1. 夢を諦めたあなたへ。市場価値がぐんと上がる夢の描き方:『夢は目標ではなく、成長の手段である。』

夢を諦めたあなたへ。市場価値がぐんと上がる夢の描き方:『夢は目標ではなく、成長の手段である。』


 誰しもが夢を一度は持ったことがあるだろう。だが、誰もが夢を叶える前に諦めてしまう。諦めてしまった多くの原因は、夢が「目標」であるという認識をし、そこに届かないと感じてしまったからであろう。ご存知の通り、夢を持つことは大きな成功の前には必要不可欠である。しかしそれは、夢を成長の「手段」するためである。

 本書『夢は目標ではなく、成長の手段である。』では、正しい夢の使い方を教えてくれる。自分の夢を明確に描くことの重要性は、50万人のビジネスパーソンの市場価値を分析したことから証明されているという。

「夢を描く力」を持つ人は推定年収が高い

 本書には、能力開発のエキスパートである著者・藤田聰が中心となって開発された「市場価値測定テスト」がついている。このテストを受ければ、自分の推定年収が分かるというものだ。「市場価値測定テスト」とは、どれだけの仕事力をもっているかを大きく分けて5項目、細かく分けて13項目に分けて数値化し、それらの数値によって推定年収が算出されるというものだ。

 これは、1997年から1998年の約1年間、経営コンサルタント、心理カウンセラー、心理研究者、経営者、人事担当者などの有識者とプロジェクトを組んで作成したものだ。この「市場価値測定テスト」をもとに、50万人以上ものビジネスパーソンの仕事力を数値化した。その結果、推定年収が高い傾向にあるのは「夢を描く力」に相当する概念化能力が高い人々だということが判明した。

夢は手段だ

出典:www.v-change.co.jp
 本書では夢を描く力を証明するにあたって、市場価値という言葉が多用されている。市場価値という言葉の意味、夢を描く力がどう市場価値につながっていくのかを解説していきたい。

市場価値とは?

 市場価値とは、上の画像にあるレベル1からレベル7までの様々な能力を測定して算出されるものだ。この市場価値が高ければ高いほど、その人は「どのようなビジネスシーンでも頼れる人間」ということが言える。そして、市場価値とその人の年収は直結するのだ。

もっとも効率のいい市場価値の上げ方

 夢を描く力以外の他の能力を向上させても、市場価値は上がらないのだろうか。藤田は、夢を描く力こそが様々な能力の土台であると本書で指摘している。夢を描く力は、画像のレベル4にあたる概念化能力だ。この夢を描く力を向上させることが出来れば、レベル5からレベル7の能力の底上げに繋がる。夢を描く力を向上させることこそが、もっとも効率のいい市場価値の上げ方なのであると藤田は指摘する。

明確な夢を描く4ステップ

荒唐無稽な夢では意味がない

出典:藤田聰(2015)『夢は目標ではなく、成長の手段である。』

 夢をあいまいな憧れから実際に叶えられるまでに昇華させるためには、「過去、現在、未来という流れで自己を見直し、行動計画を建てる」までのステップが重要だと藤田は指摘する。

ステップ1:過去を見直す

 今のあなたに大きな影響を与えた出会い・出来事・成功体験・失敗体験を書き出して、自分の価値観と向き合う。自分の価値観と向き合うことで見えてくるのは、自分がどんな「豊かさ」に重きを置いているかだ。

 藤田は、重きを置く豊かさは5つに分類されると指摘している。経済的豊かさ、精神的豊かさ、専門的豊かさ、人間的豊かさ、時間的豊かさの5つだ。

ステップ2:現在を理解する

 自分の現実の姿にピントを定め、自らの強みと弱みを確認していく。本書を使うことで、普段は意識することのない自分の心の特徴を理解し、自分の強みと弱みをどう活かしていくのかを考えることができるという。心の特徴は性格特性、ビジネス基礎能力、実務能力という3つの観点から理解することが出来る。

ステップ3:未来を見つめる

 10年後という具体的な期限を定め、理想像を明確化する。ステップ3は、理想像を数値化・詳細化することからはじまる。数値化・詳細化する際には、ゴールをギリギリ届く範囲で設定するのがコツだ。
 
 ゴールが明確になればなるほど、その夢の実現可能性は高まる。10歳年上の上司を参考にすることや未来の自分を取り巻く環境を想像することで、さらなるゴールの明確化につながるという。

ステップ4:行動計画を建てる

 1年後の近い未来からはじめて、徐々に10年後の遠い未来へと広げていく。行動計画を、5W1Hをヒントにして立てていくと、10年後自分が理想になっているためにはどのような行動をすればいいか明確になる。いつ(When)、なにを(What)、どこで(Where)、誰と(Who)、どのスキルを使い(Which)、どうすればいいのか(How)……ここまで考えれば、具体的な目標に結びつけることが出来るだろう。そしてモチベーションを維持するためのコツは、毎日の習慣に自分が決めた行動を落とし込むことだ。


 上記に挙げたのは、いくつか抜粋した夢の描き方のコツだ。本書には、さらに詳しく夢を描くためのコツが書いてある。それぞれのステップを正しくこなすためのワークシートもついており、誰もが明確な夢を描けるようになっている。

 この記事を読んで夢を描く力の重要性に気づいたあなたは、ぜひ本書を手に取って、自分の市場価値を知った上で夢を描いてほしい。
 

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する