1. 複雑な課題も、もう怖くない 『スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考』

複雑な課題も、もう怖くない 『スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考』

出典:www.imcreator.com

 「とにかくやってみる」。トライ&エラーの「即断即決」は、ビジネスパーソンにとって非常に頼りになる力でしょう。しかし、そんな即断即決にもデメリットが。それは、そのときに最良の選択ができているとは限らないこと。

 そんな中、企業・ビジネスパーソンの戦略スキル向上を支援している籠屋邦夫氏が、新たな思考法を提示していました。それが「熟断思考」。即断即決と対をなすこの思考、どんなものなのでしょうか?

 今回は、籠屋氏の著書『スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考』の一部から、その思考法のメカニズムをお伝えします。

即断即決では歯が立たないとき

 「新規事業に関する提案をして欲しい」「~の技術を活かして、どんな製品に仕上げ、どのような市場を狙っていくのか。ビジネスモデルまで考えろ」。ビジネスでは、こういった要求が上司から発生することもあります。

 このような課題は、「変化する未来を考慮に入れて考えなくてはいけない」「決める事柄が多すぎて、選択肢が無数にある」といったことがあるため、とてもじゃないですが、即断即決はできません。そこで熟断思考の出番となります。

熟断思考とは、しっかりと情報を集め、分析し、選択肢を設定し、その後の結果を不確実性の影響も含めて十二分に考慮した上で決断する、「熟慮断行する思考法」である。

出典:籠屋邦夫(2014)『スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考』

6つのステップから成る「熟断思考」

 熟断思考のメカニズムですが、以下の6つのステップから成り立ちます。

1.悩みや課題をリストアップし、全体観を把握する
 熟断思考の第一歩は、悩みや課題のリストアップ。リストができたら、「本当に大事なもの」が何かを考え、取り組む優先順位を決定します。

2.フレームを設定する
 1.でリストアップした課題に対して、「いつ頃、どうなれば嬉しいか」「どうしたら実現できるか」のアイデア出しをします。出たアイデアは見比べて、頭に浮かんだ不安や自信、迷いなどを書き出していきましょう。

3.「選択肢」を精査し、列挙する
 「変わるために~をする」といった、具体的に自分ができるアクションを考えます。

4.「不確実性」を考慮する
 3.で複数出した選択肢を実行したとき、結果に大きな影響を及ぼす不確実要因についてを考察。それぞれの要因がどれ位の確率で起こり得るかを予想します。

5.「価値判断尺度」をはっきりさせる
 例えば、「事業の成功」という価値判断尺度なら、「売上金額」や「利益額」、「顧客満足度のアンケート結果」のように、選択肢を選ぶ上での基準をどこにおくかを考えます。同時には達成不可となるものも出てくるので、その場合はトータルの嬉しさが大きい方を判断して決めます。

6. 最終的な意思決定
今までのステップを踏まえて、価値判断尺度に基づいて意思決定を行います。

 
 すぐに答えが出せないような課題に直面したときも、段階を追って1つ1つの要素を見つめることで解決していけそうです。しっかりと課題と向き合う時間が必要だと感じたら、『スタンフォード・マッキンゼーで学んできた熟断思考』に載っている6つのステップを実行してみてはいかがでしょうか?

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