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勝利を生む発想と心得を、相撲から学ぶ。『勝負脳の磨き方』

Manabu Kuramoto

2015/03/20(最終更新日:2015/03/20)


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勝利を生む発想と心得を、相撲から学ぶ。『勝負脳の磨き方』 1番目の画像
出典:www.pakutaso.com

 スポーツの試合と同じように、ビジネスにも大一番の勝負は多く存在する。しかし、いつでもベストな状況で事に挑めるとは限らない。そこで問われるのが、勝負への心構えだろう。
 
 そこで今回取り上げるのが、元大相撲の力士、舞の海秀平氏の著書『勝負脳の磨き方』。身長169cm、体重約97kgと周りの力士たちと比べ小柄だったにもかかわらず、技術や戦略により大型力士らをなぎ倒し「平成の牛若丸」の愛称で親しまれた舞の海秀平氏。

 ここでは、彼の著書の一部から、小よく大を制す勝負脳について紹介していく。

失敗の原因が、負けの瞬間にあるとは限らない

何かのせいにしているうちは、逆境をはね返したり、ハンディを克服して障害を乗り越えたりすることは絶対にできません。

出典:舞の海秀平(2014)『小よく大を制す! 勝負脳の磨き方』

 負けた原因はどこにあったのか、自分で反省して改善点を見つけることが生き残りのカギとなる。原因の解明で見逃されがちなのが、問題の一つ前、二つ前の工程の検証。

 相撲でいえば、負けた瞬間の動作から敗因を探そうとばかりする人がいる。しかし実際には、投げられた瞬間ではなく、その前に不用意な体勢を作ったところや、立ち合いの当たり方に問題があるケースも多い。

 正確に問題を把握し、解決策を考えられなければ、自分の引き出しは作れない。自分がこう動けば、相手はきっとこうなると、常に起こりうる状況を想定し、シミュレーションしておくことが大切だと著者は述べている。

小よく大を制する勝負脳

何も考えずにがむしゃらに稽古するだけでは成長はありません。

出典:舞の海秀平(2014)『小よく大を制す! 勝負脳の磨き方』
 
 大切なのは、自分の強い部分をいかに相手の弱点にぶつけるかを考えること。これが「小よく大を制する勝負脳」だ。作戦上の駆け引きは土俵に上がる前から始まっている。自分の作戦を決して読まれないようにし、時にはわざと偽の弱点を見せることが必要とされる。

 勝利するために何をすべきか、何ができるかを考え、使えるものは全て使う。様々な相手に対応した作戦を考えることで突発的な事態にも対応でき、冷静さを保つこともできる。

 勝負の際、柔軟に対応できるようになるためにも、技だけでなく、心にもたくさんの引き出しを作る必要があるだろう。

 
 戦いに勝つために必要な発想法やメンタルを示した本『勝負脳の磨き方』。気になった方は、ぜひお手に取ってビジネスに通じる部分を探してみてはいかがだろうか?



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