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日本の球団運営は遅れている!? ホリエモン「『野球は見世物』だって忘れてない?」

野口直希

2015/07/13(最終更新日:2015/07/13)


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日本の球団運営は遅れている!? ホリエモン「『野球は見世物』だって忘れてない?」 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.499〜プロ野球を盛り上げる方法!?〜」では、ホリエモンが広島東洋カープの動員数増加の理由を解説した。

 今回取り上げた質問は、「ここ数年のカープ人気はなんだと思いますか? 恵­まれない環境で頑張ってるのは昔からです。黒田がドラマチックに帰ってきたのも今年­の話です。他球団とはっきり異なるストーリーをもつ球団ではありますが、なぜ、火­が付いたのでしょう?」という質問。

ホリエモン「『野球は見世物』という意識が大切!」

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 ホリエモンは、「やはりスタジアムだね。リニューアルされてからはライトなファン層を取り込めている。『居酒屋に行くくらいならスタジアムで野球を見ながら飲もう』みたいなライトな利用が出来るようになった。以前のマツダスタジアムは老朽化でトイレも汚くて女子はなかなか行きづらかったけど、今はおしゃれスポットになっている。

 そういう意味では、例えばヤクルトスワローズは神宮球場をリニューアルすればファンが爆発的に増えるはず。DeNAの横浜スタジアムも同じだね。球団は球場一体経営をしないと厳しいかもね」と回答。

 2014年にはクライマックスシリーズに進出しただけでなく、ファン動員数も好調だった広島東洋カープ。動員数増加の理由としてホリエモンが挙げるのは、本拠地マツダスタジアムの大幅リニューアルだ。

 以前のマツダスタジアムは設備があまりきれいではなく、熱心なファン以外はなかなか立ち入りたいと思えない環境だった。ホリエモンはこうした状況について、「日本人は、球場のことを競技をする場所だと思っている!」と非難。

 そこで持つべきは、球場を「劇場」だと考えることだ。ホリエモンは、「今の施設運営者には、野球は見世物という意識がない」と指摘した。

 例えばスポーツをショービジネスとして捉えているアメリカの球場では充実したサービスはもちろん、ホテルやVIPルームまで揃っている。野球を見るだけの場所でなく、訪れた人に心地よい時間を提供しようとしているのが、アメリカの球場運営だ。 

ホリエモン「野球が分からない人でも楽しめるようにしないと!」

 ファンを喜ばせる取り組みに成功しているのが、リニューアルしたマツダスタジアムだ。マツダスタジアムではグッズやお酒、グルメの販売が大充実。しかも360度、ほとんどどの位置からでも試合の様子が見えるため、お酒を飲みながら気軽に試合観戦が楽しめる。

 こうした状況をホリエモンは、「野球のルールが分からない人でも楽しめるんだよね。年に1、2回しか球場に来ない人も客なんだから、そういう人を取り込む方法をもっと考えなきゃ」と総括した。

 昨年は「カープ女子」という言葉が生まれるほど、新規客の獲得に成功した広島カープ。試合観戦そのものを楽しませるために、ハコであるスタジアムのリニューアルはかなり有効な方法だ。

 若者の野球離れが指摘されることもあるが、熱心なファンじゃない人を球場に向かわせることが今の球団運営に課された問題なのかもしれない。動員数が増えればチームの活性化やファンへの還元も可能だ。

 そのために必要なのは、競技観戦という概念を捉え直すことだ。ただ試合を見ることができればよいと考えるのではなく、観客にどんな体験を与えたいのか見つめ直すことが重要なのではないだろうか?


 ホリエモンが日本の球団運営に必要なことを語った「堀江貴文のQ&A vol.499〜プロ野球を盛り上げる方法!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!



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