by Fortune Live Media
2015年3月2日、世界有数の経済誌「Forbes(フォーブス)」が、2015年版の世界長者番付を発表した。その第3位に選ばれたウォーレン・バフェットは、“投資の神様”と尊敬を集めるほど投資家として成功を収めており、約8.7兆円もの資産を手にしている。恐らく株式投資を志した人の中で、ウォーレン・バフェットの名を聞いたことがないという人はいないだろう。ウォーレン・バフェットは大富豪であるため、さぞ豪華な暮らしをしているのだろうと思いきや、実は非常に質素な生活をしているという。
今回は、“投資の神様”大富豪・ウォーレン・バフェットが質素な暮らしをしている理由、そしてウォーレン・バフェットの放った名言から「お金」よりも大切なものを学んでいこう。
ウォーレン・バフェット「愛を得るには愛される人間でなければならない。」
ウォーレン・バフェットは、大富豪であったとしても、お金の力で手に入らないものがあると言う。それは、「愛」だ。ウォーレン・バフェット曰く、いくらお金を稼いだところで、その人が愛されるような人でなかったら愛を得ることはできないのだという。実際の大富豪・ウォーレン・バフェットが言うだけあって、中々に説得力がある。
愛を得るためにお金を稼ごうと考えているのであれば、それは今すぐやめるべきだとウォーレン・バフェットは主張している。お金を稼ぐ先に何があるか、自分の中で今一度考え直してみるべきではないだろうか。
また愛と同じように、健康もお金で買うことができないとウォーレン・バフェットは明かす。お金を稼ぐために生活習慣が不規則になってしまうようでは、寿命を縮めるだけである。さあお金を使おうというときに死んでしまっては、まさしく本末転倒だ。自らの身体に対して「正しく」生活を行うことこそ、最終的にお金持ちになるうえで重要なポリシーなのだとウォーレン・バフェットは明かす。
ウォーレン・バフェット「尊敬できる人のもとで働きなさい。」
あなたは今、自分の「上司」を尊敬できているだろうか。そして、自分の仕事に満足できているだろうか。おそらく、多くの人があまりいい回答をしないだろう。それだけ日本には、現状に満足できていない人が多い。
ウォーレン・バフェットは大学生に対し、そのような職場には絶対に入ってはならないと諭している。そのビジネスに興味があっても、上の人を尊敬できない場所で働くことは「楽しくない」からだ。ビジネスの内容が楽しくても、会社として楽しくなければこれも本末転倒なのだ。最終的に仕事が楽しいと思えるかどうかは、上の人をいかに敬えるかで決まるといっても過言ではないとウォーレン・バフェットは語る。
ウォーレン・バフェット「幸運な一パーセントとして生まれた人間には、残りの九九パーセントの人間のことを考える義務があります。」
自分がウォーレン・バフェットのような大富豪になったとしよう。その巨万の富を、あなたはどのように使うだろうか。別荘を何個か所有して、高級車を片っ端から買い漁って……と、男のロマンは尽きることがない。
しかし、ウォーレン・バフェットは最初に述べたように、全くと言っていいほど裕福な暮らしを送っていない。1セント硬貨を見つけたら真っ先に拾うほどの、いわゆる“ケチ”である。なぜウォーレン・バフェットは、そのような質素な生活を送っているのだろうか。
2006年、ウォーレン・バフェットは、約374億ドル(日本円に換算して約4.6兆円)を5つの慈善団体に募金した。このウォーレン・バフェットの募金は、世界最高額の募金として、今なおアメリカ全土で語り継がれている。ウォーレン・バフェットは、自らの富を自らに使うのではなく、貧しい人々の生活を向上させるために使っているのだ。このような余裕があってこそ、ウォーレン・バフェットをしてウォーレン・バフェットたらしめる、また大富豪になるためのマインドなのではないだろうか。
世界有数の大富豪とはいっても、あくまでウォーレン・バフェットは一人のひとである。お金を稼ぐということに執着をしすぎる「空虚な」人間になるのではなく、お金以上のモノを持った「愛のある」人間になろう。
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