1. イチロー成功の秘訣は「目標達成術」 野球だけに留まらない、自己実現の方法とは――『イチロー頭脳』

イチロー成功の秘訣は「目標達成術」 野球だけに留まらない、自己実現の方法とは――『イチロー頭脳』

出典:www.flickr.com
 2001年にメジャーリーグに挑戦してから現在まで、衰えることなく活躍を続ける日本人選手、イチロー。男なら誰しも一度は彼に憧れたことだろう。

 今回は、そんなイチローがどうして成功をつかむことが出来たのか、イチローの考える「目標を達成する技術」に基づいて説明されている『イチロー頭脳』を紹介する。本書では、イチローのインタビューを収集し、70のポイントに分けて細かく分析されている。

「人に勝つ」ではなく「自分を育てる」

 目標を立てるとき、よく「同期に勝つ」や「周りの中でトップになる」といった内容にする人がいる。他人と競り合い、自分が勝つことを目標するやり方だ。

 本書では、そのような目標設定は推奨されていない。なぜなら、他人と比較した目標になると、「自分をどうやって勝たせるか」だけでなく、「相手をどうやって負かすか」という考えを持ってしまうことがあるからだ。

 自分を周りと比較して勝たせようとするのではなく、あくまで自分と向き合い、自分の成長に正直な目標を立てよう。

「小さな挑戦」を続け、それを着実にこなす 

いま小さなことを多く重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなというふうに感じてますし。激アツでしたね、今日は。

出典:児玉光雄(2006)『イチロー頭脳』
 上のセリフは、メジャーリーグのシーズン通算安打記録を更新したときの、イチローが実際に放った言葉だ。

 当たり前の話であるが、このシーズン安打記録は一朝一夕で更新できるものではない。しかしながら、イチローはこれを達成することが出来た。これは、イチローが少年時代から続けてきた努力、そしてメジャーリーグに挑戦してからも継続させていた「小さな挑戦」の産物である。

 イチローにとってこのシーズン安打記録は、あくまで結果でしかない。イチローが立てている目標、それは「1ヵ月に30本ヒットを打つ」というような細かいものだった。いきなり大きな目標を掲げるのではなく、小さく実現できる目標を掲げ、それを着実に達成することこそ、結果的に大きな目標を達成する近道になるのだ。

「気持ちを込めて」道具を扱う

by Andrei!
 ファンの間では、イチローは「道具を大事に扱う」ということで有名だ。勝っても負けても、試合後には必ずグローブの手入れをする。実に道具に対してこだわりを持っているかがわかる。

 この「道具に対する気持ち」も目標達成に密接な関わりを持つ。仕事道具をぞんざいに扱う人と丁寧に扱う人では、大きな差があるのだ。

 その違いは、「自分の思い通りにならなかった時」に顕著に表れる。仕事道具をぞんざいに扱っている人は、思い通りにならなかった原因を「道具のせい」にする。道具の状態が悪いからだ。しかし、丁寧に扱っている人は原因を「自分のせい」にする。道具のコンディションは最高で、自分に原因がなければ思い通りにならないはずがないからだ。

 「気持ちを込めて」道具を扱うことで、自分の不完全な部分に目が届くようになり、改善すべき点を明らかにすることができる。道具とは、自分を映す鏡なのだ


 イチローの考え方は、なにも野球だけに通じていることではない。もちろん、ビジネスパーソンにとっても非常に大切な価値観が多く存在している。イチローを通して成功の理論を学びたいと感じている人は、本書をチェックすることをオススメする。

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