1. ブラックなのに辞められない…… 「ブラック企業大賞」に学ぶ、ブラック企業の「傾向と対策」

ブラックなのに辞められない…… 「ブラック企業大賞」に学ぶ、ブラック企業の「傾向と対策」

出典:www.flickr.com
 「ブラック企業」という言葉も、ここ数年で一般的に使われるまで浸透してきた。今やブラック企業という言葉を知らない社会人はいないだろう。それと同時に、「自分の会社ってもしかしてブラック企業なんじゃないか?」と考える人も増えている。そしてそのうちの何割かは、本気で辞職を考えている。中には、「日本の企業のほとんどはブラック企業だ!」と断言する人も少なくない。

 日本には、「ブラック企業大賞」というサイトが存在している。2012年から毎年、最も労働環境が劣悪なところを1社決め、表彰をしているところだ。今回は、そんなブラック企業大賞を通じて、ブラック企業がどういうところなのかを今一度見直してみよう。

ブラック企業って…なに?

 ブラック企業と一言で言っても、実に様々な形のものが存在している。ブラック企業大賞では、それをこのように定義している。

ブラック企業とは・・・・①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業、②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)。

出典:ブラック企業大賞とは
 すなわち、法的に問題が起きている(または起きかけている)会社か、ハラスメントを用いて仕事の強制をさせている会社のことを指している。具体的には、長時間労働を行っているのにそれに見合う賃金が支払われていないことや、有給だけでなく・育休などの休暇申請も許可されないなどの例が挙げられる。

 自分の会社と照らし合わせてみて、ブラック企業の定義について、今一度よく見直してみよう。

自分の会社がブラック企業だったら…?

 ブラック企業というもののおおよその実態をつかむことはできた。しかし、もし自分が勤めている会社がブラックだったとして、どう対処すればいいのかわからないだろう。

 すぐ辞めたいとは思うものの、ブラック企業はそう簡単に手放してはくれない。上司からの全力の引き止め(もちろんハラスメントを行使されることもある)や、中には退職届を目の前で破り捨ててなかったことにするなんていう会社もあると聞く。

 それだけではない。辞めたところで、次の職のアテがないようでは、今の職にすがることしかできない。それに、ブラック企業と言いつつも2,3人いる「何だかんだ今までお世話になった人」たちになんとなく申し訳ない。では、どうすればいいのか。

まずは相談窓口へ

 自分の会社がブラックかもしれない、と感じている人は、まず相談をすることが大事だ。会社のどういうところが危険で、このままだと自分がどうなってしまうのか、明確に相談できるとよいだろう。

 もし会社にバレたら、なんて心配をする必要はない。プライバシーを理解したうえで、的確なアドバイスをくれることだろう。

記録をつけておく

 自分が今までされてきた仕打ちを、あなたは覚えているだろうか。きっと、ほとんどの人が、半分も思い出せないだろう。これでは、いくら会社が悪いといっても、他者からその事実を確認することはできない。自分の中では正当な理由で辞めたつもりでも、職探しをし始めたときに障害として残ってしまっていることがある。会社を辞めるためにはそれ相応の準備が必要、というわけだ。

 その準備の一つとして、自分になにか理不尽なことが降りかかってきた際は、それを記録しておくとよいだろう。一つのノートにまとめるもよし、ボイスレコーダーの記録をパソコンのフォルダの中に収納しておくもよし。自分がされたことを裏付ける材料をしっかりと保存しておこう。

 ブラック企業という言葉こそ広がっているものの、その実態は意外と知られていないことが多い。自分と同じようなブラック企業の被害者をこれ以上出さないためにも、「自分が社会を変えていく」という意識を持ってブラック企業に立ち向かうことが大事である。

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