1. コミケの会場貸切費用は億超え? 夏の恒例イベントにかかる「場所代」を調べてみた。

コミケの会場貸切費用は億超え? 夏の恒例イベントにかかる「場所代」を調べてみた。

by HIRATA Yasuyuki

 今年のコミックマーケット(通称・コミケ)も無事に終了した。3日間にわたるヲタクたちの“聖戦”は、毎年社会的に話題にのぼるまでに拡大した。

 ところで、コミックマーケットが開催されている3日間、開催地である東京ビッグサイトにはいったいどれくらいのお金が支払われているのだろうか。気になるところだ。

 そこで今回は、コミックマーケットをはじめとして、夏にある有名イベントの開催にかかっているあらゆる「場所代」を調べてみることにした。

“日本屈指のイベント”コミックマーケット、会場代だけで億超え

by Hikaru Kazushime

 コミックマーケットと言えば、東京ビッグサイト(東京国際展示場)の全てを貸し切って3日間盛大に行う日本最大(≒世界最大)の同人誌即売会イベントとして有名だ。一説によると展示ホールだけでなく、会議室や駐車場も貸切で行っているというのだから、相当の場所代がかかっていることだろう。

 東京ビッグサイトのサイトへ飛んでみると、展示場の金額が細かく載っていた。「東あ」や「東い」というような区分があり、もともとはこれらのうちの一つを貸し切るだけで立派なセミナーが開けるレベルなのだが、それらを全部貸し切ってしまうあたり、コミックマーケットの規模の大きさがうかがえる。

 展示ホールの全てを1日貸し切ったときの料金を調べてみたところ(平成26年度 東京ビッグサイト施設料金早見表 参照)、東西合わせて33,048,000円かかるという計算になった。これを3日間、さらに準備期間としてもう1日を追加すると、132,192,000円かかることになる。かなりざっくりとまとめるのであれば、コミックマーケットの「場所代」には最低でも1億3200万円はかかっているという計算だ。駐車場の料金については記載がないため計算が出来ないが、最低でもこれだけの金額がかかっているコミックマーケットは、やはり日本最大のイベントと呼ぶにふさわしいだろう。

もしも会議室も全部借りていたら?

 このあたりは情報が定かではないため、仮定の話として聞いてほしい。もしもコミックマーケットが東京ビッグサイトの展示ホールだけでなく、会議室も全て借りていたとしたら、総額いくらになるだろうか。

 東京ビッグサイトでは、基本的に8階から6階までと1階のホールを借りることが出来る。その全てを貸し切ったときの金額を計算してみる。すると、9時から21時までの12時間貸切で4,515,480円かかる。これを4日間なので18,061,920円、すなわちおよそ1800万円が上乗せされる。総計すると約1億5000万円になるということになる。最大級のイベントには、最大級のお金がかかるらしい。

“日本が誇る巨大音楽フェス”サマーソニック、幕張メッセの貸切はいくら?

出典:www.flickr.com

 夏と言えば、音楽フェスを思い浮かべる人は多い。その中で大きな一角を担っているのがサマーソニック(SUMMER SONIC)、通称“サマソニ”である。東京と大阪の2つの場所で行われているが、今回は東京の方を取り扱う。

 2015年のサマソニは、幕張メッセを全て貸し切って8月15日と16日の2日間にわたって行われた。前日には“前夜祭”としてソニックナイトが開催され、当日の盛り上がりをさらに高いものへと押し上げた。毎年10万人以上が訪れるサマソニには、いったいどれくらいの「場所代」がかかっているのだろうか。

 幕張メッセの公式サイトに飛んでみると、サマソニは国際展示場の1-8ホールの全てを貸し切って行われると記載されている。9月に行われる東京ゲームショウが他のホールも含めすべてを貸し切っているところを見ると、規模としては最大規模ではないようだ。

 国際展示場の1-8ホールは、全て一律で2,256,680円/1日であった。これを8ホール全て貸し切るということは、単純計算で1日あたり18,053,440円かかるということである。それを2日間、さらに前日のソニックナイトを換算して3日間で計算すると、54,160,320円かかるという計算になった。サマソニの場所代は、3日間でおよそ5400万円ということである。コミックマーケットに比べれば安価なものの、やはりこの金額はバカにならない。

“幻想的な世界への招待”アートアクアリウム、気になる「場所代」は?

by daita

 ここ数年、夏のイベントとして非常に人気が高いのが「アートアクアリウム」だ。煌びやかな水槽や、全面鏡張りの鉢の中を金魚が優雅に泳ぐ、現代の技術を駆使した芸術の祭典である。

 アートアクアリウムは広島、東京、さらにはイタリアのミラノの3ヶ所で開催されているが、今回は東京と広島のアートアクアリウムを取り上げてみよう。

東京のアートアクアリウムの「場所代」はいくら?

 先の2つと大きく違うのが、アートアクアリウムは長期間にわたって開催をし続けているということだ。その代わり、使用する場所も2つに比べると小さなスペースになっている。日本橋三井ホールを貸し切って7月10日から9月23日までの間、実に75日も展示を続けている。いったい、どれくらいの「場所代」がかかっているのだろうか。

 日本橋三井ホールの貸し切り料金は、エンターテインメント利用の場合、1日11時間で810,000円となっている。アートアクアリウムは12時間半の開催なので、そこに延長料金が64,800円が2時間分加わる。すると、1日あたり874,800円という計算になる。それを75日にわたって開催するのだから、トータルでの場所代は65,610,000円となる。東京でのアートアクアリウム開催には、場所代として6600万円がかけられているということだ。

広島のアートアクアリウムの「場所代」はいくら?

 今年は戦後70年ということで、特別に広島でもアートアクアリウムが開催されている。「~広島・金魚の祈(いのり)~」というテーマのもと、東京の作品に引けを取らないものが展示されている。こちらは7月25日から9月5日までと、東京より若干短い43日の開催だ。では、場所代を計算していこう。

 開催場所は広島市のNTTクレドホール、一日当たりの貸切使用料は9時から21時までの利用で平日が540,000円、土日祝で594,000円だ。この43日の間に土日祝は6回(お盆は平日換算)、更に毎週金土と8月13日は展示時間が23時までなので、延長料金77,760円が2時間分追加される。中々複雑な計算だ。

 結果、43日間の合計は25,721,280円となった。広島のアートアクアリウムには合計して2600万円近くがかかっているということだ。

 東京と広島を合計して、アートアクアリウムにかかっている場所代はおよそ9100万円という計算になる。更にミラノでの開催分も含めると、1億超えはかなり現実的な数字だと言えるだろう。コミックマーケットほどの高値にはならないものの、やはり長期間の開催はそれなりにお金がかかるということだ。


 何か大きいイベントをやるためには、必ず場所が必要になる。当然ながら、大きい場所を使おうとすればするほど高い金額を請求される。大きなイベントの下には、それだけ大きなカネの回りがあるということをお忘れなく。

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