1. 日本人が知らない二ホンの本当の強み:書評『やっぱりすごいよ、日本人』

日本人が知らない二ホンの本当の強み:書評『やっぱりすごいよ、日本人』

by cyawan

 グローバル化が進み、日本でも海外の方と協同する機会が増えてきている。互いに良い関係を築こうと考えれば、自然と他者理解が必要となってくるだろう。

 もちろん国が異なれば、考え方や行動の取り方も様々である。もし外国人と協同することになった時、あなたは日本人としての魅力を相手に伝えることができるだろうか。

 今回紹介する本の著者は、アメリカで生まれ、大学卒業後にリクルートに就職し、以来27年間日本で過ごしている。そんな著者が日本人と共に働いて気づいた日本人の魅力をまとめた著書が『やっぱりすごいよ、日本人』である。

本のハイライト

・時と場合に応じた適切な振る舞い、問題が起きたときはまず自分を省みる真摯さなど、日本人には強みがたくさんある。

・ビジネスの場における熟考など、評価されるべきだが誤解を受けることもある日本人の特徴は、あえて言葉にして理解してもらうことも必要だ。

・もともとあるチームプレー精神には、飛躍する勇気をプラスする、問題点を発見する力には、可能性を信じる力をプラスする、というように、持っている利点を生かしながら何かを取り入れることで、日本はさらに国際的に発展していくことができるのではないか。

出典:やっぱりすごいよ、日本人 | 本の要約サイト flier (フライヤー) - 1冊10分で ...

「時と場合」を重んじる

出典:www.yunphoto.net

 筆者は、日本人のTPOを弁えた行動には「礼儀正しさ」や「分別」が感じられると言う。真面目になるべき場面では真摯に振る舞い、騒いだり楽しくする場面では大いにハメを外してはしゃぐ。こうしたオンとオフの切り替えに、「日本人は真面目だ」と思っている外国人は大変驚くそうだ。

 また他の国の人と比べて日本人は、その場においては何が適切であるのかを深く考えているとし、その姿には日本人が「大人として成熟した考えを持った国民」であると評価している。

即断即決をしない

 日本と海外で取引を行う際、「日本人との商談には時間がかかる」と言われているらしい。海外ではスピーディーさが重視され、ビジネスの場では即断即決が求められる。しかし、日本人はビジネスの場において、あまり即断即決をしない。

 果たして、これのどこに魅力があるというのだろうか。

 この点について筆者は「スピードを求め過ぎると、いい加減な部分が出てきてしまい、ミスも増えてくる。日本人は素早い決断が出来なのではなくて、時間がかかるのは、どうすれば確実に行えるかを模索しているからだ」と評価し、理由が分かれば、この熟考するスタイルは安心感や信頼感を生むとしている。

急な変化や失敗に強い「チームプレー精神」

出典:freephotofree.blog130.fc2.com

 本書では、もう一つ日本人の仕事に対する魅力というものを挙げられている。

 仕事の取り組み方を考えた時、海外ではチームであっても、仕事を振り分けられた後は、個々で活動して、個人プレーの結果を足し合わせて成果とする。日本の場合はチーム活動となれば、全員で考えて答えを出して、全員の力を掛け合わせて成果を出す。ここでスピードを求めるのであれば、前者の方が仕事は早いだろう。

 しかし、大きな壁に直面した場合どうだろうか。個々の能力では限界があるけれども、全員の力を掛け合わせることによって、課題という名の壁の大きさは変わってくる。著者は、こうした日本のチームプレーは急な変化や失敗に直面した時に威力を発揮するとしている。


 まだまだ気づいていない日本人の魅力をもっと知りたければ、ぜひ一度本書を読んでみてはどうだろうか。読んだ後に今一度日本人について考えてみると、実は著者も気づいていない魅力を発見できるかもしれない。

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