1. 終末時計、冷戦期と同じ「残り3分」に 終末時計のこれまでと今進められたワケ

終末時計、冷戦期と同じ「残り3分」に 終末時計のこれまでと今進められたワケ

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 核兵器などの人間が生み出した技術によって地球が滅亡する時間を、午前0時とする「終末時計」が2分進められた。日本の福島第一原発事後の影響で、2012年に残り5分となって以降初めて動いたことになる。

「終末時計」、残り3分に

 終末時計が3年ぶりに進められて、地球滅亡までの時間が残り「3分」になった。この時計を管理するアメリカ核問題専門誌は、「人類存続への脅威は大きく否定しようもない。破局を避けるためには極めて早期の行動が必要だ。」と述べ、地球滅亡への危機感を表している。

終末時計の始まりは冷戦期の「核戦争の脅威」

 そもそも終末時計は冷戦による核戦争の危機を基準として、1947年に開始。開始当初の残り時間は「7分」で、アメリカと旧ソ連の間でいつ核戦争が起こるか分からないという状態であった。
 
 それから残り時間は定期的に変更されている。その中でも最も地球滅亡の危機を表したのは残り「2分」。冷戦中の1952年であり、米ソ両国が熱核爆弾実験を行なった後にその緊張がピークに達したことが背景であった。

 今回の変更と同様に終末時計が残り3分になったのは1983年であり、これもやはり米ソの関係悪化が原因である。

変更の要因は「核兵器の脅威増大」と「地球温暖化問題」

 今までの傾向から、終末時計が進められる要因は「核兵器の脅威増大」であったことが分かる。今回の変更も核兵器が関連しており、さらに地球温暖化対策に進展が見られないことが加えられた。

 現在、米露間でのウクライナをめぐる問題で世界の核戦争勃発の危機が高まっている。アメリカとロシアは互いに核を保有することから、その脅威が世界に渡っているのだ。実はウクライナは旧ソ連時代に核兵器が配備され、現在でも核開発や核研究の一大拠点であり、多くの原子力発電所があることで有名である。その地で米露が衝突していることが、世界情勢を危機にさらしていることは言うまでもない。
 
 核兵器の脅威増大もさることながら、地球温暖化問題の方を今回重要視したようだ。世界は温室効果ガス対策に注力してきたが、その成果は未だに出ていない。この事態に対し時計の管理側は、「進展はあるものの、現状を打破する取り組みは行なえていない」と指摘、早急な対策を求めた。
 

 地球滅亡まで残り3分になった今、各国の政府には今まで以上の取り組みが求められている。

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