する」戦略は、ソフトバンク・孫正義に受け継がれている。藤田田は、90年代からコンピュータービジネスに着目し、ソフトバンクの社外取締役も務めていた。

 孫正義率いるソフトバンクは、Yahoo!Japanの立ち上げ、Vodafoneの買収、そして記憶に新しいところでは、iPhoneを日本に根付かせたが、その源流には、藤田田「ユダヤの商法」による文化の輸入戦略があると言えるだろう。


 最後に、現代を生きる日本のビジネスマンへのメッセージとして、藤田田「勝てば官軍」より以下の言葉を引用する。

 今日のマクドナルドを築き上げるのに25年かかったけれども、これからは例えばソフトバンクの孫さんのように、短い期間で好結果がえられるようになるのではないか。ウィンドウズ95が全世界を制覇した様に、だ。

 日本もこういう企業をこれから重点的に起こして行かないと、世界に遅れをとることは、目に見えているのである。

出典:『勝てば官軍 成功の法則』 ベストセラーズ

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