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自分の頭で考え、志を貫く生き方を学ぶ 『人生を楽しみたければ ピンで立て! 』

Manabu Kuramoto

2015/02/10(最終更新日:2015/02/10)


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自分の頭で考え、志を貫く生き方を学ぶ 『人生を楽しみたければ ピンで立て! 』 1番目の画像
出典:pixabay.com

 もしも、今日まで働いていた場所を明日失ってしまうとしたら、きっと平気ではいられないでしょう。ショックの大きさで、すぐに立ち直ることも難しいかもしれません。
 
 しかし、「ピンで立つ」ことができていれば、どんな困難な状況も必ず乗り越えられると伝えるのが、藤巻幸大氏の『人生を楽しみたければ ピンで立て!』という本。「ピンで立つ」ために必要な思想とはなんでしょう? 

 いつ何が起こるか分からない時代。この本の一部から、リスタートを切れる考え方を中心にご紹介します。

ピンで立つ、とは

会社は何のために存在するかというと、利益を追求するためだ。(中略)だから、「会社のために働く」なんて考えは、絶対に持たないでほしい。

出典:藤巻幸大『人生を楽しみたければ ピンで立て』

 会社が人を雇うのは、利益追求に必要な人手を確保したいから。著者は、「自分が働くことで何を成し遂げたいのか」という大きな志を持って、会社でなく自分のために働く必要があると語ります。

 「会社が自分の幸せを考えてくれている」という幻想を抱いて働くのは、ある意味楽でしょう。しかし、それが崩れてしまったときに待っているのは破滅的な状況です。だからこそ、「この仕事をしたいからそれができる場所にいる」と考えるような、常に自分の頭で考えて自分の志を貫いていく「ピンで立つ人間」になる必要性が訴えられています。

「ピンで立つ」が示すマーケティング

 マーケティングと言われたとき、「モノを売るために必要なもの」と考えがちかもしれないですが、著者はもっとシンプルに「相手の側に立って物事を考えること」と考えています。

 大切なのは、人を楽しませる商品やサービスを世に送り出せるような「顧客目線」。マーケティングの能力はあらゆるシーンで活用できるので、イメージを入れ替えてスキルを高まることで、ビジネスだけでなくプライベートも豊かなものにできるはず。

人生は「楽しむ」より「楽しませる」

僕は自分が「楽しむ」より、人を「楽しませる」ことのほうが好きだ。
人を楽しませると、どんなに疲れているときでも元気になれて、おもしろいと感じる。

出典:藤巻幸大『人生を楽しみたければ ピンで立て!』

 さきほど「楽しませる(=顧客目線)」という話をしましたが、人生においてもそれが重要だと語られています。

 もちろん、自分で「楽しむ」ことだって楽しいです。しかし著者の場合、自分の趣味を楽しんだあとは少し寂しい気持ちになると言います。それは、それらの楽しみがその場限りの刹那的な楽しさでしかないから。

 逆に、人を「楽しませる」ことは、楽しさがその場限りでは終わりません。それどころか、細胞分裂のように何倍にも増殖していきます。また、新たな人との出会いに繋がる可能性も。人を「楽しませる」ことは、次の楽しみにもつながる楽しさです。


 常に自分の頭で考えて、自分の志を貫いていくことの大切さを示した『人生を楽しみたければ ピンで立て!』。気になった方は、ぜひ一度お手に取ってみては?



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