1. 「どこに入りたいか」という考え方には限界がくる。転職前に知っておきたい「就社」思考のワナとは

「どこに入りたいか」という考え方には限界がくる。転職前に知っておきたい「就社」思考のワナとは

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出典:www.flickr.com

 会社は仕事人生のほとんどの時間を費やす場所。その環境を大きく変えるのが、転職です。転職がキャリアに与える影響は想像以上に大きいですし、現実を変える手段としては非常に有効です。

 しかし、転職したからといって、必ずしも幸せなキャリアが築ける訳ではありません。今の仕事を続けていた方が、幸せなキャリアを築けることも少なくないのです。

 では、転職に踏み出す前にどんなことを考えておけば良いのでしょうか?

「就社」思考の若者たち

 「就職」とは職種に重きを置いた考え方で、「就社」とは会社に重きを置いた考え方のこと。就職は、その会社で「何をするか」ということが最優先になるため、会社の知名度や規模には必ずしもこだわりません。反対に、就社は、「その会社で働けること」自体に価値を見出すため、その会社の社員であることに誇りを感じられることが重要になってきます。

 現代の若者には、この「就社」思考が強い傾向があるようです。評論家の常見陽平氏も著書の中で、以下のように記しています。

企業で働きたいと思っている若者、しかも同じ企業で継続して働きたいと思っている若者が増加している。

出典:常見陽平著『「就社志向」の研究 なぜ若者は会社にしがみつくのか』(角川書店)

 このような傾向は新入社員のみならず、転職を考える若手社員にも多いよう。しかし、転職を考えた時、知名度や会社のブランドばかりに目を向けて判断する「就社思考」は、危険かもしれません。

就社思考のワナ

 近年、様々な働き方の登場により、もはや終身雇用制は崩壊しつつあります。このような傾向により、今後ますます会社組織のあり方が変化する可能性は高まっています。例えば、いつ会社の倒産や合併が突然起こることも。また、会社の一部が売却されることさえもあり得ます。

 このような不確実な状況では、いくら就社し続けたいと思っても就社し続けることが出来ない可能性もあるのです。企業を選ぶ考え方は人それぞれですが、就社思考は限界が来る可能性がある、ということも視野に入れておくべきです。

「何をしたいか」を明確にして転職すべき時代

 このような時代の流れからは、「自分が何をしたいか」ということを明確にして転職を考える必要があります。「何をしたいか」ということが明確であれば、たとえ転職先の会社に入社してからイメージと現実にギャップがあったとしても、その会社で自分のやりたいことを実現するために尽力することが出来ます。

 また、現在の会社や環境に不満があって転職を考えているのであれば、どこに転職しても同じような不満が生まれる可能性が高いでしょう。このように、問題の要因を会社や環境といった外部に求める傾向にある人は、違う会社に行っても根本的な考え方は変わらないからです。

 このように考えると、転職の理由が会社や環境に対する不満であったり、「何をしたいのか」が明確でないうちは、安易な転職は避けるべきだと言えるでしょう。


 会社選びや転職は、ゴールではなく、あくまでもやりたいことを実現するための手段です。今、転職を考えている方は自分の転職理由が何であるか、今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか?

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