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苦手な会話も「ツッコミ」でカンペキ! 会話の潤滑油になる、ツッコミのお手軽テクニック

Yasutaka Nagataki

2015/06/29(最終更新日:2015/06/29)


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苦手な会話も「ツッコミ」でカンペキ! 会話の潤滑油になる、ツッコミのお手軽テクニック 1番目の画像
出典:www.flickr.com
 「会話が苦手だ。」「人と話したくない。」――人と話すのが苦手だと、何かと悩みは尽きないものだ。世の中から言語さえなくなってしまえば、どれほど楽かなんてことも考えなくもない。

 しかし、会話をしない生活が成り立つのは、大金持ちかニートくらいのものである。会話が苦手な人は、克服する以外に生きる方法はほぼないだろう。でも、どこから克服していけばいいのかがわからない。

 そこで今回は、あえてコミュニケーションが得意な人の代表例・お笑い芸人が持つテクニック「ツッコミ」に焦点を当て、苦手な会話を克服するためのメソッドを紹介しよう。

なんでツッコミ?

 お笑いでのボケとは、常識とかけ離れたおかしな発言をすることです。そして、ウケるには創造力が必要とされます。対してツッコミは、そのおかしな部分を指摘して説明する役割です。たとえば、ラーメンを食べながら「おいしいわー、このうどん」とボケる人に、「それラーメンだよ!」と指摘するのは、それほど難しいことではありません。

出典:村瀬健(2015)『最強のコミュニケーション ツッコミ術』
 お笑い芸人は、「ボケ」と「ツッコミ」を駆使し、場を盛り上げる会話をする。そのレベルの高さゆえ、とても一般人には出来ないのではないかと感じる。特に「ボケ」は、無から有を生み出す能力が求められ、さらにスベるリスクも高い。会話もマトモにできない人が、ボケなんかできるわけないと思うだろう。そして、それは概ね正しい。

 だが、実は「ツッコミ」に関しては、そこまで敷居の高いものではない。事実、お笑い芸人の中でも、「ツッコミ」がうまくても会話が苦手という人は多いからだ。だがそれらの人々は、あたかも会話が得意であるかのように「ごまかす」ことが出来ている。

 そう、会話が苦手な人も「ツッコミ」を習得することはできるのだ。そして、ツッコミを覚えるということは、苦手な会話を「ごまかす」一番手っ取り早い方法なのである。

まずは「疑問」を持つ!

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by Marco Bellucci
 では、具体的にどのようにすればツッコミは身につくのか。まず、ツッコミを論理に捉えると、「疑問点の解消」である。人がボケたこと、すなわち「疑問点」をそのまま「質問する」、もしくは「指摘する」のがツッコミである。非常にざっくりとした説明だが、これがツッコミの一連のプロセスである。

 質問や指摘を行う前に、まず相手の会話に潜む「疑問」を見つけなければならない。相手の話をよく聞いて「ボケている」、つまり「疑問を抱かせている」部分がないか、細心の注意を払うことが大事だ。

「ボキャブラリー」を大事に

 ただただ「疑問」に「質問」や「指摘」をするだけでは、それはただの質疑応答になってしまう。面白くもなんともなく、会話も盛り上がらない。では、面白くするためにはどうすればいいのか。

 周りにいる「面白い人」をよく観察していると、その人の「ボキャブラリー」の多さに驚かされる。どこからその言葉が出てくるんだという具合に、見事に「疑問」に対する「指摘」が入る。

 ボキャブラリーを持たない人にそのようなツッコミは不可能である。面白いツッコミをするためには、人があまり思いつかないボキャブラリーを持ってこられる能力が必要なのだ

アウトプットできなければ意味がない!

 ボキャブラリーとは言いつつも、自分が持っているだけでは周りは何も面白くない。自分が持つボキャブラリーをいかに「素早く」引き出せるかが面白さのカギを握っている。

 この「引き出す力」を身につけるためには、日ごろから多彩な言葉を用いるのが一番有効なトレーニングとなる。少ない種類の言葉だけを使いまわしていると、いざツッコミを行うときに、意外性のある言葉をアウトプットできなくなってしまう。会話が苦手だから会話したくないという人は、ブログに自分の日記を綴り、そこに使う言葉の種類を増やすといいだろう。


 ツッコミが持つメリットは、苦手な会話を克服するということだけにとどまらない。人々の中で「面白い」という認識が生まれたり、ボキャブラリーの豊富さから「頭がいい」とイメージ付けがなされたりするのだ。苦手な会話を克服したいと考えている人は、是非ツッコミをマスターしてみてはいかがだろうか。

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