1. 自分の奥底に眠る「創造力」を最大限引き出す7つのステップ――『クリエイティブ・マインドセット』

自分の奥底に眠る「創造力」を最大限引き出す7つのステップ――『クリエイティブ・マインドセット』

私たちの考えの根底には、「人間はみんなクリエイティブだ」という信念がある。実際、人間は誰でも、開花するのを待っている無限の創造性を秘めているのだ。

出典:トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー(2014) 『クリエイティブ・マインドセット』
 「あの人は創造性が豊かだ」とか「あの人の発想は奇抜で冴えている」などと思ったことはないだろうか。自分と比べて、別の人は創造力があって、なんだかずるいと思ってしまうことも少なくない。

 しかし本書『クリエイティブ・マインドセット』では、人間は誰でも創造性を持っていると断言している。創造する自信がないだけで、マインドさえしっかりとしてしまえば、誰でも創造をすることが出来るのだという。本書ではそんな「"自称"創造性の欠けている人」に送る、創造力・創造する勇気の養い方を7つのポイントに分けて細かく記載している。いくつか紹介していこう。

失敗するのは「当たり前」

モーツァルトのような芸術家から、ダーウィンのような科学者まで、天才的な創造力の持ち主は、失敗の数も多い。ただ、失敗したからといって、それを挑戦をやめる口実にしないというだけだ。

出典:トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー(2014) 『クリエイティブ・マインドセット』
 なにか新しいものを創り出そうというとき、失敗したときのことを考えてしまう人がいる。失敗すると恥ずかしいということや、失敗すると信頼を失うなどといったことまで、失敗することの「デメリット」は実に多岐にわたって考えられる。

 しかし、失敗を恐れて何もしないということでは、創造することはできないだろう。失敗は「やらないよりマシ」なのだ。デメリットがあるのは仕方のないことだと割り切って、「会議で少し奇抜な発言をする」くらいの小さなことから創造性を上げていこう。

とにかく「やる」

すばやく大量の実験を行なうには、計画段階で立ち止まっていてはいけない。いかに早くアイデアを行動に移せるか――それがイノベーションのすべてなのだ。

出典:トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー(2014) 『クリエイティブ・マインドセット』
 創造するのが苦手な人というのは、「行動に起こす」という行為がそもそも苦手であることが多い。頭の中ではアイデアが練られているのに、それをいざ実行しようとすると、なんだかやる気が起きずに結局また頭の中に戻ってきてしまう、そんな感覚だ。

 この状態を、本書では『実行力不全』という本から引用して「知識と行動のギャップ」と呼んでいる。自分でやるべきことはわかっているが、それが行動に移らないことが「ギャップ」を生じさせてしまっているということを指す。この「知識と行動のギャップ」をなくし、失敗を覚悟の上でとにかくやってみる、それだけでクリエイティブさというものは格段に上がってくるだろう。

「みんな」でクリエイティブになる

出典:thegentleartofsmartstealing.wordpress.com

大規模なイノベーションを実現するには、チームワーク、つまりリーダーシップと草の根活動のちょうどいいバランスが必要なのだ。組織や機関の中では、たったひとりで変革を起こせることはめったにない。

出典:トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー(2014) 『クリエイティブ・マインドセット』
 一人でクリエイティブな発想をして、創作に励むということは非常に素晴らしいことである。しかし同時に、一人で創作をするということは限界がある。人的コスト・金銭的コストなどの「リスク」面においては、発想が大きければ大きいほど一人ではとても賄いきれないものになっていく。

 そのため、自分の創造に他者を「巻き込む」必要がある。他者を納得させ、一緒に創作をしていかないかと協力を仰ぐのだ。しかし、なかなかうまくいくものではない。自分が考えたわけでもない発想に対し、自分の労力を割くというのは、非常に勇気を必要とする行動だからだ。

 クリエイティブな活動をする仲間を増やすためには、相手を「勇気づける」必要がある。本書ではそれを、「カラオケ・コンフィデンス」という文化的現象を用いて説明している。カラオケのように、クリエイティブな活動も自信さえ生まれてしまえば才能があるかないかなど関係なしに次もやりたくなるのである。

 今回は、本書の中で特に「勇気の養い方」にフォーカスして紹介した。しかし、これもまだほんの一部に過ぎないので、その他の勇気の養い方、また具体的にどのようにして創造力を鍛えるかに関しては、本書をチェックして学んでほしい。


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