1. 鳥越俊太郎が語る“人生を全うできる仕事選び”:『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?』

鳥越俊太郎が語る“人生を全うできる仕事選び”:『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?』

 
 あなたは、今の仕事が自分に合った仕事だと断言できるだろうか。

「96,750時間」
 
 この数字は「人が一生で働く時間」である。実は、「仕事」は「睡眠」の次に最も時間を占める行為であり、「仕事=人生」と言っても過言ではないのだ。(我々U-NOTEも、サービスとして仕事の時間を少しでも「楽しく」できないかと日々奮闘している。)

 自分にとって何時間でも働けるような楽しい仕事であれば、同時に人生も濃いものになり、逆に自分がつまらないと感じる仕事であれば、仕事の時間を大きく占める人生も浅いものになってしまう。
 
 今回は、毎日新聞社に勤務した後に、テレビキャスターに転身するなど、多岐に渡る活動をしてきた熱血ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏の著書『鳥越俊太郎 仕事の美学
君は人生を戦い抜く覚悟ができているか?』の中から読みとれる「人生を全うできる仕事選び」についてご紹介したい。

自分の性格や資質にあった仕事を選ぶ

 憧れの仕事と自分に合った仕事はイコールではない。いくら憧れのジャーナリストや教師になれても、自分の性格や資質にあっていなければ、仕事が辛いだけだ。鳥越俊太郎氏は自分に合った仕事選びの指針として、「好奇心」を挙げている。彼が言うには、好奇心は以下の2タイプに分類される。

1. 広いジャンルに興味を持つ「オールラウンダータイプ」

 広いジャンルに関心がある人間は、物事を多角的に取り扱う仕事が合っている。鳥越俊太郎氏もこちらのタイプであり、まさにジャーナリストは天職である。ジャーナリスト以外にも、教師や人事、営業といった物事を広く見る仕事もこれに該当する。

2. 狭く深い好奇心を持つ「オタクタイプ」

 ある物事だけならいくらでも没頭できる人間は、好きな道を極める専門職が合っている。例えば、イチローのように野球が大好きな人間であれば、野球選手が天職である。また星が大好きで、天文学だけは誰にも負けないほど勉強している人間であれば、その道の研究者になれば仕事が楽しいはずだ。

失敗をさせてくれる仕事を選ぶ

 数々のスクープ記事を送り出してきた鳥越俊太郎氏だが、記者時代は多くの失敗をしてきたようだ。

 当時、鳥越俊太郎氏が編集長を務めていた『サンデー毎日』が報じた「ジャパンゆきさん事件」(1986年12月7月号)では、取り上げた記事が誤報に繋がるという大きな失敗となった。鳥越俊太郎氏は、この誤報問題についてまっすぐ責任をとることを決意。誤報記事に対する謝罪文と誤報が起きた経緯に関する検証記事を掲載し、読者としっかり向き合った。誠心誠意を込め失敗を詫びる姿勢が、読者の信頼回復に繋がった、と鳥越俊太郎氏は当時を振り返る。

 もし会社が鳥越俊太郎氏を含む関係者に対し、次のチャンスを与えなければ、失敗への対応策が生まれなかったかもしれない。また失敗から学ばせる環境があったからこそ、今の“ジャーナリスト・鳥越俊太郎”が居るのだ。失敗させてくれる環境に加え、失敗に真摯に向き合おうとする鳥越俊太郎氏の姿勢も成長に大きく繋がった要因である。

 成長をしたいと考えている人間は、将来を見通した上で早いうちから新事業の立ち上げや責任のある仕事を任せてくれる会社を選ぶと良い。またあなた自身も失敗を恐れず挑戦する「行動力」と失敗したときに失敗と向き合う「素直さ」を持ち仕事に向き合って欲しい。

使命感のある仕事を選ぶ

 仕事を楽しいと思っている人間は、自分の仕事に強い使命感を持っている。仕事はお金を稼ぐための手段であり、自分だけが利益を得られれば良いという利己的な考えだと、仕事の熱量が少なくなってしまう。自分の仕事は、「誰かのためにやっている、社会に新しいイノベーションを生み出している」といった相手や社会のために貢献しようとする使命感を持ってこそ、大きなやり甲斐を感じるものだ
  
 「桶川女子大生ストーカー殺人事件」や「イエスの方舟事件」など数々のスクープ事件を生み出したのも、ジャーナリスト・鳥越俊太郎が根底に「市民の知らない情報を発信したい」という使命感を抱いていたからだ。

 今一度、自分の仕事は何のために、誰のために仕事をしているのか考えてみて欲しい。仕事の熱量があまりないという方は、もしかしたら自分の仕事に使命感を持っていないのかもしれない。

 多くの人が今の自分の仕事は合っているのか、常に自問自答していると思う。迷ったときは本書から読み取れる「人生を全うできる仕事選び」を参考にして欲しい。「自分の性格や資質にあった仕事」、「失敗をさせてくれる仕事」、「使命感のある仕事」、この3つの軸が合致した会社が、より自分のパフォーマンスを発揮できる仕事なのだろう。


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