1. 【次なるビジネスの場は宇宙へ】宇宙移住のカギ、「宇宙で暮らすためのモノ調達」はどうする?

【次なるビジネスの場は宇宙へ】宇宙移住のカギ、「宇宙で暮らすためのモノ調達」はどうする?

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by NASA Goddard Photo and Video

 技術の進歩で、宇宙旅行や宇宙への移住が現実へと近づいている。行ったこともなく、何もない土地で暮らし始めることは非現実に思えるかもしれない。何よりまず懸念されるのは、「生活に必要な物資をどうやって宇宙に用意するか」だ。しかし、そんな地球人の「大移動」を支えるビジネスも続々と現れている。

宇宙で暮らすための「モノを持ち込む」技術革新

 宇宙で暮らすために必要な物資を宇宙に調達するために注目されているのは、この特集でも何度も取り上げた「宇宙輸送事業の低コスト化」だ。

 イーロン・マスクの「SpaceX」、日本企業である「PDエアロスペース」など、宇宙輸送の低コスト化を手がける企業は多いが、彼らが貢献するのは、「人の輸送」だけでなく、「人の輸送に伴う物資の輸送」にも至るのだ。

 宇宙への移住に伴い、人と共に生活に必要な物資を運ぶためには膨大な数の往復飛行を行わなければならない。そのためには、一回の飛行の低コスト化が必要不可欠なのである。

宇宙で暮らすための「モノを作る」技術革新

 一方で、宇宙で使うものは宇宙で作ろう! という動きもある。

 カリフォルニアのベンチャー企業であるMade In Space社は宇宙用3Dプリンターを製造する会社であるが、NASAと協力し、宇宙で工具のレンチを作ることを成功させている。これにより、宇宙で追加して必要になったロケットの部品や整備用の工具を現地調達することが可能になるだろう。

 また、さらにこの技術が進めば、宇宙に移住する際の生活物資や、建物に至るまで現地で制作することが可能になる。これは、大幅な輸送コストの削減につながり、宇宙への移住を一気に現実味のあるものにしてくれる。

宇宙での「モノづくり」が可能にするもの

 これまで私たちは、「宇宙に行くこと」を夢に抱いてきた。しかし、宇宙に沢山の物資を持ち込むことや、宇宙での「モノづくり」が可能になれば、宇宙で私たちができることの幅は広がる。

 宇宙の「モノ」が地球からの輸送したものになるのか、宇宙での制作するものになるのか、どちらがメジャーになっていくかはまだわからないが、可能性を大きく広げる「宇宙のモノ問題」にはこれからも注目していきたい。


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