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新リーダーが一瞬で溶けこむ組織開発手法:GEも実践する「アシミレーション」とは

ryoka

2015/07/17(最終更新日:2015/07/17)


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by skuds

  新しいリーダーの就任。それは、組織に改革をもたらすものであると同時に、組織を壊してしまうきっかけになるものでもある。

 そんな新しいリーダー就任の際、組織をスピーディーに結束させたいなら「アシミレーション」を用いれば良いかもしれない。

組織の結束力を高める組織開発手法「アシミレーション」とは

 アシミレーションとは、英語で「融和」の意味を持つ言葉で、組織開発に用いられる手法の一つ。

 新しいリーダーと、既存の社員の相互理解を深め、組織の立ち上がりまでにかかるスピードを加速させる力を持つ手法である。

 有名な会社では、世界最大のコングロマリット「GE」がこの手法を取り入れており、これによってスピーディーな組織設計を可能にしている。

GEも行う「アシミレーション」の方法とは

 組織を急速にひとつにする「アシミレーション」を行うには、いくつかの順序を踏むことが必要となる。

 一般的にアシミレーションは、リーダーが就任してから、しばらくの期間経ってから行うことが多い。

1:アシミレーション実施を伝え、リーダーは席を外す。

 事前にアシミレーションを行うことを、部下に伝えておき、実施する際には自分は席を外す。

2:ファシリテーターが、部下から意見を引き出す。

 アシミレーションの場には、リーダーの部下ではない人間(通常は人事スタッフ)がファシリテーターとして参加することが必要となる。

 ファシリテーターが、部下から「リーダーについて知っていること・知らないこと」「リーダーについて知りたいこと」「リーダーに期待すること」「リーダーのこれからも続けて欲しい良い所」「リーダーにやめてほしいこと」を聞き出す。

ファシリテーターは、意見をしっかりと紙などにまとめる。

3:部下たちが退出、リーダーがかわりに部屋に入室する。

 ひと通り意見が出尽くしたら、部下たちは部屋を退出、反対にリーダーが部屋に入室する。

4:リーダーはファシリテーターから意見を聞く。

 リーダーが部屋に入室したら、ファシリテーターは出てきた意見をリーダーに詳しく説明する。

 この時、ファシリテーターは「誰が言ったか」を明らかにしてはならない。リーダーは意見の内容のみ説明を受け、それぞれに対して考える時間を持つ。

5:リーダーが意見に対してのコメントを行う

 すべての説明が終わったら、部下たちを入室させる。

 リーダーはその場で、出てきた意見や質問に対する回答・コメントを部下たちの前で行う。

「期待」も「不満」も溜めておくと毒になる

 組織が大きく変わるときには、「期待」も「不満」も沢山でてくるもの。

 しかし、それを溜めたままにしておいては、だんだんと組織が崩れてきてしまうだろう。

 「アシミレーション」を通して、組織の中に溜まった「毒素」や「可能性」を明らかにすることで、組織はスピーディーに一つになる。そういう意味では、新しいリーダーが就任した組織以外でも、組織力を高めるために「アシミレーション」は有効な手段かもしれない。


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