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『ゾーンに入る技術』揺るがず、とらわれず。心をフロー状態へと導くために

Manabu Kuramoto

2018/09/07(最終更新日:2018/09/07)


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『ゾーンに入る技術』揺るがず、とらわれず。心をフロー状態へと導くために 1番目の画像
出典:pixabay.com
 環境・出来事・他人……。外部からパフォーマンスを低下させるような影響を受けてしまうことは何かと多いもの。しかしそれでは、ピッチャーのボールが止まって見えるというような、究極の「ゾーン」に辿り着くことはできないと言われています。

 では、「ゾーン」に達するために必要なものとは何なのでしょう? 今回は、メンタルトレーニングを専門とする辻秀一氏の著書『ゾーンに入る技術』から、自身のパフォーマンスを高める方法の一部をお伝えしていきます。

フロー状態に導くツールの一つ、「表情」

パフォーマンスの質を高いレベルで決定する心の状態を、「FLOW(フロー)状態」と呼んでいる

出典:辻秀一 (2011)『ゾーンに入る技術』

 著者は、フロー状態とは「集中力が抜群で、活動に完璧に没頭している最高の状態」と表現しています。これが続くことにより、「ゾーン」がやってくるそう。


 心をフロー状態に持っていくために必要なものの一つが「表情」。外部の状況に支配されずに自分で自分の表情を作ることで、「集中」を作り出すことができると述べられています。

 仕事でも明るい表情を心がけるなど、表情が心の状態に影響するということを意識して実践してみると良いかもしれません。

「与える心」が大きなパフォーマンスを引き出す

ライフスキル〔「自分の心は自分で決める」という意識のこと〕の持ち主で思い出すアスリート代表は、マラソンの高橋尚子選手だ。(中略)どんな時もフルマラソンを走れることに感謝しながら走っていたそうだ。そして沿道の人たちにも感謝。さらには、30キロ付近で競り合っているライバルにすら感謝していたと聞く。(〔 〕括弧内筆者)

出典:辻秀一 (2011)『ゾーンに入る技術』

 人には、相手が喜んでいる分だけ自分も喜べるという「フォワードの法則」があるそう。そのため著者は、「感謝」のようなエネルギーを相手に与えることでもフロー状態になれると言います。

 ギリギリの状態の中で「こいつだけには負けるか」と考えてしまうと、身体が緊張するだけでなく、末梢血管の収縮で酸素供給も悪くなり、パフォーマンスは低下します。

 「何かして欲しいから感謝する」ではなく、自分の心のためにただ相手に感謝する。相手にエネルギーを与える理由も大切で、外部ではなく内部に要因を持ってくることが、パフォーマンスの維持・向上の秘訣と言えるでしょう。


 常に理由を自分の中に見つけることで、揺らがず、とらわれずに力を発揮したいところ。『ゾーンに入る技術』についてもっと詳しく知りたいと感じた方は、一度著書をチェックしてみても良いのでは?



風通しの良い職場で働きたい!人間関係に悩み続けているなら「転職」を考えてみる

『ゾーンに入る技術』揺るがず、とらわれず。心をフロー状態へと導くために 2番目の画像

 働く上で「対人関係の悩み」は付き物だ。

 パワハラやセクハラなどといったハラスメント関係の悩み、人とのコミュニケーションが上手くいかない、社内の雰囲気と性格が合わない——「対人関係の悩み」と一言で表しても、その背景にある原因は人それぞれ。 

 独力で解決できる対人関係の悩みもあれば、放っておくと精神的に追い込まれてしまうような対人関係の悩みもある。

ストレスが限界まで溜まると「選択肢」が狭まる

 対人関係のストレスが限界まで溜まり、「うつ病」「自律神経失調症」「胃がん」などの病気にかかると、転職活動をする余裕すらなくなってしまう。

 そのため、少しでも思考が働くうちに“転職活動”を始めてみることをオススメしたい。

 転職活動を行うエネルギーが残っていない、転職をすることへの自信を喪失してしまう、長期間の休職によってキャリアに傷がつき転職しづらくなってしまった……など、ストレスを放置することは、人生・キャリアにおいて非常にリスキーなことなのだ。

 ストレスが限界値を突破する前に、まずは転職エージェントに自分のキャリアについて相談してみよう。


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