1. 『ぼくは「技術」で人を動かす』バラバラな部下を一つにまとめる、リーダーが心得ておくべき「技術」

『ぼくは「技術」で人を動かす』バラバラな部下を一つにまとめる、リーダーが心得ておくべき「技術」


 突然、あなたがプロジェクトを取り仕切るリーダーに抜擢されたとしたら、すぐにリーダーシップを発揮できる自信はありますか? もし、初めてリーダーを経験するのであれば誰でも不安になりますよね。

「こんなチームで勝てるわけない」
今だから言えますが、そう思ったことも、一度や二度ではありません。

出典:髙島宏平(2015年)『ぼくは「技術」で人を動かす』

 オイシックス株式会社の代表取締役社長である髙島宏平氏も、会社を立ち上げた当初は、思うようにリーダーシップを発揮できなかったそうです。

 そんな髙島氏の著書、『ぼくは「技術」で人を動かす』から、彼のオイシックス株式会社での実体験から生まれたリーダーシップの「技術」の一部を、ご紹介します。

リーダーシップは「資質」ではなく「技術」

リーダーの資質というものはない。これが私の実感です。
泳ぐこと、料理をすること、運転すること。これらと同様に、リーダーシップとは練習すれば誰でも身につけられる「技術」だと思っています。

出典:高島宏平(2015年)『ぼくは「技術」で人を動かす』

 著者が会社を起こした当初、良いリーダーになるために様々なリーダーシップの本を読んだそうです。しかし、そこに書かれていたのは「聖人君子」のような人間性を兼ね備えたリーダー像ばかり。

 その経験から、優れたリーダーの「資質」に由来する「人間性」を真似するよりも、リーダーシップの「技術」を習得することが一番だということに気付いたのだそう。具体的には、チームのメンバーに対する言葉のかけ方や自らの行動習慣などです。

チームの部下を理解し、成長へ導くために

チームメンバー1人ひとりの何がとんがっていて、何がへこんでいるのかを知ること。そのうえで、とんがっているところに大きな負荷を与えれば、成長につながります。

出典:髙島宏平(2015年)『ぼくは「技術」で人を動かす』

 「打たれ強さ」「コミュニケーション能力」「事務処理能力」など、人によって異なる強みをきちんと理解し、働きかけることがチームの部下の成長につながるのだそうです。

 この本には、よくある間違いとして「発想力は豊かだが、協調性がない」という部下に対して、協調性を伸ばそうと持ちかけるというのがありました。しかしこれでは、その人の個性を潰してしまいかねません。

 部下に対して「オールマイティーな能力」を期待してはいけないと、著者は述べています。

チームだからこそ、成し遂げられるという思考を持つ

・「成功とは、自分1人で成し遂げるものではないし、成し遂げられるものでもない」と知ること。
・「チームメンバーの成功はチームの成功であり、チームの成功はリーダーである自分の成功でもある」という思考を身につけること。

出典:髙島宏平(2015年)『ぼくは「技術」で人を動かす』

 仕事で結果を出したとき、「自分が全て成し遂げたこと」というように捉える人も多いのではないでしょうか。職人気質がある人ほど自身の力で結果を出すため、仕事を抱え込んでしまいがち。

 しかし、チームのリーダーという立場であれば、「職人魂」を捨てる必要があると著者は述べています。リーダーの仕事は、あくまでチームを率いて結果を出すことであるためです。

 自らをチームの「脳」と捉え、部下は手足になる。そう考えることで、部下の失敗は自分の失敗として考られるようになるため、必要以上に部下を責めることもなくなるそうです。それだけでなく、チームの成功はリーダーの「脳」があってこその成功だと、自信にも繋がっていくことでしょう。そして、成功体験をしっかり記憶しておくことでリーダーとしてのマネジメント能力も向上します。


 『ぼくは「技術」で人を動かす』には、リーダーとしての自信が無い人でも、リーダーシップをすぐに発揮できる実践的な「技術」が紹介されています。気になった方は、ぜひ手にとってみては?


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