1. エジプト:デモで18人が死亡 四年たった今振り返る「アラブの春」

エジプト:デモで18人が死亡 四年たった今振り返る「アラブの春」

  • 2093views
  • 0fav

出典:www.flickr.com

 「アラブの春」と呼ばれたアラブ世界での大規模な反政府デモの拡がりは、SNSが大きな役割を担ったことなども相まって、自由の象徴として大きく報道された。しかし、四年が経過した今、依然としてアラブ世界や中東地域では政情の安定しない国家が多く存在している。「アラブの春」とは何だったのだろうか。

4年たったいま振り返る「アラブの春」

 民主化の象徴と捉えられた大規模デモが世界中で好意的に報道され、悪名高き政権が次々と崩壊していったアラブの春と呼ばれる民衆蜂起から4年。アラブ世界の多くの国々で独裁政権が終わり、民主化が進むかと考えられていた。しかし、そう簡単にことは進まなかった。

エジプトに見るアラブの春

 2011年二月、エジプトでは29年ものあいだ独裁政権を維持したムバラク政権が崩壊した。これによって腐敗が進んだ政治が改善されるかと見られていたのも束の間、いまだに政情は安定していない。

 軍人出身のムバラク氏による圧政に不満から起きた民衆蜂起であったが、その後、初の民主的な選挙で選ばれたモルシ大統領は国の経済を改善することが出来ず民衆による抗議運動の末に失脚。

 現在、エジプト大統領を務めるのはシシ氏であるが、ムバラク氏同様に軍人出身である彼が政権を執ることに反発する民衆も少なくない。またモルシ前大統領の支援者によるデモ活動も続いており、シシ現大統領はこれを弾圧している。

民衆蜂起「アラブの春」の開始から4年を迎えた25日、エジプト各地で反政府デモ隊と治安部隊が衝突し、エジプト保健省によると、少なくとも18人が死亡した。
 カイロ北部のマタリーヤ地区では、2013年7月の政変で軍に解任されたモルシ前大統領の支持者が警官隊と衝突し、警官1人を含む10人が死亡した。カイロ近郊ギザ県では1人、北部の主要都市アレクサンドリアでも1人が死亡した。

出典:「アラブの春」4年、反政府デモで18人死亡 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ...

 今回のデモでは、デモ隊と治安部隊が衝突し18人が死亡している。民主化への道のりはまだ長そうだ。
 
 イスラム国による支配が拡大するシリアを始め、その他のアラブ世界の国々でも政情は安定していないのが現状である。「アラブの春」の本当の実現にはもう少し時間がかかるのかもしれない。

U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう
この記事を報告する