1. 「出る杭」は育てる。アクセンチュアの成長の法則『デジタル&グローバル時代の凄い働き方』

「出る杭」は育てる。アクセンチュアの成長の法則『デジタル&グローバル時代の凄い働き方』

by Ricardo Ricote Rodríguez

 世界最大級のコンサルティングファームであるアクセンチュアは、就職や転職活動のランキングにおいて常に人気上位に食い込む企業である。アクセンチュアは、何がそこまで人を引き付けているのか。その答えは、人材の成長を企業がサポートする体制にあった――。

 今回は、各分野において世界の最先端で活躍するアクセンチュア社員が語る「自己実現」と「成長」の方法をまとめた『デジタル&グローバル時代の凄い働き方ーーーアクセンチュア社員が語る常識破りのキャリア構築術』という本を紹介する。

出る杭は育てる

by tamakisono

 どんな物事にも特筆したスキルを持つ人がいる。そして、その特筆する方向は多様である。日本の社会では、グループの中にそういった人がいることをあまり良しとしない風潮がある。既存の枠から外れたものは、足並みをそろえることを基本とするチームプレーに支障をきたす可能性があるからだ。その言葉通り「出る杭は打たれる」社会なのである。

 しかし、アクセンチュアでは「出る杭」の受け止め方が違うと本書で述べられている。企業が最大限の力を出すには、社員全員に同じことを求めるのではなく、社員1人1人が自分の持つ能力に合った場所で最大限実力を発揮できる環境を作る。出る杭は障害物ではなく、個々人の強みなのである。企業が主体ではなく、社員が主体であり、企業がそれをサポートする形がアクセンチュアの基本であり、出る杭を育てる環境なのだ。

自分を魅力的にする

 どのような人であっても仕事に困難や苦労は付き物である。しかし、そのたびに自分の方向性や仕事のやり方に悩んでいては、時間がいくらあっても足りない。ましてや、毎回考え方をチェンジするようでは、自分というものを見失ってしまいやすくなる。

 アクセンチュアの社員は、苦労や困難な状態であってもしっかりと自分のキャリアというものを構築してきた。その方法とは実に単純なものだった。「自分らしい生き方」や「人生でやりたいこと」をしっかりと見定めて努力するだけである。これは当たり前のことでありながら、多くの人が忘れがちなことでもある。どんなに困難な状態であっても自分という軸を常に見失わないことが、自己実現に近づくための一番の方法なのだ。

待つより動く

 この本の中では、アクセンチュアという企業の中だからこそ成長できたといった部分もあるが、そうでない部分も多い。「自分の企業とあの企業では環境が違うから、同じようにするのは無理」と受け取る人も少なからずいるだろう。しかし、本当に無理であろうか。

 アクセンチュアでは自分が主体となって動くことが基本であり、そこに必要とあらば企業のサポートが入る。ここで大事なのは、まずは自分から動くことである。例えばサポートが欲しければ、誰のどんなサポートが必要かを明確にし相手に打診してみる。自分が最大限活動できる環境がないのであれば、まずは自分でその環境を作る努力をしてみるのだ。主体性を欠く人材にはサポートも成長もないのは、アクセンチュアでも同じことである。その点が明確だからこそ、アクセンチュアでは社員1人1人が主体性を持って活動しているのであるという。成長のチャンスは求めるものだけにしか与えられないのだ。


 仕事に就いている以上は、誰もが困難を迎える。いままさに抜け出せない状態にいるのであれば、ぜひこの本を読んで、困難の中でも成功を掴んだ人たちのノウハウを学んでみてはどうだろうか。


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