1. スカイマーク:負債総額約711億円で経営破綻 国内3位の航空会社が経営破綻したワケ

スカイマーク:負債総額約711億円で経営破綻 国内3位の航空会社が経営破綻したワケ

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 国内航空会社で第三位のシェアを誇るスカイマーク。順調に成長しているかのように思われていたが、昨年の4〜12月期決算が136億円の赤字であることが明らかになった。さらに、現在の負債総額は約710億8800万円であり、スカイマークは経営破綻に陥っている。そこで、スカイマークは民事再生法の適用を申請した。

スカイマーク、負債総額約711億で経営破綻

 これまで、JALやANAといった大手航空会社とは異なる第三極の航空会社として独立した地位を築いてきたスカイマーク。大手航空会社グループの傘下に移行すれば、価格やサービスなどの面で独立の維持が困難になるかもしれないため、慎重な対策が求められている。

スカイマークは山場をどう乗り越えるのか

 現在、スカイマークは大きな山場を迎えているといっても過言ではない。このままだと、スカイマークの株式価値がゼロになり、株主は保有株全てと保有に伴う議決権などの権利を喪失することになる。また、今回の経営破綻には、株主たちの監視不足や意思決定にも責任があると言われており、スカイマークは以前の株主が全員撤退することによって組織の再編を目指す考えだ。さらに、1月後半には民事再生法の適用申請も行なった。

 スカイマークは支援企業の募集を終了し、選定へと歩みを進めている。支援申出があった航空会社はANAとエアアジアであり、航空会社以外の企業では約20社の申出があった。

 既決事項として挙げられるのは投資ファンドのインテブラルによる資金援助で、約90億円の出資が決定している。この支援によってスカイマークの運行続行は決定したようだ。 

主な原因は「搭乗率の低下」と「円安」

 そもそも国内で大手二社に次ぐスカイマークがなぜ経営破綻に陥ってしまったのか。その主な原因は、A330(スカイマークが導入した中型機)と円安の二つと考えられている。

 A330はサービスの質の向上を目指し、昨年6月からスカイマークに導入された航空機。本来であれば440席が収まる期待であったが、搭乗客の乗り心地を優先して座席数を大幅に減らし、271席を設置した。しかし、その戦略は軌道に乗らず、当初の搭乗率は73%と低く、さらに約10%低下。その結果を踏まえてスカイマークは、今年の2月からA330の運行停止を決定した。

 A330以外にも搭乗率のふるわない航空機が少なくなかったこともあり、スカイマークは少しずつ経営破綻への道を歩んでいった。さらに、近年の日本経済が円安傾向であることも影響し、リース料(レンタル料)や燃料費などの航空会社に不可欠なものの値段が経営を圧迫したと言われている。

経営破綻に拍車をかけた「A380」

 そして、表出しつつあった経営破綻を決定的なものにしたのは「A380」の購入契約解除であった。スカイマークは、エアバス(ヨーロッパの航空会社)から超大型機のA380を購入する予定であったが、資金不足のために導入の延期をエアバスに申請。これはスカイマークの支払い能力の低下が原因だと言われている。この契約解除によって、スカイマークは830億円の違約金の支払いを求められており、その決着も急務だ。

 
 今後、スカイマークは経営破綻の反省を生かし、経営戦略や価格設定などの様々な面を見直していくと見られている。スカイマークがかつてのJALのように立て直していく姿を目にする日は来るのだろうか。

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