1. CtoCのサービス開発で意識してきたコト ーー BASE、フリル、ヤフオクの運営者が語る!

CtoCのサービス開発で意識してきたコト ーー BASE、フリル、ヤフオクの運営者が語る!


 2014年12月19日(金)、株式会社KADOKAWAにてCtoCのサービス運営者がサービスづくりのポイントなどを語り合うイベント「フリル×BASE×ヤフオク! スマホ個人間取引徹底トーク!」が開催された。

 今回登壇したのは、ヤフー株式会社ヤフオク!ユニットマネージャーの一条裕仁氏、BASE株式会社取締役CTOの藤川真一氏、株式会社Fablicチーフエンジニアの堀井雄太氏。

 楽天やLINEといった大企業も参入し、本格的な競争が激化しているCtoC(個人間取引)市場。そんなレッドオーシャンと化している市場を勝ち抜くいていくために、彼らはどのようなことを意識してサービスを運営しているのだろうか?

UI/UX設計で意識すべきは「ミニマム化」


 UI/UX設計は、当然ながらスマートフォンアプリを設計する上で重要なものだ。特にスマートフォンは使う場所や、画面の大きさなど様々な制限があることから、その重要性は増している。

 3名が共通して重要視しているのはUI/UXの「ミニマル化」。とにかく無駄な機能は削り、いかに必要な機能を載せるか。この点はどのアプリでも重要かつ、課題となっているポイントのようだ。

 「ヤフオクの最大の課題は選択肢が多いこと。求める人にとっては、良いかもしれないが、スマートフォン時代になるにつれ求めない人の数の方が増えてきている。なので、なるべく機能を減らし、選択肢を少なくしていきたい。ただし、機能を減らしたことで既存のユーザーに弊害が起きないよう、そこは上手くバランスを取りながら」(一条氏)

CtoCに欠かせない女性ユーザーに受け入れてもらうには?


 さらにCtoCのサービスの特徴として、女性ユーザーにいかに受け入れられるかが重要となることがある。ショッピングの主役は今も昔も女性。それはスマートフォンでも変わらない。多くの新しいサービスはITリテラシーの高いユーザーから徐々に広まっていくことが多いが、この領域でははじめから女性に受け入れてもらうための戦略を考える必要がある。

 若い女性から絶大な人気を誇るフリマアプリ「Fril」の堀井氏は、女性の利用の特徴を捉え、ユーザーの滞在時間を伸ばすことを意識していたという。

 「女性はダラダラ見ながらアプリを使うので、滞在時間をもっと伸ばしたいと思っていたんですね。最近になって、縦・横のスクロールだけで無限に商品を眺めていられるような機能を実装しました」。

 女性と男性はデザインなどの好みだけではない、そのアプリをどう利用するかという性質も異なる。本当のUI/UX設計のポイントはこうしたユーザーの行動に合わせる、ということにあるのかもしれない。

アプリのヘビーユーザーを作る方法


 こうしたユーザー目線のサービス設計は、ユーザーに愛されるサービスを作る。愛着のあるアプリは、ヘビーユーザーになりやすい。ヘビーユーザーを増やすため、ユーザーもサービス運営に参加してもらうこともあるようだ。

 ネットショップ作成サービスのBASEの場合、セミナーに登壇してもらったり、サービスの運営にアドバイスをしてもらったりするなど、ユーザーと直接コミュニケーションをとるようにしている。今まで以上の愛着をサービスに抱いてもらうためだ。

 愛されるサービスには愛される運営方針がある。ユーザーの意見をなんでも取り入れればいいということではないが、あくまでもユーザー第一のサービスづくりはスマートフォンではより重要と言えそうだ。


 CtoCの分野は既にPC/WEBのプラットフォームでは成熟したサービスが多くあるだけに、スマートフォンへ移行するにあたっての変化などが見えやすい。このセッションで語られたポイントは、どれもスマートフォンならではと言えるもので、今後のアプリのあり方を表すものだったのではないだろうか?

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