1. 『スタートアップ!』 キャリアプランを考える上で必要な「ABZプランニング」とは?

『スタートアップ!』 キャリアプランを考える上で必要な「ABZプランニング」とは?

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 よりよい仕事を得ていくための戦略を練ることは、自分のキャリアを築く上で欠かせません。現に多くのビジネスパーソンは、そのことを自覚しながら働いています。

 「仕事で成功を手にするためには、スタートアップの戦略を自分自身に取り入れる必要がある」。この言葉は、世界的に著名な起業家にして投資家でもあるリード・ホフマン氏が自身の著書で述べているものです。

 今回はホフマン氏の著書『スタートアップ』から、キャリアアップに欠かせないスタートアップ的な発想について一部を覗いていきます。

私たちの仕事人生は、永遠のベータ版

アマゾンの創業者兼CEOジェフ・ベゾスは、株主への手紙の締めくくりに1997年の初年以来ずっと、インターネットとアマゾンにとってはいまだに「初日」だと書き続けている。「明るい見通しは持ってはいますが、油断せずに緊迫感を保たなくてはなりません」と。

出典:リード・ホフマン 他 (2012) 『スタートアップ! シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣』

 アマゾンにとっては毎日が「初日」。決してゴールすることはないそうです。起業家にとって「完成した」は禁句で、誰もがみな、言うなれば未完成品。

 くる日もくる日も、学習や行動によって自身の幅を広げ、成長するための機会に巡り合っていく。自分の仕事人生が「永遠のベータ版」であると意識してキャリアを積めば、毎年課題や機会と出会うことができるはず。そうやって20年進めば、掛け値なしに20年分の経験を積むことができるでしょう。

ホフマン氏の提唱する「ABZプランニング」

 キャリアプランを考える上で、著者であるホフマン氏が提唱するABZプランニング。これを用いることで、積極性に上を目指せる一方、好ましくないリスクを和らげることができるそう。そんなABZプランニングですが、A・B・Zはそれぞれ何を表しているのでしょうか?

①プランA(現状)
 「今、あなたが競争する上での強みをどう生かしているか」それがプランAです。このプランを実践している間にも、何かを学び、身につけながら微調整をし、何度もやり直しを重ねていきます。

②プランB(修正)
 プランBは、目標や目的、もしくはそこにたどり着くルートが変わった場合に採用するもので、大枠はプランAと同じです。プランAからBに切り替えるのは、プランAでは上手くいかない、今よりも素晴らしい機会が見つかった、などの状況が生まれたとき。

 状況が大きく変わってしまう可能性から、プランBの内容は細かく書かず、どんな選択肢や代替案があるのかを考えます。プランBに切り替えると決めたら、今度はそれがあなたにとってのプランAとなります。

③プランZ(緊急時)
 プランZは救命ボートのような、いざというときの備えです。ビジネスでも人生でも、路頭に迷ってしまうような大きな失敗は非常に受け入れがたいもの。

 そこで、キャリアプランがどれも行き詰まったときに必要となるプランがプランZこの備えがあれば、プランAやプランBに不透明なリスクがあったとしても受け入れることが可能です。

 実際にホフマン氏は、①1997年にSocialNet.comを立ち上げた直後、②友人が起業したPayPalに移り、③どれも失敗した際は父親の実家に身を寄せるという形で、ABZプランニングを行いました。


 起業家精神やスタートアップの発想。これらを取り入れることで、これから仕事人生を切り開いていく上での大きな助けとなりそう。「自分のスタートアップ」のためにも実際の著書を手に取ってみてはどうでしょうか?



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