1. 転職で失敗したくない人におくる「会社選びの軸」の作り方

転職で失敗したくない人におくる「会社選びの軸」の作り方

出典:skitterphoto.com

 「転職で絶対に、絶対に失敗したくない」

 そう強く思いながら、転職を検討しているあなたにこの記事をおくりたい。転職を成功させるうえで、最も大事なことはなにかおわかりだろうか。自分の持つスキル? 業界のトレンド? それらも重要ではあるが、それよりももっと重要なのが「会社選びの軸(条件)」だ。「なんだ、そんな簡単なことか」とお思いのあなた、転職に失敗してからでは遅いのだ。会社選びの軸さえ明確であれば、なぜその会社に入りたいのかをロジカルにアピールでき、自分のキャリアプランのなかでその転職がどのような役割を果たすのかも確認できる。

 今回は、コンサルティングファームのコンサルタント職から、インターネットサービス会社の経営戦略マネージャーへとキャリアアップを成功させた30代・K氏の体験談をもとに、転職で失敗しないための「会社選びの軸」の作り方を紹介していく。

会社選びの軸なしに、自分のやりたい仕事にありつけると思うな

by Thomas8047

会社選びの軸が定まらず、キャリアプランがかすみがかった状態で転職活動を続けていると、やりたい仕事や働きたいと思える会社と巡り合うことは難しくなってくる。

 Kさんも、最初は「世の中にインパクトを与えたい」という漠然としたテーマで転職活動をしていたため、アピールすべきことがはっきりとせず、自分の中でしっくり来る求人が見つからなかったそうだ。

「あなたが転職したい会社をイメージできていないとき、会社もまたあなたを採用するイメージができていないのだ」

転職活動を通して「思考の壁打ち」を行い、軸作りに励め

by Kris Krug

 「世の中にインパクトを与えたい」、それくらいの軸しか持ち合わせていないというあなた。転職活動に必要な会社選びの軸を作るためには、どうすればよいだろうか。ひたすら自分と向き合い、考え抜くことも重要だ。しかしそれ以上に、他者の話を聞き、どういう方向性が自分に合っているのかを見極めることが不可欠なのだ。

 Kさんは、転職活動で出会ったヘッドハンターや面接官とのコミュニケーションを通して、自分が本当にやりたいことを導き出すための「思考の壁打ち(ブラッシュアップ)」を行い、会社選びの軸を固めていったという。それまでのキャリアプランが正しく完璧だという自負がある人を除き、一人で会社選びの軸を作るのは、そう簡単なことではない。転職活動の味方であり、自分の思考を深く掘り下げてくれるヘッドハンターへの相談や、面接官とのやりとりでは、キャリアプランを共に作っていく感覚でコミュニケーションを取ることが重要なのだ。

たくさんあったら軸ではない。定める軸の数は3つがベスト

by Dell's Official Flickr Page

 ここまでで、会社選びの軸を持たねばならないことは理解いただけただろう。それでは、会社選びの軸はどれぐらい持てばよいのだろうか。5つ? 8つ? それは欲張りすぎだ。一般的に適切とされる軸の数は「3つ」といわれている。もっと軸を増やして、自分の理想の企業を1つに絞りたい気持ちはよくわかる。ただ、会社選びは恋人選び、いや結婚相手選びと同じで、条件をつけすぎてはいけない。そう、相性が大きなウェイトを占めるのだ。軸の数が多い場合、選択肢が狭まり、世の多くの会社が候補から落ちてしまう。気付けば、あなたは延々と転職活動を続ける市場の売れ残りになりかねない。そんな恐ろしいことを考えたら、軸の数は3つがベストだと言われても納得できるだろう。

 Kさんの場合、会社選びの軸を「グローバル」「クリエイティビティを発揮できる」「画期的なビジネスモデルを持っている」の3つとした。これらの軸のおかげで、Kさんは納得できる転職先を選ぶことができ、さらになぜその会社に入りたいのかをロジカルにアピールできたという。

 軸をしっかりと決めることは、転職活動を成功させるうえでも重要だが、その後の自分の働き方やキャリアの方向性を定めるのにも一役買うのだ。会社選びの軸作りは、あなたの人生の軸作りでもある。


 これを読んだあなたは心配ないだろうが、会社選びの軸が甘かったために、入社後、転職を後悔してしまうケースは少なくない。会社選びの軸をヘッドハンターや企業の人事担当者との壁打ちなどで形成し、自分のキャリアプランに適した転職先を見つけることが、転職に失敗しない方法の一つといえるのではないだろうか。



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