1. 第三次安倍内閣、始動開始 重要課題は「経済再生」と「安全保障分野」

第三次安倍内閣、始動開始 重要課題は「経済再生」と「安全保障分野」

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 昨年12月に発足し、今年から本格的に始動した第三次安倍内閣。三回目の発足ということもあり、期待や注目が国内外から集まる。

 首相は同じでも、日本や日本を取り巻く世界の状況は変化している。第三次安倍内閣はその中で日本の影響力拡大を目指し、「経済再生」と「安全保障分野」に注力した政策を展開する。

「アベノミクス」の本当の成功に向け始動

 第二次安倍内閣発足から繰り返し唱えられてきた「アベノミクス」。これは、「真面目に働いていても生活が良くならない」という日本経済の課題を解決するために考案された、三本の矢(大胆な金融政策・機動的な財政政策・民間投資を喚起する成長戦略)に基づいている。第二次安倍内閣の解散を首相自ら「アベノミクス解散」と述べていることから、アベノミクスを一貫して重要視しているようだ。

第二次安倍内閣アベノミクスで生じた「ズレ」

 このアベノミクスには賛否両論あるが、前内閣では一定の成果を挙げたと安倍首相は述べている。第二次安倍内閣発足後、株価は約90%(約8600円→約16200円)上昇、円高是正に成功、失業率は0.2%改善。数値で見ると日本経済が回復しているようだが、国民には実感が薄く、数値と実感の「ズレ」が問題になっている。

 さらに今までのアベノミクスでは、日本国内に「格差」を生じさせるという指摘もあり、第二次安倍内閣が行なったアベノミクスは疑問視されているようだ。

進化を目指す「アベノミクス」

 この前内閣の反省を生かし、第三次安倍内閣ではアベノミクスの成功を確かなものにするため、「アベノミクスを進化させる」としている。

 消費税増税の18ヶ月延期だけでなく、社会保障制度改革の進展や地方創生実現に向けた政策の実施。さらに、女性が働きやすい社会実現のために、昨年否決された「女性活躍推進法案」の早期成立や、育児と仕事の両立を後押しする子ども・子育て支援新制度の実施を目指す。復興の促進や更なる被害防止の向けた対策にも力を入れていくようだ。

国民の生活を守るための「安全保障分野」

 昨年から今年にかけて日本人がイスラム国に拘束、殺害されるなど、日本や国民の安全が脅かされる事態が発生している。この事態発生により、国家をはじめ国民の生活を守る「安全保障分野」の重要性はますます大きくなった。

安全保障分野の最重要課題「集団的自衛権」

 安全保障分野における最重要課題は「集団的自衛権」だろう。これは、今までの日本が行なってきた安全保障を根本から覆すものであるだけに、その注目度は大きい。

 現在の憲法解釈には限界があるため、集団的自衛権の行使には「憲法改正」が密接に関わってくる。第三次安倍内閣は、自民党と公明党の連立政権であり、与党の議席数が総議席数のうち3分の2を占めている。つまり、与党の議席数のみで憲法改正の発議が可能で、戦力の不保持等を定める第9条の改正が可能だ。そのことから、集団的自衛権行使に向けた憲法改正の促進が有力であると見られている。

 しかし、現在の与党内では集団的自衛権の行使に対する反対意見も存在するなど、意見がまとまっていない。安倍首相はまずこの意見の相違解消を図る必要があるようだ。

 さらにイスラム国による邦人拘束を受け、外国で拘束された日本人を自衛隊が救出可能にする内容の安全保障関連法案の成立に意欲を示しており、その成立にも注目が集まる。


 長期政権確立の見通しなど、第三次安倍内閣では注目されるべき点が多い。日本が大きな分岐点に立つ今、どのような政策が行なわれていくのか、国民は関心を持つ必要がある。

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