1. 「起業ブーム」の今だからこそ『会社を辞めないという選択』 “創造的会社員”に、なりませんか?

「起業ブーム」の今だからこそ『会社を辞めないという選択』 “創造的会社員”に、なりませんか?

出典:www.flickr.com
 最近、社会の至る所で「起業家」を見る機会がある。身の回りにも、所属していた会社を辞めて自ら会社を立ち上げるという人はいないだろうか。今まで勤めていた会社では、自分のやりたいことが出来ない、だからその会社を辞めて新たな会社を創る。悪い響きはしない。

 では、その会社に入ってきた人たちはどうなのだろうか。自分と同じように、自分のやりたいことが出来ないと感じているのではないだろうか。会社に所属していたから自分のやりたいことが出来ない、だから自分で新たに会社を創るというのでは、同じループが待ち受けているのではないだろうか。

 そんな「起業」の風潮に待ったをかけるのが、今回紹介する書籍『会社を辞めないという選択』である。著者・奥田浩美もまた、イベント運営の会社を立ち上げた「起業家」の一人である。今まで1000社以上ものスタートアップ企業を見てきた洞察力をもとに、「会社を辞め」ずに自分の成し遂げたいことをする方法を「42個の質問」という形式で伝授してくれる。

会社は「チーム」、競争は「チーム戦」

 会社員として自分自身が会社の中で生き残れるかどうかという問題以前に、自分の勤める会社が社会の中で生き残れるかということは大きな問題であり、会社員の誰もが直面している現実です。だからこそ自分の足もとだけの狭い範囲を見ているのではなく、社会の中での自分の会社、会社の中での自分自身を、俯瞰で眺めていく必要があります。

出典:奥田浩美(2015)『会社を辞めないという選択』
 会社の中で、よく個人間の争いをしている人を見る。同期との張り合いや、上司との険悪な仲など、様々な形で「争い」は起こる。

 しかし、会社の中で争う以前に、会社が競合他社との争いに勝たなければならないということを忘れてはいないだろうか。会社とは一つのチームであり、個人同士の争いをする場所ではない。各々の持つ長所・短所を活かし合い、会社としての成果をまずは考えるべきなのだ。

 そして、自分の持つ長所を役割として発揮することが出来る環境が整ったとき、会社は「自分のやりたいことが出来ない」場所ではなくなっているはずだ。

「苦手な人」は「貴重な財」

 チーム戦として会社で働くとき、どうしても考えてしまうのが「苦手な人」の存在である。チームとして組むにはあまりにソリが合わない、価値観が違うという人という存在は、恐らくどの人にも必ずいるだろう。

 しかし逆に考えると、それは「自分とは全く違った価値観を持つ」という、大変貴重な存在なのだ。自分では考え付かなかったような視点から、会社を支えることの出来る人材なのである。自分とソリが合わない人と協力して業務をこなす。最初は多少抵抗はあるものの、出来るようになれば非常に強力な存在となってくれるだろう。

“創造的会社員”として会社に「与える」

 『会社を辞めないという選択』という名前を聞くと、既存の会社に「しがみつくべき」というようなメッセージングが込められているように感じるが、実際はそうではない。然るべき時が来れば、会社を辞めて起業をすることもいいと説く。

 その「会社を辞めるべきタイミング」とは、「自分が会社から得られるものがなくなった時」ではなく「自分が会社に与えられるものがなくなった時」である。自らの創造性を、会社に寄与するという姿勢を保つということだ。会社に対して「受け身」な姿勢で業務をこなすのではなく、「能動的」に動くことで、自らのやりたいことがより会社に反映されやすくなる。著者はこれを“創造的会社員”と名付け、今ある会社がこれからの社会で生き残るためにはそんな“創造的会社員”の存在が必要不可欠だ、と述べている。


 自分のやりたいことが今の会社で出来ていない、もしくはやりたいことが見つからない、という人は、本書を読んで、“ただの社員”から“創造的会社員”にステップアップしてみてはいかがだろうか。


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