1. 好燃費×スポーツカー。燃費性能向上でエコカーとの垣根を壊した、日常系スポーツカー誕生……!

好燃費×スポーツカー。燃費性能向上でエコカーとの垣根を壊した、日常系スポーツカー誕生……!

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 従来、燃費性能の向上から生まれた自動車、俗に言う「エコカー」とモーターサイクル用の強いエンジンを必要とする「スポーツカー」は、相反するものだと考えられてきた。力強いエンジンとは、燃費効率という効率性と懸け離れた位置関係にある。

 ところが、最近のスポーツカーは新しいムーブメントへと移行している。それが燃費を重視したスポーツカー作りであり、人々が日常的に乗れるスポーツカー作りである。表題でいうところの日常系スポーツカーとはその意であり、今回はエコカークラスの燃費性能を実現した、日常系スポーツカーをご紹介していこう。

Ferrari 488GTB 「“神の歌声”と謳われたエンジンから、好燃費スポーツカーへ」

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 少ない燃料でできるだけ長い距離を走行できるように、燃費性能を重視したエコカーが「燃費の申し子」であることは言わずもがな。いまさら説明も不要だろう。最近のヨーロッパではCO2対策として燃費制限も導入されており、今後ますますこのエコカーに対する注目は高まっていくことだろう。

 スポーツカーメーカーとして常に第一線を駆け抜ける「Ferrari(フェラーリ)」。彼らの最たる特徴となる自然吸気エンジンは、「神の歌声」と讃えられる。しかし、2015年に彼らが発表したモデル「Ferrari 488GTB」は、このエンジンを搭載していなかった。

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 彼らが新たに採用したのは、「ダウンサイジング」と呼ばれる省燃費技術であり、これは間違いなくスポーツカーの歴史に残る事件となった。これをどう捉えるか。それは人それぞれだが、環境問題という地球規模の要請と「フェラーリ」らしさを創業以来貫いてきた彼らの新たなステップだと私は思う。

Honda NSX「ハイブリッドの燃費がスポーツカーを変える」

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 ハイブリッドシステムでスポーツカーの燃費性能を向上させ、スポーツカーの楽しみをさらに広げようとしているのが、25年の歳月を経て2代目へと生まれ変わった「HONDA NSX」。

 このモデルの最大の特徴は3モーター式ハイブリッドシステムにある。2つのモーターが左右の後輪を独立して駆動させることで、車自身のコーナリング性能を安定させ、より一般人に馴染みやすいように、燃費を重視した国産らしいスポーツカーとなった。

AUDI R8 e-tron 「燃費の概念を超えたEV(電気自動車)」

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 スポーツカーの燃費効率に対して最も早くアクションを起こし、世界中に驚嘆と喝采の嵐を齎したスポーツカーが「AUDI R8 e-tron」である。このスポーツカーはなんとスポーツカーでありながら、エンジンを持たない燃費という概念すら通り越した「電気自動車(EV)」。

 しかも単なるコンセプトカーではなく、今年中に発表される量産型モデル。「ガソリンからの脱却」という未来型自動車を体現した夢のようなスポーツカー。一方で、性能にも一切の妥協を許さない。加速度は0-100km/で3.9秒。確かにスポーツカーとしては物足りないが、今後の発展を鑑みると期待ばかりが膨らむ好燃費スポーツカーだ。

BMWi8 「動力源は、電気とエンジン」

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 そして前述の燃費性能の向上を実現した「ハイブリッドカー」。もはやガソリンという概念を通りこしたエコカー「電気自動車」。この2つの要素をいいとこどりした「プラグインハイブリッド(PHV)」を搭載した好燃費自動車としては、「BMWi8」をご紹介しておきたい。

 ハイブリッドエンジンで後輪を、フロントに搭載された電気モーターで前輪を駆動するツインパワーユニットのプラグインハイブリッド。性能も申し分なく、最高速度は250km/hに達する。本格的なスポーツカーを体験できる上、いいとこどりの燃費性能は未来のスポーツカーを写した鏡と言える。


 燃費性能の向上を実現したエコカーとスポーツカー。相反するとされていたそれらの自動車が、我々の日常に到来する日もそう遠くはないのかもしれない。

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