1. 知的かつ実践的な読書の技術がここに。『本を読む本』

知的かつ実践的な読書の技術がここに。『本を読む本』

 ビジネス書や学術書を読むとき、小説のようなフィクションの作品とは違い「学ぶ」という目的がありますよね。しかし、何かを「学ぶ」ことは本でなくとも可能。では、なぜ本を読むのでしょうか? 

 今回は、読書術に関する本の中でも定番書に位置する、M.J.アドラー氏とC.V.ドーレン氏の著書『本を読む本』という本から、本を読む意味や本から得られることについて、一部をご紹介します。

「積極的読書」のすすめ

書くこと、話すことは積極的な活動だが、読むこと、聞くことはまったく受動的だと思っている人が少なくない。書き手や話し手は努力しなければならないが、読み手や聞き手は何もしなくてよいと思われている。

出典:M.J.アドラー C.V.ドーレン(1997年)『本を読む本』

 著者が提唱しているのが「積極的読書」というもの。読書をする時、流し読みなどをして本に書かれている内容をそのまま受け入れるのではなく、読み手も積極的に本が伝えたいことを理解しようと努力をすることだそうです。

 本には、単純に事実を「教わる」や「知る」学びだけでは得られない学びがあるからです。それは、本の著者の考えを読書によって追体験することで得られる「発見」という学び。

 そのために、考えながら読書をする必要があるそうです。能動的に読書をして本の中から新しい知識を「発見」することは、情報を記憶するだけの学びとは大きく異なると著者は述べています。
 
 この本では、「積極的読書」に取り組むための方法として、「初級読書」「点検読書」「分析読書」「シントピカル読書」という4つの読書方法を挙げています。これらを順番に試していくことで、一冊の本をいままでよりも深く理解できるでしょう。

良書が与えてくれるもの

すぐれた読者になるためには、本にせよ、論文にせよ、無差別に読んでいたのではいけない。楽に読める本ばかり読んでいたのでは、読者として成長しないだろう。自分の力以上の難解な本に取り組まねばならない。こういう本こそ読者の心を広く豊かにしてくれるのである。

出典:M.J.アドラー C.V.ドーレン(1997年)『本を読む本』

 「積極的読書」は、本からなにかを学ぶための読書。これは、娯楽として読む読書を否定しているわけではありません。自分の力を伸ばすためには、自分の力を越えた難しい本を読むことが大切だと、著者は述べています。

 難解と感じるような本は、読むたびに新しい発見があります。最初のうちは理解できなかったことが、読み進めていくうちに理解できるようになることも。それだけでなく、いままで読み過ごしていたような一文を改めて読み返すことで、全く新しい「考え方」と出会えるかもしれません。


 『本を読む本』には、難しい本を読みこなすための技術が詰まっています。この本に書いてある4つの読書方法を実践すれば、難しすぎて挫折した本の「価値」をあなた自身の力で見出すことができるでしょう。


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