1. 私たちの「老後のお金」は本当に足りないのか? 老後の収入の仕組みを考える

私たちの「老後のお金」は本当に足りないのか? 老後の収入の仕組みを考える

長生き大国、日本!「人生80年」はもう古い?

 今や、日本では老若男女に関係なく老後のお金を心配している印象があります。その原因は公的年金の不安。これを解決するための少子化対策、増税などの試みはあるものの一瞬で解決できる問題でないことは誰でも分かります。

 そんな中、2013年の厚生労働省発表のデータによると、日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳。過去最高を更新したとのこと。

 ちなみに、平均寿命とは、0歳の子どもの平均余命(何年生きられるかを示したもの)。既に0歳ではない皆さんは、平均寿命よりも高齢まで生きると考えるべきなのです。2013年公表の60歳時点での平均余命は男性23.14年、女性28.47年ですから、それぞれ、83.14歳、88.47歳まで生きるということになりますし、医療技術の進歩によりまだ延びる余地があるそうです。

老後の収支はどうなる? 日常生活費は? 年金は?

 長生きの自覚はできたとして、老後の収支を考えていきたいと思います。

 まずは、支出。60歳以降の生活費の確認です。

 総務省家計調査報告より2014年の家計収支が公表されました。高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の支出(消費支出+税金や社会保険料などの非消費支出)は268,907円とのこと。

 また、生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると、ゆとりある老後生活費は35.4万円というデータが公表されました。

 では、収入、公的年金を確認してみましょう。夫が会社員、妻が専業主婦だったケースですが、厚生労働省発表の標準的な年金額は夫婦合わせて22.9万円とのこと。収支はマイナスで、ゆとりある暮らしどころの騒ぎではなく、平均的な暮らしにも4~5万円足りないことがわかります。

老後の収支を改善するために!

 データで見てみると、老後の収支は噂通り厳しいことが予測されます。でも、人によって大きな差も出ますので、プラスになるような方法を考えていきましょう。

 まず、さきほどの公的年金の額ですが、妻が専業主婦である点に注目してください。妻も長く会社員であれば2人の年金はデータより大きく増えます。

 また、差が出るのは定年を迎えた際の退職金。退職金は法律上ゼロでも何ら問題がありませんし、会社によっては数千万円支給されますので、大きな差が生まれるでしょう。 節約を心掛ける方も、その浮いたお金をどうするのかが重要です。住宅購入、教育費で使いきってしまうのか、意識的に老後用に回すかで差が出ます。

 そして、今からコツコツ運用で増やしていけるか。退職金制度や従業員のライフプラン支援として、投資信託で増やすことも選択肢にある確定拠出年金を導入している企業も増えています。そういったお金に働いてもらうことができるか否かでも差が出る時代と言えるでしょう。


 いかがでしたか? 老後の話をすると必ず「そんなに長生きできるかなぁ」という方がいらっしゃいますよね。
 
 いえいえ、そういう方に限って長生きできたりするものです。(笑)


<この記事はカイケイ・ネットが提供しています>

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