1. 総選挙で返り咲いた「指原莉乃」の、秘めたる「大逆転人生」とは?――『逆転力~ピンチを待て~』

総選挙で返り咲いた「指原莉乃」の、秘めたる「大逆転人生」とは?――『逆転力~ピンチを待て~』

改めて考えてみると、私の人生はピンチからの逆転、の積み重ねだった気がします。ピンチになるからこそ、逆転もできる。

出典:指原莉乃(2014)『逆転力~ピンチを待て~』
 2015年6月6日、アイドルグループ「AKB48」が41stシングルの選抜メンバーを決定するイベント「選抜総選挙」を開催した。272人のメンバーが立候補をしたのに対し、選抜メンバーとして勝ち残るのは16人と、非常に狭き門だ。

 中でも世間の注目を集めたのは、やはり「さっしー」の名で親しまれる指原莉乃だろう。さっしーは一昨年度で1位を獲得したものの、昨年度は2位に順位を落としてしまった。そして今年は2位の「柏木由紀」に約27000票もの差をつけセンターの座に返り咲いた。

 そんなさっしーの人生には、多くの「ピンチ」が存在していたという。そのピンチを乗り越え、逆転することで現在の地位を築いてきた。

 さっしーのピンチ、そして逆転までのストーリーを描いているのが、『逆転力~ピンチを待て~』である。ピンチに陥った時、自分が何を考えるべきなのかということや、成功をつかむ秘訣などを、さっしー本人が綴っている。いくつか紹介していこう。

「へたれ」キャラを逆転させる!

出典: Amazon.co.jp

キャラについて、私なりに出した結論があります。
キャラは自分からつくるものではなく、受け入れるもの。

出典:指原莉乃(2014)『逆転力~ピンチを待て~』
 さっしーのイメージとしていの一番に思いつくのが「へたれ」である。テレビ番組の企画として、AKBメンバーがバンジージャンプを飛ぶ機会があった。他のメンバーが飛んでいく中、さっしーだけが飛ぶことが出来なかった。以来さっしーには「へたれ」のレッテルが貼られることとなったのである。

 しかし、ある時さっしーはそんな「へたれ」なところを応援しているファンの存在に気づく。一般的に「へたれ」キャラというのはマイナスな側面が多いが、さっしーはこれを「ラッキー」と受け取ることが出来た。

 社会に出ると自分の望まないキャラ付け、レッテル貼りがなされることも多い。そして時に、自分が付けられたキャラに対して不満や苛立ちを覚えることもあるだろう。しかし、キャラは他者が判断するものであって、自らが確立させていくものではない。さっしーは、他者からつけられた「へたれ」キャラをあえて受け入れることで「ファン獲得」のチャンスへと変え、見事成功をつかむことが出来たのだ。

「HKT48移籍」を逆転させる!

出典: Amazon.co.jp

HKT48に移籍したことで、私のハートはそれまで以上に強くなったと思う。
強くなるしかなかった、というか。

出典:指原莉乃(2014)『逆転力~ピンチを待て~』
 さっしーのAKB人生における最大のピンチ、それは姉妹グループ「HKT48への移籍」であった。博多に本拠地を置くHKT48は、当時まだ半年ほどの歳月しか経ていない、いわば新設のグループだった。下積み時代にAKBの規則である「恋愛禁止」を破っていたことが報道されてしまい、新しいグループへの移籍が処分という形で下されたのである。

 移籍が決定したとき、さっしーがプロデューサーの秋元康から言われたのは「貢献しなさい」という言葉だった。規則を破ったことの贖罪を、「姉妹グループでの貢献」という形で行うことを求めたのだ。

 さっしーは、移籍が発表された翌日には「移籍のピンチ」を「貢献のチャンス」へと発想を逆転させることが出来ていた。貢献という姿がファンにも受け入れられ、現在もなおHKTとして活動することが出来ている。

 そして2013年度の総選挙で見事、1位の座を勝ち取った。「移籍のピンチ」を逆転させ、AKBのトップに君臨する成長を遂げた。

「アンチ」の存在を逆転させる!

そもそも悪口を言うのは、気になっているから言うんじゃないでしょうか。前向きすぎですかね?
でも、気になっていなかったら、悪口さえ言いませんよね。一周回ってそれは、好きと同じなんじゃないのかなと。

出典:指原莉乃(2014)『逆転力~ピンチを待て~』
 悪口を言われるというのは、とてもつらいものだ。ことアイドルにとっては、いわゆる「アンチ」の存在がつきものである。それだけに、悪口を言われることも多い。

 さっしーも、先のスキャンダルなども相まって「アンチ」の存在が少なからず存在している。当然、さっしー本人が悪口を耳にすることもある。しかし、さっしーは悪口を「気になっているから言う」ものだと考えている。何より怖いのは、「話題にすらされない」ということだ。

 悪口を言われると当然イヤな気分になるが、それだけ自分に注目が集まっているのだとも言える。全員に好かれることなどありえないのだから、嫌われていると感じても気にしない、むしろ話題にしてくれていることを感謝をするべきなのだ。


 大人気アイドルというだけあって、その本人が抱えている苦悩は大きい。しかし、それを逆転させているからこそ、今の輝かしい人生があるのだ。もし自らの人生に苦悩を抱えている人がいれば、是非この本を一読してみてほしい。


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