1. 「ムダな時間」を費やす、二流の人たちへ送る一冊。『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』

「ムダな時間」を費やす、二流の人たちへ送る一冊。『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』

 よく、「やりたいことはあるけど、時間がない」や、「時間さえあればもっと好きなことが出来る」といった愚痴をこぼしている人を見かける。時は金なりとはまさにそうだ。現代社会において、自分のためにまとまった時間をとるという行為は難しくなってしまった。

 しかし一方で、まるで働いていないかのように、自分の時間を持って行動している人がいる。自分の好きなことに費やす時間、自分を成長させる時間などを持っているため、なんだか楽しそうに見えたりする。なぜ、彼らには時間があって、自分には時間がないのだろうか。そう思ってしまう。

 本書、『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』では、まず「時間がある一流」と「時間がない二流」との違いを教えてくれる。そしてそのあとに、具体的にどのようにすれば自分の時間を持つことが出来るのか、いくつかのメソッドを伝授してくれる。

決定的な違いは「ムダ」の有無

時間の「ムダづかい」を徹底的に減らせば、誰にだって時間は作り出せるのです。

出典:石田淳(2015)/『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』
 あることを想定より早く終わらせたとする。その時に、「時間が空いたから少し暇つぶし」などといった浪費や、「次は何をしようか」という時間の使い方に悩んでしまう場合が多い。これが「ムダ」なのだ。この時間を、自分のやりたいことへ費やしたらいいのである。

 とは言え、そんなにいきなり「ムダ」と切り捨てられても……と感じる人も多いだろう。暇つぶしだって自分にとって有意義に感じている、という人もいる。無駄な時間とは、人それぞれなのである。以下で、自分にとって「ムダ」な時間の判別方法を解説する。

「死んでいる時間」を削れるだけ削る

出典:www.businesspundit.com

「死んでいる時間」を削れるだけ削り、「生きている時間」を増やす。このメリハリが、時間の浪費をなくし、ひいては人生を豊かにするために欠かせないのです。

出典:石田淳(2015)/『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』
 時間というのは、2つの種類が存在している。「生きている」時間と「死んでいる」時間である。生きている時間とは、生産性のある、「楽しい」「面白い」と自分が有意義に感じられている時間のことだ。一方で死んでいる時間とは、生産性のない、「苦しい」「つまらない」と自分が有意義に感じられていない時間のことを指す。この死んでいる時間こそが、削るべき「ムダな時間」なのだ。

 しかし、「無駄な時間」と一言で言っても、その内容は人によって実にさまざまである。ファッションに無頓着な人間であれば、「服を選ぶ時間」は死んでいる時間だ。逆にファッションが大好きな人にとって、その時間は生きている時間となる。

 ここでポイントとなるのが、時間の生死を他人の評価軸に委ねてはいけないということだ。要するに、自分がいらないと思った時間を切り、自分がこの時間は意味があると思えばそれをやる、それだけでいいのだ。

時間を「見える化」する

とにかく1日の時間の使い方を「すべて」記録するのです。そして、どれくらいの時間をなにに使っているのか、明確にするのが目的ですから、できれば1分単位で計測します。極力、正確な時間を記入するようにしましょう。

出典:石田淳(2015)/『なぜ一流は「その時間」を作り出せるのか』
 自分にとって何が必要で何が必要でないかということに関しては上記の通りである。しかし、必要な時間に関しても、最低限の時間では収まらずに間延びさせてしまうということがある。作業効率などにも関わってくる話だ。

 本書では、作業の中の一つずつのフェーズにかかった時間を細かく計測することを勧めている。プレゼン資料の作成という時間のうち、何分が企画内容の読み込みに使ったかや、何分がスライドの作成に費やされたかなど、一つの仕事の中の細かいタスクに関しても計測をする。そうすることで、自分がどこで時間を浪費していて、何を改善すると作業効率が上がるのかが「見えてくる」のである。

 この時に気を付けるべきなのが、一緒に「心の計測」もするということだ。自分にとってこの時間は「心が満たされていたか」や、単純に「楽しかったか」など、プラスの感情が得られていたかどうかという計測だ。この「心の計測」は、費やした時間が生きている時間なのか死んでいる時間なのかを決める際、一番重要なポイントとなるのだ。

 このほかにも、本書では様々な「時間」の生み出し方について書かれている。日ごろ時間がないと嘆いている方は、是非本書を読んで、時間がない「二流」から時間のある「一流」へと変貌を遂げるキッカケを掴んでほしい。


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