1. 手段が目的になっていませんか? 自己啓発本を読むだけで満足してしまう「キャリアポルノ」の危険性

手段が目的になっていませんか? 自己啓発本を読むだけで満足してしまう「キャリアポルノ」の危険性

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 皆さんは仕事で上手くいかない時、ちょっとしたヒントが欲しい時、やる気を出したい時、どうしているでしょうか? 信頼のおける人に相談するという方も多いとは思いますが、自己啓発本に手を伸ばす方も多いのではないでしょうか?

 この自己啓発本、上手に使えば仕事のモチベーションに繋がりますが、読んだだけで満足してしまう人が多いのも事実。自己啓発本に頼りすぎることは、想像以上の危険性をはらんでいるかもしれません。

読んだだけで満足してしまう「キャリアポルノ」

 皆さんは「キャリアポルノ」という言葉をご存知でしょうか? これは『キャリアポルノは人生の無駄だ』の著者、谷本真由美さんが作った言葉で、「自己啓発本を読んだだけで満足し、自分で行動せずに成功体験を妄想して欲望を満たすこと」を指しています。

 活躍している人の言葉には信憑性もあり、読むだけで「仕事を頑張ろう」とモチベーションを高める手段として有効に働くことも大いにあります。しかし、習慣的に自己啓発本を読んでいる方はちょっとした注意が必要です。

キャリアポルノの危険性

 キャリアポルノの危険性として挙げられる一番大きなものが「中毒・依存性」です。自己啓発本を読んでいる間は、一時的に「何とかなる」と根拠のない高揚感を得てしまいがち。しかし、読んだだけでは本質的には何も変わらず、実行に移さなければ何の解決にも繋がりません。

 また、本なので罪悪感を持たず、気軽に手に取れ、読んでいる間は「勉強している」という錯覚を起こしやすいことも、中毒性を引き起こす要因となっています。確かに、他人に相談するよりも手軽で、自分の世界に入りやすいためやる気を掻き立てやすいと言えるでしょう。

 さらに、このキャリアポルノが恐ろしいのは、キャリアポルノに陥っていることにすら気づいていない人が多いということ。危険性についての自覚がなければ、何も得られないまま時間を無駄に過ごし続けかねません。

自己啓発本を無駄にしないために

 では、自己啓発本を無駄にしないためにどのような心がけをすべきなのでしょうか?

 自己啓発本を手に取る時、多くの場合なんらかの不安や恐れがあるはずです。そんな時、著者と自分を比較するのではなく、自分の不安は何が源泉になっているのかを明確に把握することが大切です。同時に、自己啓発書に安易に答えやモデルを求めるのではなく、「著者は著者、自分は自分」と考え、一つの考え方として参考にするよう心がけるべきでしょう。

 また、その上で、今の自分に置き換えて、本の中で触れられている視点や思考が自分に役立つものなのかをイメージすることも大切です。自己啓発本を「目的」とするのではなく、あくまでも自分にない視点や思考が出てきた際の発想を広げる「手段」と捉えるべきだということです。


 自己啓発本を読むことは決して悪いことではありません。しかし、キャリアポルノの中毒性・依存性について自覚しないまま自己啓発本を読み続けても、時間を無駄にするだけかもしれません。

 結局、自己啓発本に書かれているのは他人の考えや他人の成功例でしかなく、実行するのは自分自身。「読むだけで満足していないか?」と自分自身に問いかけ、客観的に自己啓発本を読む姿勢が大切だと言えるでしょう。

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