1. ホワイトカラー・エグゼンプションの制度案まとまる 対象者は年収1075万円以上の専門職に

ホワイトカラー・エグゼンプションの制度案まとまる 対象者は年収1075万円以上の専門職に

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 昨年、安倍首相は雇用の柔軟性を高めるために、労働時間の規制緩和を検討する旨を明らかにした。その後、新たな成果主義賃金制度(ホワイトカラー・エグゼンプション)の検討が続いている。

成果主義賃金制度案、対象者は「1075万円以上の専門職」

厚生労働省は7日、働く時間ではなく成果で賃金を払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」の制度案をまとめた。対象は年収1075万円以上の専門職に限り、週40時間を基本とする労働時間規制から外す。

出典:年収1075万円以上の専門職対象 労働時間規制外す :日本経済新聞

 厚生労働省は、新たな成果主義賃金制度案をまとめた。当制度の対象となるのは年収1075万円以上の専門職で、現在の労働時間規制の適用は免れる見通し。

ホワイトカラー・エグゼンプションの中身とは

 新たな成果主義賃金制度の対象者は、国内に約4%未満。その中には管理職も多く存在していることから、残業代の削減になるのかという疑問も生じる。このように、この賃金制度は未だ疑問視されることが多い。

「1日8時間、1週40時間」「残業代」は適用されず

 ホワイトカラー・エグゼンプションは、対象者に現在の労働時間規制の適用を行なわない制度である。つまり、労働基準法で定められている「1日8時間、1週40時間」の原則的な上限が適用されない。さらに、対象者が休日出勤をした場合や残業をした場合に相当の手当を給付する必要がなくなる。

新制度は「過労死を促進させる」?

 この新たな制度に対し、「サービス残業や過労死を促進させる」といった批難が相次いでいる。

 これに対し政府は、年間104日の休日所得の義務付け・在社時間の上限規制・「インターバル規制」の設置のうちいずれかを導入企業に選択させる見通しだ。インターバル規制とは、最終的な勤務終了時から次回の始業時間までに一定時間以上の間隔を設ける制度で、過労死を事前に防ぐ効果が期待されている。

 さらに、ホワイトカラー・エグゼンプションの適用は実質任意で、対象者本人の同意を要し、残業代ゼロによる賃金の減少を防ぐために企業に配慮させるようだ。


 さまざまな懸念が飛び交うが、それらに対する対策を政府は事前に検討しているようだ。新制度の導入によって自由な労働形態を確保することは重要だが、それによる被害者や犠牲者が出ることのないよう、政府には最善を尽くしてもらいたい。

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