1. 「褒め」と「叱り」には黄金比があった! 話題の「ロサダの法則」とは。 

「褒め」と「叱り」には黄金比があった! 話題の「ロサダの法則」とは。 

by ginnerobot

 組織をマネジメントする上で、メンバーを適切に褒め、そして適切に叱ることは非常に難しい。そのバランスに頭を悩ませているリーダーは多いのではないだろうか。

 しかし、部下の成長に正しい「褒め」と「叱り」は必要不可欠であるし、それは組織の成長、さらには会社の成長に直結する。頭を抱えているリーダーたちに、「褒め」と「叱り」の黄金比、「ロサダの法則」をご紹介しよう。

最適なバランスは「3:1」

 興味深い研究結果がある。アメリカの心理学者、マーシャル・ロサダ氏は、国内の60のマネジメントチームを対象に、その年間の目標設定、戦略立案などの様子を観察した。その中で彼は、コミュニケーションの中で使用された言葉がポジティブ・ネガティブのどちらなのかを記録・分析し、結果を数学モデルとして導き出した。

 結果によると、生産性・顧客満足度・社内評価等でハイパフォーマンスを叩き出すチームでは、ポジティブ要素・ネガティブ要素の比はおよそ6:1で算出された。

 さらに、平均的な水準で人間がハイパフォーマンスを実現するためには、ポジティブな感情とネガティブな感情がおよそ3:1の比率で維持されることが重要だという結論を導き出した。そして、人間のコミュニケーションの中での「褒め」と「叱り」は、この感情に直結する重要な役割を持っている。
 
 こうした「ロサダの法則」は、企業における社員トレーニングに活用され始めており、ビジネスマンからの注目も高まっている。

適切な「褒め」でチームを伸ばす

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 人が成長するためには、「叱り」よりも多くの「褒め」が必要だ。

 米・ノースウェスタン大学のリチャード・ミラー氏は、シカゴの小学5年生を対象に実施した研究を通して、「叱り」よりも「褒め」の方が生徒たちに対してポジティブな教育的効果を及ぼすことを証明した。

 さらに、「褒め」の教育的効果は、幼児よりも高校生以上の方が高い。

 人間は褒められると脳からドーパミンを分泌し、満足感・充足感が高まるという。「褒め」は脳への最大のご褒美だと言える。

成長のための「叱り」

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 とは言っても、褒めてばかりでは、3:1の黄金比は保てない。チームのコミュニケーションにおいて、適切な「叱り」も必要だ。

 「叱り」は、相手への責任追及や意見否定であってはならない。「叱り」を通した進歩・成長を実現する為には、的を射た論点の提示、改善に向けた誘導を伴うことが最重要である。


 質の高い「褒め」と「叱り」を、いかにバランスよく使いこなすか。それは、企業やビジネスパーソンが個人・組織の成長を考える上で、欠かせないポイントである。社内教育や組織学習に注目が集まる今、ロサダ氏の導き出した黄金比は働く私たちに大きなヒントを与えてくれるかもしれない。

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