1. プロサラリーマンが教える“大人のカンニング”3ステップ:書評『一流の人は上手にパクる』

プロサラリーマンが教える“大人のカンニング”3ステップ:書評『一流の人は上手にパクる』

出典:japanese.ruvr.ru
 カンニングはやってはいけないこと。あなたは、そう思ってはいないだろうか? 確かに学生の時、テスト中にカンニングをしたらいけないと散々注意をされたはずだ。それはなぜか? テストはあくまで自分の力量を測るためのものであるからだ。

 ただ社会人ともなれば状況が異なる。仕事では、自分の持てる120%の力を引き出さなければいけない場面が多い。しかし、自分の能力以上のものを引き出すことは到底難しい。ではどうするか? 自分以上のパフォーマンスを出している人を真似してみるのである。

 今回は、リストラ予備軍から一転、最年少役員に這い上がったプロフェッショナルサラリーマン・俣野成敏氏が教える、大人に必要なカンニングスキルをまとめた『一流の人は上手にパクる』という本を紹介する。

大人のカンニング3ステップ:①情報収集力

 本書の中で、大人のカンニングに必要なステップが3つ挙げられている。今回は、その一つ一つを紹介していく。

 大人のカンニングとは自分にとって必要な情報を集め、それを自分用に変換し、活用することである。まず一つ目に必要なのは、情報収集力である。カンニングで使う情報に鮮度といったものは必要なく、より多くのストックを持つことが重要となる。しかし、何でもかんでも情報を集めればいいというわけではない。どの情報が自分にとって本当に必要なのかを考えて、情報の取捨選択をするのである。

 しかし、フィルターをかけすぎても収集する情報に偏りが生じてしまう。そこで著者は、まず「なぜだろう?」と思う感情変化を大切にすることから始めるべきと述べる。簡単なフィルターをかけ、それを基にアンテナを張り、情報に対し敏感になる。こうすることで情報をキャッチする訓練を積み、情報の質や量を向上させるのである。

大人のカンニング3ステップ:②情報変換力

 情報収集をしたら、次はそれを自分にとって必要な形に変換することが必要となる。情報を変換する具体的な方法は以下の3つである。

1.勝手にコンサルティングをする

 例えばレストランに入ったら、「このレストランを自分が経営するとしたらどうするか?」と考える癖をつける。

2.逆方向から考える

 上の方法に近いが、例えば自分が商店を経営するとしたら「顧客はどうしてほしいか?」と相手側の立場からも考えてみるのである。

3.他業種から得た情報を自分の活動のヒントに出来ないか考える

 関係ない分野に関する情報を自分の分野に生かすにはどうしたら良いか考える。

 これら3つの方法によって、自分が持つ情報を色々な形に変換する訓練が行うことができる。他にも自分の好きな漫画に対し、「もし実写化のキャスティングをするとしたら?」など考えるのも訓練になる。情報変換力は楽しみながら伸ばすことができるのである。

大人のカンニング3ステップ:③情報応用力

 最後は変換した情報をアレンジして仕上げ、自分の仕事に生かすという部分である。そこで情報応用力の登場である。応用力のポイントは以下の4つである。

1.掛け算する力

 これはあるものとないものを掛け合わせて、新しいものを生み出す力である。具体例は、メガネを作る技術(あるもの)とメガネを必要としない人に売る方法(ないもの)を掛け合わせたことにより生まれたパソコン専用メガネである。

2.引く力

 これは、持っている情報から無駄なものを引く力である。具体例は、理髪店のカットのみというメニューである。自分でも出来る顔剃りや洗髪(やらなくてもいい無駄なもの)を省き、価格を抑えて必要なものだけを得られるようにした結果、顧客を増やすことができた。

3.割り切る力

 これは、最低限のものだけあればいいと割り切る力である。具体例は、大衆向けの中古ショップである。本来、買い取り価格の決定には目利きが必要となるが、育成コストを考えた結果、中古品の状態や販売日を基準とした買い取り価格の決定を行えば良いと割り切り、コストを削減した。

4.待ち伏せする力

 最後は、未来を予測する力である。例えば、東京オリンピックやクリスマスなどの記念日といった社会規模で起きるいくつかのイベントは予測可能である。特定のイベントに合わせることで流行が生まれるものをすぐ活用できるように備えておく。

 こうした4つの情報応用力を使いこなすことによって、自分が蓄えてきた情報を自分のために生かすことができるようになる。これが大人のカンニングである。


 ビジネスの場で「最高の自分」になるためには、大人のカンニングが必要不可欠である。ぜひ、この本を読んで、大人のカンニングを身に付けてみて欲しい。


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